ドキュメント岐阜羽島軍10.4決戦 2回ウラ〜6回表
2回のウラ、にとも選手の後続は三者凡退に終わる。
3回の表〜5回ウラ、特になし(内容が思い浮かばないため)
6回の表、やや中弛みしてきたところから試合は動く。
あまおう選手の球数は無駄に四球を出したお陰で1失点ながら80球を超えていた。
イニングが始まる前に監督からもうこの回で変えるから死ぬ気で投げろよ〜と言われていたのでそれなりの気合いを持ってマウンドに上がった。
ポヨわさ選手の打球はセカンドに転がる。にとも選手は捕球の体勢に入るも痛めた足がいうことをきかず、痛恨の後逸。
スコアボードのEのランプが点滅。
この時ネットでは強行出場させ続けるしーな監督に対しての罵詈雑言が飛び交っていた。監督はいやだってあいつ自分で出る言うてたし…と監督らしさの欠片も無いことを思いつつ、顔には出さなかった。監督とはこういう時に表情を顔に出しては務まらない。
そんなことも露知らずに試合は進んでいく。
続くポヨッテリア選手は送りバントを決め、ワンナウト二塁となった。
打席にはポ太郎選手。
2球目だった。
右中間への勝ち越しタイムリーヒット。1-2とする。
ここであまおう選手無念の降板。重圧のかかる試合で5回途中2失点とまぁまぁな成績を残した。ベンチに下がる際には客席から温かい拍手とヤジがとんでいた。
これ以上の失点を防ぐべく2番手にはこやま投手を投入。ここまでシーズン通して40試合でWHIPは2.23なのに防御率は1.13を記録するなど、運だけでここまでやってきた。ここも運任せだと監督は賽を投げた。
早速こやま投手は深田ポヨ美選手にデッドボールを献上。打順は回り1番の中村ポヨ也選手。
打球は一二塁間を抜けた。
すかさず二塁走者のポ太郎選手はホームを狙う。
ここでライトのイツキ選手が正確なバックホーム。クロスプレーになったが、審判はアウトの判定。こやま投手、またしても運で失点をせずに済む。
このファインプレーに球場からはイツキンタマコールが沸き起こる。
ちなみにイツキ選手はお金のために野球をやっていた。毎年契約更改では年俸調停に持ち込んでいた。
このプレー一つでどれだけ査定が上がるか、そんなことを考えていた。
今季FA権を取得したが、とにかく自分に高い給料を出してくれる球団に移籍するためにこの一年優勝を目指していた。
とにもかくにもツーアウトに漕ぎ着ける。しかしまたしてもフォアボールで余計なランナーが出る。見てるこっちがイライラするような投球だ。やっぱこんな球遊び良くねぇわ〜ほんまに〜ご飯食べてた方がええわ〜なお羽島スタヂアムにはまともな飯は売ってなく、精米前の玄米とかしか売ってない。
こやま投手、ポヨ谷ポヨ平選手はなんとか抑えて無失点。本当に運だけはいい。
なお、この試合を関係者席から真剣な顔で見ている人物がいた。岐阜羽島軍GM(ゼネラルマネージャー)のこまったこまり氏である。
こまり氏はかつて3割30本BMI30のトリプルスリーを20年連続で達成した人物であり、岐阜羽島軍の歴史に名を残す名選手であった。
引退した後はなんやかんやあって岐阜羽島軍のフロント入りをし、GMまで登り詰めた。
こまり氏は、チームについてこう語っている。
「こういう時弱いんだよね〜(笑)」
自軍の行方は自軍にしか変えられない。現時点ではビハインドゲームだが、ここからどう巻き返すか。こまり氏は真剣に観つつどこか試合を楽しんでいるような雰囲気だった。