いつの時代も生きにくい
こんにちは、富山です。
コロナ禍で全国では感染者が急増、熊本では水害の復旧も大幅に遅れており、生活不安や今後のまちづくりに対するビジョンも定まらない状況です。先行きの不安からか人同士のトラブルも以前に増して増えている気がします。他人の誹謗中傷にふれる機会も増えてきてなんだかやるせないですね。
「智に働けば角が立つ。情に掉させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい。」
明治の文豪、夏目漱石が書いた『草枕』の有名な冒頭文です。解釈としては様々あるようですが、
理屈だけで動いていると、人と衝突する。逆に人の気持ちを思いすぎて、情けだけで動いていると、自分の考えを伝えることができず、相手に対して折れてばかりになる。かといって、自分の意地を主張すると、この世は行きにくい。このように社会というのは、ままならないものだ。
こちらがすっきりする解釈だと思いました。
『草枕』は1906年に書かれたそうですが、大正時代も令和の時代もさして生き難いことには変わりないのでしょうね。
ちなみに清少納言が書いた『枕草子』の一節には「最近の若者は非常に言葉が乱れており嘆かわしい」という内容が記載されているとか。
人と人とのトラブルは永遠のテーマです。