板垣巴留「SANDA」
なんども確信する。「才能って、明らかにあるんだな…」って。それを手に入れる（発露する）までには様々な道があるんだろうけど。
「SANDA」、ほんとにほんとの読み始めは「どう面白くなるのだ？」っと思ったけど、１話終わる時には「才能って…」と思うことになる。
「刃牙」の娘め。
しかしなーーー、この最終巻はどうなんだ。面白くなかったわけではない。ラストはアレはアレで「１つの巴留節だ」とも思う。
でもなーーー、ここまで丁寧に（或いはくどく）描いてきて、今更こんなしたら「やっつけ感」臭プンプンでなんだかガッカリ。
いや、ちょっとは思ってたよ？インフレ感（特に某神主との闘い）。でもなーーー、それにしても「執着せずサラッと終わらせた」と言うにはちょっと……なんとも言えない「雑さ」が……
それでもさすがなのは、やっぱり「お」とか「グ」とか来るシーンが、何でもなくふいに置いてあるのよね。
まあともかく「ビースターズ」、あんなものを生み出した作者が、自作に潰されることなく面白いものを描き続けているのはホントに凄いし読者として幸せである。