ワカメ味のつかめる水をつくっちゃう?
野菜日記だけでもいいのですが,こちらに家庭でできる実験を移動させたいと思います。
ワカメ味のつかめる水の作り方
つかめる水ワオ?のお家にあるもので作ろうぜ!版です。このつかめる水の開発コンセプトは心を打たれます(*''▽'')。
ロンドンの活きのいい若者が考えたもので【Lexus Design Award 2014】を受賞しているんですね。【参考:https://www.designboom.com/project/ooho/】
ざっくり要約すると,8割近くリサイクルされずに捨てられるペットボトルをなくそうぜ!容器なんかいらないぜ!という趣旨です。
では,さっそくワカメ味のつかめる水です。
【準備するもの】
ワカメ(大人の片手で掴める量)
重曹(40gぐらい):100均でも売ってます。
乳酸カルシウム or 塩化カルシウム:どちらもAmazonで600-1000円ぐらいで,飽きるまで遊べる量が売られています。
*注意*乳酸カルシウムも塩化カルシウムも食品添加物ですが,食べるなら食品用を買ってくださいね。
【実験法】
① お鍋でお湯を沸かして,ワカメと重曹を入れます。ぐつぐつ煮て,どろどろの液体になるまで煮詰めます。魔女の気分でやりましょう。
② 緑色のどろどろ液体を,茶こしと袋あるいはコーヒーフィルターで固形分を取り除きます。ワカメエキスの完成です( `ー´)ノ。
③ 水1000L当たり,カルシウム源を5-6gぐらい入れます。(乳酸カルシウムのほうが食べやすいです。塩化カルシウムは、えぐみがあります。)
④ ラーメンのレンゲにワカメエキスを入れて,一気に③の液体に入れて,ゆっくり静置です。
すると,つかめる水ができてます!!わーお!
当然,ワカメ味です( `ー´)ノ
【原理】
アルギン酸ナトリウムとカルシウムイオンが反応することで水表面に高分子膜を形成するのがつかめる水の正体です。
1.ナトリウム(Na)イオンは1価の陽イオンで,カルシウム(Ca)イオンは2価の陽イオンです。アルギン酸イオンは,1価の陰イオン部位をたくさん持っています。
2.ナトリウムイオンとアルギン酸イオンが結合しているんですが,錯形成能は…カルシウムのほうがアルギン酸イオンと相性が良いので,アルギン酸イオンとカルシウムが反応します。
3.カルシウムイオンが複数のアルギン酸を連結することで,水表面に膜を作って,結果として【掴むこと】ができます。
【応用!】
【追加で準備するもの】
2%過酸化水素;薬局で消毒液として売ってます。
【方法】
1.ワカメをよく洗って,2%過酸化水素に漬け込みます。1日たつと,色がだいぶ薄くなります。
2.そのワカメを取り出して,先に示した方法でワカメエキスを作ります。
3.このワカメエキスに絵具で色を付けます。この時の絵具は,幼稚園や保育園で使うような,食べても害が少ない絵具でやる方がきれいに色が付きます。
4.色付きワカメエキスを弁当の醤油さしに入れて,1滴ずつカルシウム源に落とします。
可愛い色付き球体ができます!
こども、キャッキャッ言います。
最後に,絵具入ってるので食べないでくださいね。
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