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K's News Recap #8 : 気候変動の「見えない」影響

「気候変動って私には関係ないよね?」と思っている方も多いかもしれません。しかし、気候変動が加速することで、私たちの暮らしが脅かされ、これまで通りの生活を送っていくことが難しくなるかもしれません。

「最近夏は猛暑が続くようになった」「台風などで大きな被害に遭っている」という影響だけではなく、広くは知られていない「見えない影響」も多く起こっています。

そこで今回は、前回の「気候変動と私たちの暮らし」というテーマに呼応する形で、「気候変動の見えない影響」に関連する記事3本を厳選しました。

▼ 前回のNews Recapはこちら

前回に引き続き、「気候変動が進むとどうなるの?」と気になっている方はぜひチェックしてみてください。

気候変動の見えない影響に関する厳選記事3本

1.温暖化が招く集中豪雪 積雪最多地点は4倍、対策費も増加
(日本経済新聞)

一般的に、気候変動が進むと「雪の降る量が減る」と言われています。そのため、スキーなどのウインタースポーツや、雪を用いた伝統的なお祭りの開催なども危機にさらされています。しかし、その一方で、雪が集中的に多く降る「集中豪雪」も問題となっています。あまり知られていませんが、気候変動は場所によっては雪を多く降らせることにつながり、住民の生活に影響を与えていることがあります。そのような「温暖化による集中豪雪」について、データを用いて解説されている記事です。

2.川や湖などの生物 24%が絶滅危機 日本固有の淡水魚の約40%も(NHK)

水辺の生き物2万3000種のうち24%が絶滅の危機になっているとの記事。日本固有の淡水魚はおよそ40%が絶滅の危機にあるとのことです。この絶滅の危機には、気候変動も1つの要因として考えられています。その他の要因は、水質汚染やダムの建設、侵略的外来種の影響などが考えられているとのことです。

3.世界のサンゴ、44%が絶滅危機 気候変動が脅威、COP29で報告(朝日新聞デジタル※有料)

気候変動などの影響で世界の約半分のサンゴ が絶滅の危機にあります。IUCN(国際自然保護連合)が気候変動枠組条約COP29で評価結果を公表したことに関する記事です。

時間があるなら合わせて読みたい

グローバルリーダーに学ぶ、気候変動と自然環境への取り組みに必要な6つのカギ(朝日新聞デジタル)

経済にも影響を及ぼす気候変動。この記事では、「気候および自然資本の拡大」や「海洋経済への資本投入」といった気候変動と自然環境保全への取組みについて、経済的な視点から紹介されています。

▼ナビゲーターの視点

 今回は、「気候変動の見えない影響」について、記事を選んでみました。こうして改めて記事を選んでみると、「気候変動による見えない影響」は、特に生物多様性に大きな影響を与えていることがわかってきます。
 生物多様性は、私たちの暮らしに欠かせない生活の基盤となるものです。日常的な衣食住の維持や薬の製造をはじめ、旅行などのレクリエーション、綺麗な水の確保など、さまざまな形で私たちの暮らしを支えています。
 気候変動対策は時として生物多様性に悪影響を及ぼすこともあります。そのため、気候変動対策と生物多様性保全は両立して行われるべきですが、なかなか両輪で進んでいないことも現状です。手遅れにならないよう、国際的な動きも含めて、両立された対策が進んでいくことを願っています。

▼ナビゲーターの余談

 世界経済フォーラムが毎年発行している「2025年版グローバルリスク報告書」によると、今後「10年間の長期的なリスク」では、1位 異常気象、2位 生物多様性の損失、3位 地球システムの危機的な変化、4位 天然資源の不足と、環境関連のリスクが1〜4位までを占めているとの報告がなされました。このように、環境関連のリスクは経済界からも認識されており、早急な対策や行動が必要とされています。

The Global Risks Report 2025 20th Edition I N S I G H T R E P O R T(Wolrd Economic Forum)

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Kotoko Yadomaru
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