見出し画像

財務省悪人説はどうなのか?


筆者の知識背景

 銀行のシステム開発を仕事としていたことがあり、BS、PL、CFといった財務諸表について、金融商品の仕組み、時価評価やVaRの計算など一通り理解してい認識です。また、MMT現代貨幣理論入門を一通り読んでます。

SNSで見かける風潮

 SNSをみていると財務省が悪者という風潮をよく見かけます。個人的には官僚は法律にのっとって仕事をするのが全てなのでちょっと言い過ぎではないかと思う。
 しかし、官僚の仕事の原点である、法律に問題があることを言っている人もいる。財政法により赤字国債が発行できないようになっていることが問題である、と。
 財政法ができた背景(昭和22年)はブレトンウッズ体制(ドルと金の交換レートが固定されていた)のときであることは考慮したほうがいいです。ドル円の交換レートも固定していたため実質的な金本位制だったと言っていいでしょう。金本位制のもとでは国債(通貨)を発行しすぎると兌換がすすんでしまうため、財政法に国債発行の上限を設けいていたのではないかと思われます。(金の量が発行可能な貨幣の量を決めていて、経済の規模を決めていた)
 このブレトンウッズ体制はニクソンショック(昭和46年)のときに崩壊し現在は金本位制ではなくなっています。このニクソンショックのときに変更しなければならない法律がそのまま残っているのが問題なのではないかと考えています。

合わせて言っておきたいこと

 もう少しだけ言いたいことがあります。立法の経緯についてもうすこしわかる資料が欲しいということです。社会の変化によって根本的な考え方が変わると法律もそれに合わせて改正しなければならないと思いますが、立法時の経緯がわからなくなると何が問題なのかが隠されてしまう。
 他の法律にも不要になったり、変えないといけないものが沢山埋もれているのではないかと思いました。

考えてしまう理由

 システムエンジニアをしているとソースコードから仕様をおこす時があります。このときにソースコードから機能を洗い出すことになるのですがいかんせんスパゲティ状態になっていることが多く無駄に複雑になっていることが多い。実現したい機能に対して処理が重複していたりと眩暈がします。最初から作り直したほうがプログラムの見通しもよくなるのではないかと思ってしまいます。
 以上、愚痴でした。

いいなと思ったら応援しよう!