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【半年で一発合格】30代工場勤務が国家資格のエネルギー管理士を一発合格した話 第2章 始動編
私は令和6年度のエネルギー管理士試験(熱分野)を初めて受験し、幸運な事に半年の勉強で一発合格しました。(マイナーな試験なので知らない人も多いはずです)。かなり大変な試験だと感じたので、合格までの話をまとめてみました。これから本資格を取得する人に参考になれば幸いです。
こんにちは、こんばんは、初めまして
トモテルです。
投稿が遅れて申し訳ありません!!!
第1章まだ見てないよ!!という方はこちら↓
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ここでは、第一章では触れてこなかった、エネルギー管理士(エネルギーかんりし)の試験概要についてお話させてください。
引用となりますが、
wikipediaでは…
エネルギー管理士(エネルギーかんりし)は、エネルギー管理士試験に合格またはエネルギー管理認定研修を修了して、エネルギー管理士免状の交付を受けている者のこと。
規定量以上のエネルギーを使用する工場にはエネルギー管理者を置かねばならず、この業務はエネルギー管理士免状の交付を受けている者を選任しなければならない。
一般財団法人省エネルギーセンターが、エネルギー管理士試験を全国で年1回実施する。
【試験科目及び出題範囲】
課目別の得点が合格基準(各課目60%)に達した課目は「課目合格」となり、4課目合格すればエネルギー管理士試験合格となる。課目合格とは、その試験が行われた年の初めから3年以内に受験する場合に、合格した課目の試験を免除される制度である。したがって、合格した年の初めから3年を過ぎると課目合格は無効となる。
願書申込み受付期間
* 5月上旬〜6月上旬
試験日程
* 8月上旬
受験地
* 北海道、宮城県、東京都、愛知県、富山県、大阪府、広島県、香川県、福岡県、沖縄県
受験手数料
* 17,000円(非課税)
受験者数&合格者数推移(2013年〜2024年)
年度 熱・電気分野合算
受験者数 合格者数 合格率
2013年(平成25年) 11,102 3,094 27.9%
2014年(平成26年) 10,613 2,280 21.5%
2015年(平成27年) 10,537 2,454 23.3%
2016年(平成28年) 10,468 2,108 20.1%
2017年(平成29年) 10,558 3,002 28.4%
2018年(平成30年) 9,912 2,770 27.9%
2019年(令和元年) 9,830 3,207 32.6%
2020年(令和2年) 7,707 2,828 36.7%
2021年(令和3年) 7,684 2,454 31.9%
2022年(令和4年) 7,766 2,636 33.9%
2023年(令和5年) 8,137 3,074 37.8%
2024年(令和6年) 8,558 3,150 36.8%
まず思ったことは受験料高っ!!(笑)
と同時に受験料もったいないから一発目指そう!!が頭に浮かびました。
受験地は幸いにも近かったので非常に助かりましたが、遠い人にとってはスケジュール管理も重要になります!
気になる合格者推移ですが、年号が令和に切り替わった2019年以降は合格率30%台を推移しています。一見、問題が簡単になったのでは?と錯覚しますが、私の受験した感想ではそう感じませんでした。ちなみに本試験の合格条件は「全4つの課目を3年以内に合格すること」なので、課目別合格者も一定数存在する為、一発合格者はかなり限られるのではないかと思います(自慢ではありませんよ笑)。
申し込み方法ですが、簡単でした。詳細は公式のリンクを参照して下さい。
私はクレジット支払いにしました。申し込み後は完了メールがきますが、申し込み後から受験票の送付が来るまで、何も連絡がないのでかなり不安でした(笑)
【勉強に用いた書籍】
さて、ようやく本題に入ります。本屋に意気揚々と参考書を買いに行くまではよかったのですが、
「本の種類が全然ない・・・・・!」
確か3~4種類だったかな?後でネットで調べたら過去問をひたすらやるのが王道って書いてありました。でも私は参考書からじっくりと入るタイプだから、「いきなり過去問は・・」と躊躇していたものの、まずは過去問をおさえて勉強し、足りなくなったら参考書を買おうという割り切った気持ちで何も買わずに本屋を後にしました。
結局、私が使っていた問題集ですが、実は職場に、「電気書院:エネルギー管理士熱分野模範回答集(2000年~2007年版)」があり、さらに数年前に合格していた同僚が「電気書院:エネルギー管理士熱分野模範回答集(2007年~2014年版)」を持っており、これらを拝借して勉強していました。ただ、試験2週間前となったタイミングで合格が怪しいと感じ、「電気書院:エネルギー管理士熱分野模範回答集(2014年~2023年版)」を追加で購入しています。
【勉強計画・勉強方法】
私が試験を受けようと決意したのは2024年1月上旬、そして試験本番は2024年8月4日。勉強期間は6ヶ月弱ありました。その間に、おおまかに以下のようなスケジュールで勉強しました。課目別の勉強方法も簡単ではありますが載せておきます。
◆1月〜2月中旬「電気書院:エネルギー管理士熱分野模範回答集(2000年~2007年版)」
問題集を 課目Ⅰのみ勉強していました。最初は本当にちんぷんかんぷんで、初めに躓いたのが法令問題です。「法令丸暗記しないといけないのか・・・・」とかなり絶望したのを覚えています。私は法令問題は過去問の回答だけでなく、周辺の用語もチェックしていました。次の年に同じ条文なのに別の用語を答えさせるといったパターンがあるので、そこは抜かりなく確認しました。正直に言って、法令丸暗記は不可能です(笑)
具体的な方法としては、私は過去問に記載されていた条例の前後を以下のリンクで確認していました。最新版の条例になります。第一章の目的や定義はほぼ確実に出題されると言っていいでしょう。正解したいところです。
また、課目Ⅰは問題集とは別に以下のサイトで隙間時間に勉強していました。
電機分野と書いてありますが、課目Ⅰは電気分野・熱分野関係なく共通問題となります。このサイトの良いところは法令問題だけでなく、同じ課目Ⅰで出題される「エネルギー情勢・政策,エネルギー概論」と「エネルギー管理技術の基礎」が分かりやすくまとめられているところです。このサイトにはかなりお世話になりました。是非皆さんも参考にして見てください。
「エネルギー情勢・政策,エネルギー概論」はまず、単位問題や位置・運動エネルギーの計算は得点源にしたいですね。エネルギー情勢・政策は正直、運ゲー(笑)みたいなところがあります。過去問だけでは太刀打ちできず、受験の際は結構な確率で間違えてしまう可能性があります。ただ、過去問を抑えておくと類似パターンがのであるはずですので、必ず過去問はおさえましょう。
「エネルギー管理技術の基礎」は過去問をひたすらやり、計算パターンや用語を覚えるのが王道かなと思います。直近過去10年間分を2~3周できればかなりの得点源になるはずです。
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「電気書院:エネルギー管理士熱分野模範回答集(2000年~2007年版)」
問題集を 課目Ⅰを終了し、課目Ⅱの問題を初めて見て愕然としました。
「あっ、これは無理だな」
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第1章でも触れましたが、何せ高校の時に物理を履修していません。私的に言うと「なんちゃって理系」です(笑)。ちなみにこの課目Ⅱは一般的に最も難しいとされる課目です。
課目構成としては
・熱力学の基礎(大問2)
・流体工学の基礎(大問1)
・伝熱工学の基礎(大問1)
大学レベルの問題もあり、一番苦しめられた課目です。今だから話せますが正直、なぜ私がこの課目を合格できたのか、いまだに半信半疑なのです(笑)
では実際にどう対策したのか?・・・・・
続きは、第3章に続きます!
細切れになって申し訳ありません!!温かく見守っていただけると幸いです!!