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納豆菌は地球外生命体でした

私の夢は小さい時から「地球外生命体に会う」でした。
理由などないのです。会いたい。
今、大恋愛をしている人はわかっていただけると思いますが、「会いたい」という感情は、もし理由があったとしてもそれを飛び越えるほどの謎の衝動があると思います。

向いのホーム、路地裏の窓、明け方の街、桜木町で、こんなとこに来るはずもないのにワンモアチャンス狙っているわですが、ご察しの通りこれという体験はないわけです。
地球外生命体をずっと探しているスピリチュアルなオッサン、略してスピオッサンとは私のことです。

しかし、実は既に会っていました。

それは意外にも納豆菌でした。

はい、わけわからんですよね。
説明していきます。

まず、納豆菌は栄養不足になると芽胞(がほう)というバリアみたいなものを作ります。
この芽胞、驚いたことに100℃で熱しても、マイナス100℃で冷凍しても、1万シーベルトの中でも死なないのです(人は10シーベルトで致死率100%)。

納豆菌って、いったいどうやって死滅させるのでしょうか。

よく考えたら納豆の作り方って、大豆を藁に包んで熱処理しますもんね。こうやったら他の菌は全部死滅して最強スペックの納豆菌だけが残るわけです。なんかさらりと聞いてしまいそうな普通の工程話ですが、熱処理して死なない菌って、すごく怖くないですか?

さて、納豆菌が地球外生命体であるという根拠ですが、ネバネバ成分の構成するγ-ポリグルタミン酸の大半が地球生物には見られないD型の光学異性体であることが判明したということです。
γ-ポリグルタミン酸のD型といわれても意味わかりませんが、要約すると納豆菌の構造は、地球上のどこにも存在しないということなんだそうです。

納豆菌、ガチです。

またアポロ16号が宇宙に行った際に、宇宙空間に納豆菌をさらしたそうですが、全然生きていたそうです(なんでまたそんな実験をしたのか?)。

こうなってくると、地球では生物として孤立していることはイメージしやすくなりますね。

そして、最後、極めつけの情報として、この最強スペックの納豆菌は、約30分ごとに倍増し16時間で1個から40億個にまで増えるという驚異の繁殖能力も判明しています。

こえーーーーー

ちょっと話が脱線するのですが……
昔、ドラえもんの話で「バイバイン」というのがありました。
この「バイバイン」を栗まんじゅうにかけると5分毎に2倍になっていく夢の道具ですが、1個が2個、2個が4個、4個が8個、1時間で4,096個、2時間で16,777,216個……となるそうです。
とにかく、そうなる前に栗まんじゅうを食べきらないといけないという設定なんですが、案の定のび太は食べきれなくて、最後は宇宙空間にロケットで飛ばして解決したという話です。
これを読んだ幼い私は、ちょっとしたトラウマになったのですが、マンガの話とは言え、ドラえもんの世界であの栗まんじゅうはどうなったのだろうかと今でも考えてしまいます。
ちなみに、この手の話は数学マニアにはたまらないそうで、ちゃんと計算した方がいるみたいです。
その計算によると24時間で観測できる宇宙が全部うまってしまうくらいになるそうです。

……って、納豆菌!!
リアルバイバインやん。

いつか地球は納豆菌で覆いつくされてしまうのではないでしょうか。

今回お伝えしたかったのは、地球外生命体はすぐ近くで存在していたという私の小話なんですが、納豆菌以外でもしこの記事を読んでいる宇宙人の方がいらっしゃいましたら、私に会いに来てください。

私の夢は「地球外生命体に会う」ではなく「地球外知的生命体に会う」のほうが正確な言い方でした。

いつか会えますように。

と、思いながら、明日の朝食は、納豆とご飯だなと。

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