Twitterサブアカウントを無料DLCみたいにする話(ボカロPの Twitter運用)
※ マーケティングやブランディングの話になるので、苦手な方は閲覧非推奨です。
皆さんこんにちは。はかめです。
早速ですが、僕にはTwitterのアカウントが2つあります。
ひとつは、メイン運用している、ボカロ楽曲投稿や告知用のアカウントです。
もうひとつは、楽曲以外の情報(作ったご飯とか、遊びに行った場所とか、演奏してみたとか、日々の思いとか)を投稿するアカウントになっております。
※サブアカウントは交流あるなしに関わらずフォローを返してるので、気に入れば是非!
今日は、サブアカウントを作成して、ボカロ楽曲に関する投稿とそれ以外に切り分けた意図について、Twitterのアルゴリズムの仕組みと、インターネットに音楽を上げる際のマーケティングに触れながら解説していきます。
結論から書くと「メインアカウントでのインプレッション獲得が難しくなってきた」からでした。
Twitterを集客ツールとして利用したいと考える場合の解説なので、多くの方々のねらいには当てはまらないかもしれませんが、参考になるところがあれば幸いです。
今までの運用
実は2021年9月の活動開始から2022年7月ごろまでは、曲投稿、歌ってみた、お手伝いさせていただいた仕事、日々の思いなど、全ての情報をメインアカウントで運用していました。
↑日々の運用。まいたけ凝縮サプリについて語っている。
これを7月初旬にやめて、サブアカウントを開設し、楽曲以外の投稿はサブアカウントに投稿するようにしました。その理由を以下に記していきます。
音楽以外のコンテンツを音楽に結びつけるのは難しい
僕は、音楽の他に料理や旅行を趣味にしています。例えば、僕がメインアカウントで、自分が作った料理の写真を上げたとします。
このツイートを見て「いいね」と思った人は、もしかすると音楽に全く興味がないかもしれませんし、ボカロ楽曲は聴かないというスタンスかもしれません。また、音楽に興味があったとしても「この人、料理作るのうまいな…曲聴くか」という論理の飛躍はしづらいです。
インプレッション(表示された回数)は大事ですが、それを得るためにはエンゲージメント(反応数)が重要です。フォロワーが1000人いたとして、その中で自分の音楽に興味がある人・反応をくれる人が50人だとします。(実際には1ツイートずつの検証があって、その積み重ねです)
すると、Twitterのアルゴリズムからは、1000人中有効なエンゲージメントが50人分しかないと判断され、人気がないアカウントとされてしまいます。
また、エンゲージメント率が高かったとしても、フォロワーの求めている情報が音楽であったり料理であったりとバラバラだと、ここぞ!というときの楽曲投稿ツイートが伸びない可能性もあります。
フォロワーが多数いる中で、自分の音楽に興味がある方々の割合を増やしたいので、メインアカウントでの投稿では、音楽以外のコンテンツを上げるのをやめました。
全員に対して価値のあるツイートをし続けるのは難しい
僕のツイートに対するフォロワーさんのスタンスとして、4パターン考えられます。
① はかめの人格も、曲も好き
② はかめの曲は好きだが、人格はどうでもいい
③ はかめの人格は好きだが、曲は聴いていない
④ はかめの人格も曲も好きではない
Twitter運用で狙っていくべきことは、①と②の人々の割合を増やすことです。(③は前項の方法で減らすことができるが、④の人々はフォロワーが増えていくにしたがってどうしても生まれてしまうもので、なくすのが難しい)
②の人々を増やしたいのであれば、音楽に関するツイートや制作物のアップロードがそのまま結果につながります。しかし、得るのが簡単な反面、興味を失ったら離れていくことが多い印象です。
①の人々を増やすには、音楽のことに加えて、今日あったことや自分の考えを面白おかしく伝えたり、生活が垣間見えるツイートが有効ではないかと考えます。つながりがより強固になり、フォロワーが減りづらくなる反面、呟く内容は多くの人に刺さるものにする必要があります。
以前までの僕は、インプレッションを減らしたくない一心で、日に1日程度はタイムラインに文章を投稿するようにしていました。
これは方策としては有効で、いいねをたくさんいただくことで、フォロー外の方々の目に触れたり、皆さんと考えを共有できたりと一定の効果がありました。しかし、頻繁にツイートを行っていく中で、日に日に書く内容がなくなっていきます。
投稿頻度を上げる反面、ツイートの内容が薄くなってしまっては、結果的にインプレッションが減ってしまいます。
以上の理由から、頻度を高く、価値のあるツイートをするのが難しいと判断して、日常のツイートを控えざるを得ませんでした。
サブアカウントを、無料の追加コンテンツのような位置付けにした
では、自分の人格を知ってもらう場所をなくすのかというと、前項①の「はかめの人格も、曲も好き」な方々を失うことになってしまいます。
YouTuberの戦略を見ていると、普段の活動は、自分のファンに加えて、動画の内容にしか興味がない人、または新規顧客など全ての層をターゲットとできるような運用をしており、更に濃い情報を求めている人や人柄を好いてくれている人向けに、有料メンバーシップやオンラインサロンを開いたり、サブチャンネルを開設しています。
このスキームがTwitter運用にも活かせるのではないかと考え、サブアカウントでは、僕の普段思っていること、作った料理の画像、演奏してみたや活動者向けの情報をツイートするようにしました。
考えられるメリットとして、僕のパーソナリティや考えを、見たい人だけが見れることにあると思います。Twitterは、良くも悪くも情報が自動的に目に入ってきます。メインの活動は広く浅く発信し、サブアカウントでより深い情報を見せることで、棲み分けを図りました。
また、アカウントを分けることで好きにツイートでき、サブアカウントのインプレッションが低かったとしてもメインの活動に支障がありません。精神的にかなり楽になりました。
運用方針を変えてからの結果
以下参考までに、運用の方針を変更する前と後の違いです。
変更前:2022年9月7日現在、115件のリツイート、27件の引用リツイート、444件のいいね
変更後:2022年9月7日現在、135件のリツイート、28件の引用リツイート、547件のいいね
曲の内容や時期など条件の違いはあれど、有意に減っているとは言えない結果だと考えています。
これは、メインサブ問わず交流の仕方は変えていなかったり、楽曲ツイートをサブアカウントでリツイートしていることが要因として考えられます。
2022年9月現在、Twitterのホーム表示タイムラインにおけるアルゴリズムは「普段から交流のあるアカウントが表示されやすくなる」という仕様になっています。
メインアカウントで失うインプレッションは、サブアカウントの引用リツイート等で補うことで帳消しにしています。
さいごに
ここまで、僕がサブアカウントを開設した理由について説明してきました。しかしながら、これはTwitter運用に割くリソースが足りないために行った、いわばベストよりもベターな方法です。
ベストな方法は、高頻度で動画投稿や弾き語り、wip(作曲の進捗を画面キャプチャしたもの)などのコンテンツを提供しつつ、価値のあるツイートを毎日行うことだと思っています。
ここまでお付き合いいただいてありがとうございました。最後に僕の曲を貼っていくのでぜひ聴いてみてください。
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