#知る人ぞ知るストリップショーの魅力(strip)
ようやくnote更新。
前回の記事で、
『音楽のことや旅のことを書いていくよ★』とか
言ってたけど
今日はバレンタインだけど
早速書く記事はストリップショーについて。
-九州唯一残るストリップ劇場ー
-2019年11月19日(火)
友人を誘って
福岡県北九州市小倉(こくら)に来た。
ここ小倉は、よく"発砲事件"だったり
"ロケットランチャーが発見された"だったり
物騒なニュースで有名な修羅の街なんて言われるが
グルメ好き、アングラ好きに持ってこいな場所。
いつかの記事で詳しく取り上げようとおもうが
駅近くに老若男女行き交うアーケード商店街がある。
そこは、まるで人間の欲望を放り込んだような場所で
この商店街の並びが本当に面白い。
パン屋、肉まん屋、他お洒落なカフェや
マクドナルドなどのチェーン店が並ぶ中
パチンコ、居酒屋、立ち飲み屋。
そしてすぐそこの路地に入れば
風俗、個室レンタルビデオ屋、
薔薇族(男性同性愛者)専門映画館、
そして1982年3月から続く九州唯一の
A級小倉劇場というストリップ劇場がある。
小倉駅南口から徒歩2分の場所にある為
小倉に来る度に「ストリップ」と
キュートに書かれた昭和ポップな看板が目につく。
いつも行ってみたいなと思いつつ
女ひとりでストリップショーに行くほどの
勇気がなく、、。
友人に何度も誘いをかけ
ようやく来ることができた。
この日は、行きの途中でトラブルがあって
開演時間ギリギリだったので
心の準備をする間も無く、青いジャンパーを
着た受付のおばちゃんに*入場料を払う。
(*料金等システムについては、一番最後に記載)
チケットと一緒に明治の板チョコを貰った。
ちなみにチョコレートが貰えるのは女性限定らしい。
そして受付のすぐ右横にある階段を渡り
階段途中で待機している
おじさんにチケットを渡す。
「はーい、どうぞー楽しんで〜」と言う
おじさんに軽く会釈した後、
目の前に現れる黒い扉。
「開けるよ?」と、友人に合図。
友人が自分の言葉に頷いたことを確認して
いざ、扉を開く。
しんと、していた。
いや、人が居ないとかじゃなくて
こういう所謂、大人の世界と呼ばれるものは
夜からやっているというイメージだが
ここは、13時から開演。
私たちも13時の開演に間に合うように
来てみたところ平日の昼間だというのに
既に20人弱の人が待機していた。
その大半がお爺ちゃんと呼べるぐらいの年齢だろう。
別に特別注意しているわけではなさそうだが
たまに聞こえてくる音といえば椅子が軋む音ぐらいで
皆、必要以上の音は出さず静かに椅子に寄りかかり
一点を見つめて開演を待っていた。
ちなみに部屋の広さは店の外観からして
予想通りと言ったところか。かなり狭い。
ステージと観客席の距離は1mもないほど。
メインステージからは花道が伸び
ここでは、盆(ぼん)と呼ばれる円形の
センターステージへ続く。
このステージを三方向に囲むように椅子は
用意されていた。
私たちは、しんとした空気に戸惑いつつ
出入口から一番近い端っこの席へ座る。
そして私たちは、この異様な空気を破ることなく
開演までの僅かな時間を黙って過ごしていた。
友人が、この時どんな顔をしていたかもわからない。
私はというと観客の表情を見廻しつつ
すぐそこにある盆を見て
ここまで裸の女性がやってくるのか、、と
ストリップショーなんだから当然だろと
あしらわれても良いようなことを考えていた。
そして照明が落ちる-
-夢と現実を行き来する-
先程までの空気とは裏腹に派手な音楽が鳴り始めた。
メインステージだけが照らされ
早速、ひとりの踊り子が。
小柄で茶髪のパーマがかった長い髪。
顔も整っており、かなりの美人。
だが出てきた瞬間から
私たちは呆気に取られた。
ストリッパーは皆、25分ほどの持ち時間があり
それぞれのコンセプトでショーを行う。
この女性はソンブレロ(メキシカンハット)を被って
ポンチョを羽織りラテンのリズムに合わせて
真顔でマラカスを振り出したのだ。
まさかメキシカンスタイルで現れるとは、
到底思わないので、想像と異なりすぎて
今でもこの心境を説明するのに困惑する。
ただ友人と私は顔を見合わせ喋らずとも
同じ気持ちを共有していた。
私たち以外の客は、若干身体を前乗りにして
手拍子をしていた。
周りについていけないまま
マラカスを振る踊り子を見守ると次第に
さっきまで羽織っていたポンチョが、はだけ
踊り子は、素肌に亀甲縛りの状態で立っていた。
そしてそのままポールダンスを繰り広げる。
そこからは、もう魅せられるままだった。
白い肌。キュッと引き締まったお尻。
ツンとした背中にピンと揃えた爪先。
そして角度によって形を変える柔らかな胸。
どんどん女性は近づいてきて
縛られていた縄もスルリと解かれる。
そして何一つ身に纏わないまま
盆の中心で脚を広げて皆が見えるように一周まわる。
純粋に美しい
また額にうっすらと照明に反射して光る汗が
余計に妖艶さと神秘さを漂わせ
ただただ、同性の身体に見惚れていた。
ひとつのショーが終わる毎に
劇場で予め用意されたポラロイドカメラでの
撮影会がはじまる。
希望の人は、上手(カミテ/客席から見て右側)の壁沿いに並び1枚1000円で踊り子とツーショットあるいは
踊り子に好きなポーズを指定して撮影が可能。
その撮影会が終わると
もう一度同じ踊り子が盆に立ちY字バランスで
また一周。まわり終えたら舞台袖へ。
その頃には天晴れと言わんばかりの拍手。
このような流れで計5人の女性が
目の前で美しく舞っていく。
踊り子が舞う中、踊り子にチップを渡す客も居た。
途中何度か、ふと我にかえったときがあった。
そんな時に清々しいほどの笑顔で堂々と開脚する姿を
見せられると、自分の常識の範疇を超える世界で
それはもう現実ですか??と疑いたくなるほど。
踊り子だけでなく周りの客にも
驚かされることばかりで
そんなに顔を近づけていいの?
踊り子の身体に顔がくっついちゃうんじゃないの?
ってほどの距離で股の間を覗き見事な身体に拍手していたり。それはもう凄い光景。
と、思うのも束の間で
再び自分だって頭空っぽになって
踊り子のショーの虜になるというのを繰り返し
今思えば夢と現実を行き来するような感覚だと言えるかな。
-パンプレ、野球拳そしてフィナーレ-
全員のショーが終わると時刻は15:00過ぎ。
これから観客参加方のイベントが始まる。
野球拳は恒例らしく、この日は野球拳の前にパンプレとやらをやっていた。
パンプレとは?
パンツプレゼントの略で、
毎週火曜日は5人の踊り子が履いている
パンツをそれぞれジャンケンに勝った5人の客に
あげるというイベントがあるらしい(笑)
せっかくなので参加してみる。
意外にも勝ち進み残りの3人の中の1人になった時、
勝手に勝ったと思い思わず「やったー!」と
声をあげてしまった(笑)
咄嗟に口を抑えたが、これぞ時すでに遅し。
会場皆が笑いながら、こっちを見ている。
しまったと思いつつ
まぁ、睨まれることなく笑ってもらえて良かった。
そしてジャンケン再開。はい敗北(笑)
貰ったら額縁に入れて飾ろうと思ったんだけどね
残念でした。
続いて
野球拳とは?
まず参加したい人5人ジャンケンで絞って
選ばれし5人それぞれにひとりずつ踊り子がつく。
そして、その踊り子と1対1で野球拳のテンポに合わせジャンケン3回勝負!
3回勝てば、A級小倉劇場の無料招待券が貰える!
ただ負けてもドリンク引換券が貰えるという優しい企画。
そしてここで企画だけでなく
優しいお客様が現れるっ、、!!
野球拳は、大人しく見てようかなと
思ってたのが束の間少し若めのお客のお兄さんから
「記念に野球拳やってください」と
野球拳対象者チケットみたいなのを私に渡してきた!
いやいやいやいやと、遠慮はするものの
「記念ですから!」と、言ってくれたので
それに甘えて野球拳まで参加することに。
自分の前に黒髪ストレートの
切れ長の目をした踊り子が現れる。
踊り子も、「え、いいの!?」と
そのお客さんに言うが
そのお客さんは、「いいのいいの」と言って
踊り子も柔軟に対応してくれた。
いざ野球拳!開始!
アウト!セーフ!よよいのよいっ!!
1回目 負けーー!!!
やばい。せっかくチャンスを貰ったのに
1回も勝てないとなると尚のこと申し訳ない!と
焦っていたら今度は二つ隣の椅子に座っていた
おじいちゃんが、踊り子さんに向かって
「次、パー出し!」
そして私に「チョキ出せば勝てるよ」と言う。
えぇ!?そんなのアリ!?って思うものの
おじいちゃんに従いチョキを出す。
踊り子さんも本当に優しくて
従ってパーを出してくれてズル勝ち。
そしたら、また
さっきのおじいちゃんが
「じゃ、次はチョキ」と踊り子へ。
「で、グーね」と私に。
おいおいおいと、思いつつ
言うことを聞いてしまう私。
結果、他力本願で2回勝利。
踊り子さんごめんなさい。
今度参加する時は自力で頑張ろう。
でも周りのお客さんとも
和気あいあい出来たのは、楽しかったな。
最後にその踊り子さんからドリンク引換券を貰い
野球拳のチャンスをくれたお兄さんに
引換券を渡そうとしたところ
これまた「いいです、いいです!楽しんでもらえたなら良かったです」だなんて。
なんて優しい世界なんだ、この野郎。
お兄さんにお礼を言って
最後踊り子全員のダンスを見終わり
一番初めにお金を渡した受付のおばちゃんに
ドリンク引換券を渡す。コーヒーを貰い
バスで福岡市へ帰宅した。
-女性だからこそ見てほしい-
ストリップショーを見て分かったことがある。
ストリッパー皆に共通していることがある。
それは
きれいな角度を知っている
と、いうこと。
正直に言う。
ストリッパー皆がスタイルが良いわけではない。
胸が大きい人ばかりでも、
張りがある人ばかりではない。
痩せている人ばかりでもなく
特別顔が整っている人ばかりでもない。
それでも堂々としているのは
コンプレックスさえも武器にしているからだ。
そして大抵、客は踊り子の身体に目がいくわけで
そんな踊り子は、ニヤリと誘惑するような目を
自分の身体を見る客を見ていたり
かと思えば伏せ目で腰をくねらさせ
脚を閉じてみたりと
このひとつひとつの角度は、
研究に研究を重ねている結果だとも言える。
こういった彼女達の努力や
周りに合わせてとかではなく
自分の意思でちゃんと拍手を送ろうと思える
身体を見ると
女子力、上がります
保証できる話ではないが
同性の綺麗なところを見ると
憧れが増し、ストリッパーにはならなくとも
自分も綺麗になりたいと思うわけで、
それから私も、よりスキンケアに時間をかけたり
まだ腹筋が割れる予感はないが
筋トレもはじめてみたりと
自分に時間を掛けられるようになったのは
ストリップショーが一つのきっかけになったというのも過言ではない。
途端に胡散臭い記事になったが
ネットで見てみると徐々にではあるが
「スト女」と呼ばれるストリップショーにハマる
女性が増えているらしい。
だからか、A級小倉劇場にも
女性料金があるので、良ければ是非。
-そもそも何故、ストリップショーへ?-
最後に何故私が突然ストリップショーに
行ったのか-…それは
未知だから。
この言葉に限る。
まぁ、元々女性の身体って曲線が多く
美しいよなと言う持論を持っていたが
それ以上にストリップショーでは
具体的にどんな事をしているのかは勿論。
それを見たときに自分がどのような感情を
抱くのかという自分の感情すら未知で、
知りたくて、そう思えば思うほど気持ちは強くなる。
その為、なんとか友人に付き合ってもらい
ストリップショーへ足を運ぶことが出来ました。
最悪1回行ければいいやというぐらいの感情で
行ってみたが、実際に経験するとハマってしまった。
頻繁に行けなくても今年もストリップショーには
足を運ぼうと思う。
kukko.
-A級小倉劇場について-
場所:福岡県北九州市小倉北区京町2-5-8
平日開場11:30ごろ
平日開演13:00ごろ
土・日・祝日開演12:50ごろ
大体のタイムスケジュール
1回目 13:00〜15:40
2回目 15:40〜18:30
3回目 18:30〜21:30
4回目 21:30〜23:50
入場料金
①一般料金 6000
②早割料金 4000 (13:00まで)
③学割料金 5000 (要証明書)
④シルバー料金3000 (65歳以上要証)
⑤女性料金 3000
興行によって違いがありますので
料金は劇場に行って聞いて下さい。
①のみ割引券利用可
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