僕がオリックスファンになった経緯
0.はじめに
プロ野球2021シーズンが終わりました。僕の応援しているオリックス・バファローズは25年ぶりパシフィック・リーグ優勝を決めましたが、東京ヤクルトに敗れて日本一はお預けとなりました。ファンとしてはリーグ優勝さえすればこれ以上のものはいらないと思っていましたが、いざ日本一を逃すと悔しい気持ちもあり、複雑な気持ちです。
今回は、僕がオリックスを応援するようになった経緯について書いてみようと思います。先に言ってしまうと特に壮大なきっかけがあったわけではないのでハードル低めで読んでください。ではどうぞ。
1.最初は阪神から
父親の影響でプロ野球の中継を見始めたのが2009年頃だったと思います。父親はファンというほどではありませんでしたが応援するなら阪神、という感じだったので僕も自然と阪神ファンになりました。当時僕は埼玉に住んでいましたが、巨人戦は日テレで、横浜戦はTBSでよく中継していたのでそれを18時から見るのがルーティンになっていました。埼玉県の東京に近い地域だったので西武ファンと巨人ファンが多く、阪神ファンは小学校だと僕の他に一人しかいませんでした。
今でこそ盤石な投手陣が売りの阪神ですが、当時の阪神は圧倒的に打のチームで、能見か久保が先発の試合以外は大体乱打戦が展開されていました。2010年の阪神打線を見てみましょう。
1番から5番と7番の城島も規定打席到達、3割打者が5人、2桁本塁打が6人、クリーンナップが全員100打点というド派手な成績で、「第四次ダイナマイト打線」と呼ばれた打線です。野球をよく知らない方のために分かりやすく言うと「シーズンで打率3割、本塁打30本、打点100のどれかを達成するとリーグの中でかなり目立つ」という感覚なので、まあちょっと規格外な打線だったわけです。僕はこの打線に惹かれてプロ野球が大好きになりました。
こんな成績を見ると優勝しない理由が見当たりませんが、当時のプロ野球はかなりレベルが高く、阪神が取れた個人タイトルはマートンの最多安打と久保の最高勝率だけでした。結果は圧倒的な投手力を誇る中日が僅差で優勝しました。どこからでも点が取れそうな阪神打線でさえ吉見やチェンが先発するとテレビを見る気が失せ、抑えの岩瀬が出てくるとテレビを消したりしたものです。浅尾はあまりにもイケメンすぎるのでガン見していましたが。
2.そのころオリックスは
まだオリックスのオの字も出てきませんが、当時の僕にはオリックスのオの字くらいしかありませんでした。「パ・リーグならオリックスが好きかな」程度だったと思います。
今でも似たような状況ですが、オリックスの試合が地上波で放映されているわけもなく、NHKBS1で定期的に放送される他は仙台開催の楽天戦か千葉開催のロッテ戦、埼玉開催の西武戦しか見ることはできませんでした。こう言うと結構たくさん見れるように聞こえますが、上の条件でも全試合放送されるわけではなく、さらに阪神戦の放送があるとそちらを見ていたため、オリックスの試合は年に5試合ぐらいしか見ていませんでした。
そんな僕がオリックスに興味を持った理由が応援歌です。阪神のチャンステーマ(チャンスの時流れる応援歌)から入って12球団の主力選手の応援歌は大体把握していましたが、特にオリックスの選手の応援歌は大好きでした。坂口、大引、後藤の1,2,3番や糸井李大浩バルディリスの並び、T-岡田の専用チャンステーマなど(時系列バラバラですが)名曲が勢ぞろいで、試合を見るというよりは応援歌を聴くためにテレビをつけていました。
この頃のオリックスと言えば2014年の優勝争いが有名ですが、2014年は阪神も調子が良く日本シリーズまで行ったので、「オリックスも頑張ってるな~」ぐらいしか見ていませんでした。もったいないですね。
3.徐々に冷める野球熱
阪神が日本シリーズで敗退した2014年辺りから僕のもう一つの趣味だった鉄道に対する熱が急激に上がり、相対的に野球に対する熱は冷めていきました。2015年から2017年まではプロ野球の試合はほとんど見ることが無く、高校野球で埼玉の高校を応援するぐらいでした。嫌いになったり興味が無くなったりしたわけではなかったので、主力選手の名前くらいは耳にしていましたが、また応援を再開するつもりは特にありませんでした。
4.応援歌との再会
2017年ごろ、始めたばかりの慣れないTwitterをいじっていたところ、一つのツイートが目に飛び込んできました。それはオリックスのチャンステーマ「丑男 ~COW BOY~」の球場での映像でした。久しぶりに聞いたので懐かしさが溢れ、YouTubeで検索してみたところ応援歌の実録動画というものがかなりの数投稿されており、オリックスの応援歌の動画を片っ端から聴いて回りました。新しくできた友達に野球ファンが多かったこともあり、2018年シーズンはオリックスを応援することに決めました。こんなふわっとした感じで応援を始めたので、ファンになったタイミングとか理由とかは自分でもよくわかりません。
最初は阪神も応援しようと思っていたのですが、もう阪神は完全に投手中心のチームになっており、2010年とのギャップを感じて早々にやめてしまいました。阪神ファンの方ごめんなさい。
5.初めてのオリックス応援
待ちに待った2018年開幕戦。テレビでバファローズ対ホークスの試合を放送していたので観戦しました。オープン戦で調子のよかった宗、山足の1,2番に昨シーズン活躍したロメロ、マレーロの通称「ロメマレ」コンビ、そして初めての開幕投手を務める西勇輝。これは楽しみだなあ、どんな試合になるんだろう!
――― 打者27人1安打完封負け。
開幕から2か月ほど試合を見て気付いたのは、僕がプロ野球を熱心に見ていたころから随分月日が経ったということでした。2010年本塁打王のT-岡田には全然本塁打が出ず、2014年沢村賞の金子千尋は全く勝てず、2014年ベストナインの伊藤光はそもそも試合に出てきません。打線は3番の吉田正尚以外軒並み低調で、2割7分ほど打っていた小谷野が4番に入る始末。投手陣も勝ちパターンの近藤、黒木、増井は好調を維持していたものの先発陣は新外国人のアルバースとドラ1ルーキーの田嶋以外は5回投げられればマシな方という有様。
こんな感じでは当然Bクラス(4位以下)に居座ることになるわけで、4位と聞くとオリックスの中ではマシな順位に見えますが、実態はオリックスを超える不調ぶりを展開した楽天と、なぜかオリックスとの相性が最悪だったロッテが下にいるだけでした。この後2年連続オリックスは最下位に居座る羽目になるわけですが、悲惨度合いで言えば個人的にはこの年が一番酷かったと思います。
6.応援し続ける秘訣
ではなぜそんなオリックスを応援し続けられたのか?これは野球に限らず弱小チームを応援するなら持っておきたいマインド(あくまで僕個人の見解)なのですが、「強さに関係ない好きなところを見つける」「あまり真剣に見すぎない」「ポジティブな方向に考える」というところだと思います。
強さに関係ない好きなところは、僕の場合は応援歌です。どれだけ負けても応援歌は変わらないのでオリックスを応援を応援する理由は無くならないわけです。まあ無観客試合で応援歌が無くなったときはかなり心折れそうになりましたが。他にもかわいいグッズを買ったりイケメンな選手を追ったりしているとチームが負けても野球を楽しめます。選手個人だけをあまり好きになりすぎると戦力外になったときのダメージが大きすぎるのでお勧めしませんが。
あまり真剣に見すぎないというとファン失格なような気もしますが、弱小球団の全試合を隅から隅まで全力で見てしまうと普通に病んでしまうので、7連敗とか8連敗とかしてる時は結果だけ確認するようにしたり、勝てそうにない試合は潔く見るのを止めたりするのも応援を続けるために必要なことです。昨年開幕2カード目の対ロッテ6連戦全敗で頭がおかしくなった僕からの忠告です。
ポジティブな方向に考える、というのは最も大事なことです。3割バッターに全然ヒットが出なかったら「その分この後めっちゃ打つはず」とか、信頼していたピッチャーが大炎上したら「これでもうしばらく炎上しないだろう」とか、最下位になったら「来年は上がり目しかない」とかそういうマインドのことです。僕は2019年最下位になったときこの方法を使ったところ翌年も最下位になりました。足踏みも悪くないよね(血涙)
7.終わりに
すごく中途半端な感じですが、さすがに長すぎるのでこの辺で終わらせておきます。気が向いたらオリックスのいい所や今季の振り返りなどもいずれ書いてみようかと思っておりますので読んでいただけると幸いです。
後藤駿太選手、残留ありがとうございます!!!!!!