写真を始めた理由
わたしが今年から写真を撮ることを始めたのは2つ理由があります。
1つめは、保井崇志さんという写真家さんに出会ったこと。
2つめは、24歳のときに目指した夢から目を逸らしたくなかったこと。
この二つがわたしが写真を始めた大きな理由です。大それた理由はなく、単に憧れと実現したいもののために『写真を撮る』というスキルが必要だったからです。決して特段珍しい理由ではないですし、ありきたりかな…とは思っています。noteを書き出した決定打があったのですが、それはまた別の記事で…今回は写真を始めた理由に焦点を当ててお話ししようかと思います。
保井崇志さんという写真家さんとの出会い
みなさんは保井崇志さんという写真家さんをご存知でしょうか?
わたしは2015年まで正直な話存じあげませんでした。ある日のタイムラインにたまたま流れ込んできた保井さんの写真に衝撃を受けただけです。遺伝子レベルで保井さんの写真を好きとしか表現できないほど一瞬でのめり込みました。※出会いとは書きましたが、ご本人には一度もお目にかかったことはありません。。
当時わたしはオーストラリアから2年の駐在を経て帰国し、今風にいうフリーランスで色々な活動をしていたため選択肢が非常に多かったのですが、保井さんの写真を拝見して漠然と『可愛い子のアー写撮れたらなー…。』くらいだったものが、『こんな写真撮れるようになりたい!』という強い感情を産み出しました。そのくらいぶっ飛んだ衝撃でした。
まず写真の情景がとても素敵です。日常の一瞬を切り取った写真が多いのですが、非日常的かつ何処となくレトロな雰囲気を醸し出している一枚がわたしはとても好きです。
次に画角が非凡なものを感じざるを得ません。日常の一枚(見たことある風景)なのにも関わらず、『こんな見え方知らない!』と感じさせられたり『どうやればこんな世界が見えるんだろうか?』という疑問しか浮かばない。そのくらい圧倒的な世界観を発揮する画角を常に見せてくれます。
例えばわたしの撮影した東京駅
と保井さんの撮影した東京駅
画角が違うのはもちろんそうですが、もうお話しにならないくらい情緒が違うというか、、テーマがあるなしというか、、とにかくすごいとしか言いようがないです。
『こんなカッコいい写真を撮れるようになりたい!』という憧れがわたしに写真を始めさせた1つめの理由です。
24歳のときになりたかったもの
前述したとおり、わたしは仕事で2年間オーストラリアに駐在していました。そのとき多くの方々とお会いしました。オーストラリアは多くの人種が共存し、多様性のある社会を形成しています。人口は約2500万人ですが、国土は広大で世界6位の総面積を誇ります。イメージはコアラやカンガルー、最近ですとラグビーなどが浮かぶと思います。
ありがたいことに当時はいわゆる経営層の方々と仕事をする機会が多く、彼ら彼女らがとても効率的に働いていたことを覚えています。貰ったExcelに組み込まれている複雑なマクロは『自分で実装した』。手元の便利ツールは『自分でC++で書いた』など非常にITに明るかったことを覚えています。これはかなり衝撃でしたし、今の自分のキャリアを選ぶための大きなきっかけになったことは間違いないです。
そのときに色々思い描き、実現したいと思ったのが『この素敵な情景を知って欲しい。』という考えでした。今でこそVue.jsでSPAにして、裏でAmplify使ってS3とCloudfrontで…みたいな構成はパッと出てきますが、当時は出てきませんでした。エンジニアリングの経験が無かったからです。
帰国して、『まずは金がいるやろ!』と考え、がむしゃらにフリーランスとして働いてみたものの肝心のポートレートサイトを作る技術や知識が身につかず、半ば忘れかけていたとき前述の保井さんに出会い写真を撮るという技術を身につける必要があると気付かされました。
そして、それを多くの方に知ってもらうためにはやはりインターネットの海を徘徊させなければいけないと感じエンジニアのキャリアを歩みだしました。そして今、様々な技術を学び拙いながらもようやくWebサービスの設計/構築/運用ができるかな?というレベルに達したと思っています!(たぶん…)
しかしここまでやってきてようやく気付くんですよね、『あれ?ポトレサイト作りたかったんじゃなかったっけ?』…5年も遠回りしてしまいました。笑
今こそ24歳の自分がやりたかったことのために動くときだな、と思いカメラを手に取った次第です。
そして現在…
カメラは撮り始めた(正確には再開した)ばかりで、撮影技術が追いつかないことに気がつきます。何度遠回りをすればいいのか…カメラ技術を身につけている間にエンジニアリングを忘れてしまっては困るので、正社員でエンジニアをやりつつ業後や休みに写真を撮るという生活を続けています。副業エンジニアも開業しており、細い案件を隙間で細々とやらしてもらっています。
今月で30歳を迎えるわたしが、カメラが自分の要求水準を越える時はいつになるのでしょうか?
そしてそれまでちゃんと24歳の夢を忘れられずにいるのでしょうか?笑
きっとnoteが忘れないよう思い出させてくれることを願いつつ、一旦ここまでにしておきます。