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脚本づくりの自習室(定期購読マガジン)

脚本家の方や、脚本作りに興味のある方に、「へえ~、そんなことで悩んでるんだ」と知ってもらえるような、主に行き詰まってることを書いています。脚本の技術向上を目指して自問自答するマガ…
脚本家の方は「こんなやつもいるんだ」と安心してもらえるような、そして脚本家志望の方には「なんだか自…
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寡黙な主人公は基本的にいない

ドラマに出てくる人は基本的におしゃべりだ。 ドラマに比べると映画は(傾向として)台詞が少なめだったりするけど、でも基本的には思っていることを口に出すことによって(台詞によって)物語が進行していくから、『寡黙な人』というのはサブキャラでは稀にいるとしても、主人公ではありえない。 脚本を書いていて今まで特に疑問に思っていなかったけど、台詞というのはいろんな思考の先にポッと出てくるものだから、それを頼りに物語が進んで行くというのはやはり特殊なことだと言える。小説の場合は、台詞と

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キャラクターがハネるとは?

若い頃、書いた脚本の打ち合わせしてると、先方(プロデューサーが)「うーん……」と悩み始め、「なんだかキャラがハネてない」「段取りになっちゃってるなぁ」と言われて重い空気になることが多かった。 僕のほうは、何の事を言われているのかよく分からないので「そうですか……」と返事をするしかないし、向こうは向こうで、「どうしたらいいかなぁ……」と悩んでいる。地獄のような時間である。

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