レデンプションカード狂騒曲
※やや長い。
昨日のnoteにちょっと出てきた話。
WBCのセットを買った際に、レデンプションカードが人生で初めて当たった。
レデンプションカード(以下レデ)とは要は引換券である。詳しい解説は先人たちのブログを見て頂いてもろて。
レデには「2023 WBC Nameplate Patch Relic Book Autograph Flag Patch Gold Foil Parallel - Manny Machado」とあった。名称が長すぎる。マニー・マチャドさんといえばパドレスにいる人か。(この時点ではあんまり人物としては知らなかった)
レリックブックオートグラフはこの買ったセットの目玉といっても良い代物だ。セットには1枚は直筆サインの紙が必ず入っており、そのレアな紙の中でも、レリックブックオートグラフはちょっと豪華なやつだ。
ブックレット型のカードに直筆サイン(auto)が書かれているのと、選手が着用したユニフォームのネームパッチが挟まれている。しかもレデを良く見るとFlag Patch Gold Foil、フラッグパッチなので国旗のパッチということだ。今回このフラッグパッチVerは1of1と呼ばれる世界でその1枚しかないというやつである。こんなカードが当たるのはもっと徳(MONEY)を積んでいる人たちかと思っていたが、自分のような人間でも当たるものなのか。とても興奮した。
早速レデンプションカード引き換え用のサイトにシリアルコードを打ち込み、カードが届くのを待った。
発送の連絡がくる。ワクワク。
そして数日後自宅に黄色い包みが届いた。これこれこれこれ!!!!!!!
そして中身を確認する、ブックレット型のカードが中に見える。否応なしにテンションが上がる。
御開帳~~~~~!!!!!!!
あれ…?
なんか…国旗じゃなくない!?
届いたのは普通のオートレリックブックレットだった。名前の部分のパッチではないか。これでもまあレアではあるが、シリアルは/7だ。7分の1と1分の1じゃ訳が違う。これはさすがに許容できる範囲の間違いではないと思い、TOPPSにメールで問い合わせてみることにした。
ここで面倒なことが一つ。この商品、TOPPS JAPANではなくUSAで買ったので、問い合わせ先もUSAである。英語で打たなきゃダメじゃん、めんどくせ~。英語のベンツヨを積極的にしてこなかったツケがこんなところでくるとは。しかしそのめんどくささを上回るパワー、やる気が今回はあった。
Google翻訳を駆使し、なんとか人に送るメールとしての体面を保ったメールが完成した。
早速TOPPSにメールを送る。
数日後、メールが返ってきた。
読めねぇ!!!翻訳にかけたら、メールサンクス当たったのはおめでとう!!とりあえず確認するんでもうちょい待っててちょ。という感じであった。とりあえず知らね~と突っぱねられることはなかったので安心だ。
しかしここから2週間ほど返事が来なかった。
この間にも色々な憶測が頭の中を巡る。一番最悪なのは、もう他の人の手に渡っていて回収不可能でした~ゴメソ~みたい感じで補償も無しに済まされることだ。アメリカの企業だし普通にありえそうだな…と大分失礼なことを思っていた。実際もしこれだったら二度と紙集めせんからな…という気分だった。まあそっちの方が人として健全だし良いのかもしれんが。
そしてそこから1週間後くらいに、「間違ってたわ~すまんけど返送してください。送ってくれたの確認したらちゃんとしたの送るわ。」という旨のメールが届いた。
もう先に正しいの送ってくれや、ちゃんと返すから先に送ってくれや。めんどいねんなにもかもなんで紙ごときでこんなに苦労せなあかんねん。
正規のカードを人質に取られている以上、まあ送ってやるかとなり、準備をする。
元々向こうが送ってきた梱包を丸ごと残しておいているので、再利用した。
海外への発送なので、発送業者にFedexが指定されていた。これも集荷に会員登録が必要だったので、なんでこんなことせなあかんねんポイントがたまっていく。しかしこれも1of1のためだ。TOPPSはなんかおれに奢るべきだろ、ファミチキでいいから奢れや。
ネット上での手続きが終わったため、いざ集荷に来てもらう。
これで終わりや…と安心したのもつかの間、業者の方にインボイスが必要といわれた。ここでいうインボイスは昨今人々から多大なるヘイトを集めていた適格なんたら事業者とかではなく、「コマーシャルインボイス」と言われる書類じゃない荷物を海外に送るときに必要な貨物の明細書である。
TOPPSからのメールには送り状には1枚だけついており、これしかなかったですねと言っても必要なもんは必要とのことなので、業者には一度お帰りいただき、この明細書を作らねばならないこととなった。
TOPPS側から送られてきた時の明細書を参考にとにかく見よう見まねで作成。これも余計な労力である。ファミチキじゃなくてケンタッキー奢ってほしい。
再びFedexを呼ぶ。
荷物を渡す。確認しているとまたしても不穏な空気が流れ始める。まだ何か必要なんですか。
どうやらもう2枚何かしらの書類が必要だったようだ。(何だったかは忘れた。)
しかしこれで送ってくれとTOPPSからもらった書類はもうこれしかないわけだし、もうどうしようもないという顔をしていると、業者の方が会社と連絡を取ってこれで一旦持って行ってみるという運びになった。大変ありがたい。「後で電話しますね」と言い残し荷物は回収されていった…
数時間後、電話がかかってきて、飛行機に無事乗りましたという一報がきた。一安心。やっとインボイス地獄から解放された気分だった。
紙を送ってから10日後くらいだったか、TOPPSから発送のメールが来た。もうそっちに到着って通知見てから10日も経っているが。
ここまで時間と労力をかけさせられたともなるといよいよ叙々苑奢ってくれないとこちらの気も休まらない。外国人とさ、しちりんを囲って肉を焼かせてくれよ。めちゃくちゃ円安なんだからいいだろ叙々苑くらい。
これがセットを買ってから3か月弱の戦いだった。紙でこんなことになるなんて思わなかった。まあレデはこういう事が往々にしてあるらしい。やっぱアメリカってそんな感じナンスねえ。
今手元にちゃんと自分があてた紙があるのが何よりである。