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ルール?展感想〜7月初旬訪問〜


今更ですがルール展がよかったので箇条書き感想

良かったところ


・入口でルールのスタンプを与えてもらえること
→これ自分たちがこれからアトラクションに入るわくわく感がよかったな。

・個人的なアンケートについて
→これが正直一番面白かった。自分が当事者として、コメントを残して一部になる。
 美術館とかって、だいたい同じ人と同じ速度でまわることが多いのでときどき記憶に残るけれど、
この質問をすべて一緒に終えた人とは勝手に親近感が生まれたし、背景を想像しちゃったな。ぜひ体験してほしい内容。
→終わった後に質問について同行者と話したけれど、印象に残っている部分がそれぞれ違うところもまた良かった。ひとりでも、みんなでも楽しい。
→質問内容が絶妙!!!
 ですよね~とかまた微妙な相槌がいや~なパーソナルスペースの詰め方でいい。
 匿名の質問はもう少しハラハラしたかったなという気持ちも否めないけれど…笑
・7人の美容師が髪を切る
→あるある~をわかりやすく、しっかり描いていてとってもよかった
 誰も納得していない結果に終わってそうなところがリアル。
 つまらない会議をひたすら描いても面白くない中で、髪を切るというところ、
 良く思いついたな…
・死後のデジタルデータ活用に関して
→人による差を含めとっても感じた。
 SF、ネット環境、dele…色んな分野で時々扱われる案件をさらに細分化。
 個人的には絶対嫌だ。死ぬということはそこで時間が止まるということで…
 どれだけ本人をかたどったとしても、残した自分は過去の自分でしかない。
 立ち止まってそこで止まっている。
→こころの柔らかい部分に触れるので、プログラム次第では犯罪の温床となりうる
 そんなところも怖いなと。
→個人的には攻殻機動隊を思い出した。心はどこに宿るのか?が大きなテーマの一つである物語。特に映画をずっと見ていられる電脳空間に入って、全く出てこないから人が行方不明になっていく話。中で生きることを決めた人たちは皆満足そうで、幸せに微笑んでいる。でも肉体はどうなる?現実を生きるということとは?このあたりは今回の展示の人たちも観ているのかなというくらいなぞった質問や展示もあったように感じたな。

イマイチだなと思ったところ


・ルールの幅を広くもたせすぎてしまった
→ルールが枠を広げることもあるという考え方はとっても楽しかったけれど、
 概念的にしすぎた結果、
交通ルールとか、エレベーターの使い方などの集団心理の話も、まあそうだよねえ。
 これもルールだね。うんうん。。。で?と思ってしまった…。
 ルールが広いというルールに縛られているってこと?なのかもだけれど。鬼ごっこのようにアーティスティックにわかりやすくしてもらえたらもっと楽めたな。

・内容がわかりづらい
→幅広すぎと同じ流れで、入口のルールのわくわく感から突然の不安感。
 わざわざ行く価値があるのだろうか…?という不安がぬぐえないし、
 内容に幅があってひとつずつ内容が全く異なるのでお勧めもしづらい。
→私としては安藤忠雄建築の質問も含めて楽しく読んだが、
 他の展示は一般のひとが楽しめるレベル感のもののみ反応していると思う。
 こんなに開かれた展示なのに、
どこか現代アートや建築に触れている人向けになってしまっているのが残念。

トータル感想が書きたくなるくらいとっても良く練られていて、素敵な展示会でした。
ひとりで、だれかと、すいているときに、混んでいるときに、行ってみてほしい。

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