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友達の推しが卒業した
私の友達の推しが卒業した。
「萌えキュンソングを世界にお届け」というキャッチコピーのもと活動していた彼女らは、今年1月5日に16年の終止符を打った。
私がそんな彼女らと出会ったのは高校、大学生の頃。秋葉原から始まったAKB48を応援していた私に友達は、秋葉原から始まったでんぱ組.incを教えてくれた。
大学入学してみるとまたクラスメイトがでんぱ組を好きだったりと周りにもちらほらファンがいて、おすすめのプレイリストを聴かせてもらった(ような気がする)。
どれもBPMが速くて得体の知れないものに引っ張られていくような疾走感にドキドキしながら通学した。
といっても私は5曲ほどの小さなプレイリスト内で楽しんでいたので、友達たちのように語ることまではできなかったが、新しいものに出会って良さを掘り起こしていく感じ...没頭して急いで調べまくる時間はとっても楽しかった。
あれから10年ほど経ち、16年の活動を経て、友達の推し「でんぱ組.inc」はみんなで卒業した。
私の友達がいつから好きなのか正確にはわからないが、全国ツアーのでんぱ組inc.に合わせて彼女も一緒に全国をまわっていた。
私調べでは誰よりも仕事が忙しいはずなのに、週末のライブは必ず遠征しており
退勤後も、いや平日もお休みをとって、エンディングに向けて駆け抜けていた。
なるべく休んでほしいという私の親心とは反対に、友達はその推し活から養分を得ていた。
「イキイキする」とはまさにこのことで、私が起きる時間には「今ここにいる」と遠くの駅名の写真とともに報告がきた。
騒がしい週末、朝日より眩しい推し活記録だった。
忘れないでね、忘れないから
そうこうしていると、でんぱ組.incは電光石火のごとくエンディングを迎えていた。
特に気にしていたわけではないが、友達からの布教を受けてか私の頭の中にもでんぱ組が存在していた。
ふと気がつき調べると、1月5日卒業当日だった。
友達に連絡をするともちろん現場にいた。
「ラスト行ってくる」と言い、「終わっちゃった」と帰ってきた友達はこの曲を教えてくれた。
アイドルソングにはファンにしかわからないキーワードや背景が存在することが多いが、これもファン大歓喜のスペシャルエンディングソングだった。
私が当時聴き流していたプレイリスト内の曲もサンプリングのように使い、オーケストラのような編成とBPMの速さに
私でさえ感じる懐かしさと迫力とこれまでの感謝が詰まりに詰まっていた。
忘れないでね 忘れないから
共に 命を焦がした日々を
中でも友達の推しのピンキーが最後にこう叫ぶ場面(3:45〜)がある。目をぎゅっと瞑り、胸に手を当てて歌うのだが、私は思った。
絶対!!ピンキーから友達へのメッセージだ!!!と!!
課題や仕事に追われながらも応援し続けた日々を、推しは「忘れないでね、忘れないから」と言っている。
それを「共に命を焦がした日々」と。
そう伝えると友達は泣いていた。
今まさに泣いていますよというラインと泣いている絵文字😭😭が届いた。
「まこに言われてからこの引きの演出がめっちゃ好きになった」「ありがとう」となぜか感謝された。
エンディングソングがあまりに良かったのと感じたことをただ伝えただけだったが
良いものを良いと伝えること、と、それを共有し合う「推し活」の楽しさをあらためて実感した。
そのあとはこのフリはこの曲から取ってきていて、この歌詞はここを指していて〜と答え合わせに付き合った。というより付き合ってもらった。
結果発表!
推し活って最高だな!
「好き」を言語化する
以前、三宅香帆さん著書の、『「好き」を言語化する技術』を読んだ。
推しの素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない、という副題が目に入り
「やばい!本当そう!やばいしかでてこないよね」と思いながら購入した。
この本を読んでから「好き」をどのように伝えるべきかが常に頭にあり、模索しながら言葉で表現している私にとって
友達から「なんでわかるのオタクの気持ち」と褒められ、これが...!言語化...!と我ながら痺れた。
当然でんぱオタクの友達もこちらの本は読んでおり、このあとはどの文章が刺さったかを発表し合いました。
これについてはまた書きますね。
またそんな友達が編集・ライター養成講座にて今期最優秀賞を受賞しました。めでたい!
感情のままただ書き連ねる私と、技術を持って広く正確に気持ちを伝える力を持つ友達。というか大親友。
いつかお互いがお互いの支えとなり、埋め合い、最強パーティとして言葉でお仕事をする夢を叶えましょう!
私が見ていた忙しない毎日は彼女のnoteから読めますので、照らし合わせてみてください。
西宮えびす神社の、めで鯛みくじは末吉でした!
p.s.
今日はそんな友達の誕生日!
瑠那、おめでとうーーー!!!
2025.01.22
mako