このままじゃダメなので「しみこむPR」をはじめます。
先日、下記のTwitterで予告していたこちら
ようやく正式にお知らせです。「しみこむPR」と題して、連続トークイベントを開催します。
vol.1は「事業会社広報から支援サイドへ 両側を経験した3人だから見えたPRのかたち」をテーマにお話します。ゲストは株式会社カケル・原晃則さんとビルコム株式会社・阿部珠恵さんのお二人。自分を含め全員、事業会社広報を経験して支援サイドに転身したPRパーソンです。どちらも経験したからこそ見えるPRのかたちがあるという考えで、このテーマから始めてみたいと思います。
なぜやるのか?
そもそも、なぜこのトークイベントを開催するに至ったか。まずは退職エントリにさかのぼります。
自らのミッションを「PRの概念を普及させて“関係格差”をなくす」と定めフリーランスとして活動を始めてから、大変ありがたいことに多数のご相談をいただきました。PRに悩める方がたくさんいらっしゃるという自分の仮説は実証されることに…自分ひとりで個別に対応するのみでは、ミッションは永遠に達成できないと思い知りました。そこで退職エントリでも書いた下記の構想を進めてきました。
これは自分なりのPRへの恩返しとして(3)のPRをテーマにしたコミュニティも運営したいと考えています。全国の「ひとり広報」の受け皿としてのコミュニティと、初心者にPRの概念を伝えるコミュ二ティ。これについては強力なパートナーをコミュニティマネージャーとして迎えて運営していく予定です
このコミュニティの第一弾として、今回の連続トークイベントを企画しました。まずは広く皆さんとPRについて考えるオープンな場を設けたいという狙いです。このトークイベントを入口に、経験値や抱えている課題に応じて参加いただけるコミュニティも構想中。そちらは追ってご案内していきます。
「しみこむPR」にこめた想い
好きな言葉に「すぐ役に立つことは、すぐ役に立たなくなる」というものがあります。かつて慶應義塾大学の塾長だった小泉信三さんの言葉です。では、逆にこうも言えるのではないでしょうか。「ずっと役に立つことは、すぐには役に立たない」と。いわゆるリベラルアーツがこれに当たると思います。
実は、個人的にPRはリベラルアーツの一つとすら考えています。もちろん4PのPromotionとしての狭義のPRは即効性のある手法として重宝される側面はあります。だからこそパブリシティを代行する会社に多額のフィーが支払われるわけです。もちろん、これも大事な仕事の一つ。
ですが本来のPRーPublic Relationsは、すぐに役に立つものばかりではありません。手法としてではなく概念としてのPRは、広報担当にとどまらず多くの方がよりよく生きるための道標になるものです。じんわりと、まさに漢方のように“しみこむ”リベラルアーツ。
そんなPRの魅力・奥深さを探究する場として企画した「しみこむPR」は、明日からすぐ使えるティップスのようなものはお伝えしないつもりです。そのため、この場で語られたことをたたき台にして自ら血肉にする想いをもった方々にご参加いただきたいです。イベントの後には直接お話する時間も設けています。一緒にPRについて語り、考えを深められたら嬉しいです。
まずはお気軽に
ここまで長々と想いを書いてみたものの、ぜひお気軽にご参加ください。PRは広報担当だけのものではなく、ましてや広告代理店やPRエージェンシーの専売特許でもありません。誰もが語り、実践するべきものです。心理的安全性の保たれた健全なコミュニティとして運営していくつもりです。もし不安でしたらTwitterや質問箱からご質問いただければ幸いです。
そして最後に、このコミュニティも自分ひとりでは決して実現できませんでした。今井雄紀さん・松田直樹さんをはじめ株式会社ツドイの皆さんのおかげで、ようやく開催に至りました。編集・イベントのプロフェッショナルたちによるサポートで素晴らしい企画になったと自負しています。参加費もお時間も決して無駄にはさせません。多くの皆さんのご参加をお待ちしています。