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雨が降れば人が恋しい

予報では豪雨とのことだったけれど、未だしとしとの域を出ない今日の雨。これが梅雨ってことなのかもしれない。

今日も今日とてこんな時刻まで職場にいる自分だが、そういう職業なのでなんとも仕方がない。今日も明日もお仕事がんばります。

さて、雨のせいだかなんなのかよくわからないが、最近は人恋しくなってしまうことが多い。そのことに気付いたのは最近なのだが、どうやら自分は音が鳴っていないとダメみたいなのだ。人の音。

家に誰かがいて会話ができるという状態が一番理想的ではあるが、そうもいかないときだって多い。そんなときにはやっぱりテレビをつけてしまう。

別に内容はさほど重要でない。外は雨降るこの空間に、誰であれ人の声がする、というのが大事なのだ。それはお笑い芸人かもしれないし、アナウンサーかもしれない。もしかするとちょっと出てるだけの一般人なのかもしれない。だが、それでいい。それがいい。

もちろん自分とは直接関係のない「誰か」がそこにいる、あるいはどこかにいたという事実の証明だけで、なんとなくほっこりする。今この時に生きているのは自分だけではないし、世の中には自分と同じようにつらかったり、楽しかったり、怒っていたり、笑っていたりする誰かがいるということで、なぜだか安心できるのだ。

ただのテレビにそんな役割を背負わせるのも酷な話かもしれない。が、せっかく日本製のいいやつを買って、レコーダーまであとから買い足したんだから、人恋しい夜に慰めてもらったっていいだろう。

そんなことを考えながら、テレビの無い職場で眠気に耐えながらキーボードをたたく自分。

昨日の自分がみたら、こんなことなら早く寝ておけば良かったと思うだろうか。明日の自分がみたら、全然たいしたことない、意外といけるよとでもいうだろうか。


雨が降ると人が恋しい。せめてテレビよ、ここにあれ。

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