見事な土曜と無残な日曜に捧ぐ
今日も今日とてnoteからのオススメ文章みたいのが出てきた。読んだ本の感想を伝えてみよう!とのことだったが、残念ながらしばらく本なんて読んでいない。強いて言うなら今日漫画を読んだのでその話でもした方が良いだろう。
今日は東村アキコの作品を何冊か読んだ。なんとか2タイトル読むことができたので達成感が凄い。「東京タラレバ娘」と「かくかくしかじか」である。前者は結構有名だと思うが、後者は自分も今回初めて出会った作品である。
※以下微量のネタバレあり
東京タラレバ娘は以前にドラマ化されたこともあり、なんとなくストーリーは知っていた。基本的には結婚できないアラサー女トリオの冒険譚なのだが、巻末にお悩み相談室みたいなものがついている。それが面白くてなんなら最後の方はお悩み相談が楽しみで読んでしまっていた。
この漫画のジャンルが未だによく分からないのだが、描写が異常にリアルというか手厳しいのが特徴だと感じた。その手厳しさが悩み相談にも表れていて、もうばっさばっさ切っていくのだ。ばっさばっさ。悩みを相談している読者のエピソードも濃いし、悩みに対してまあ救いが無かったりするしね。
もちろん本筋のストーリーもちゃんと面白くて、あっさり15巻くらい読んでしまった。
その勢いで読んだのが、「かくかくしかじか」である。全く聞いたことが無かったし、タイトルだけではどんな話か予想が付かなかった。が、いざ読んでみるとこれも面白い。著者の過去を振り返る形のエッセイマンガだったのだが、いたるところに「たら」「れば」「から」が散りばめられていて、東京タラレバ娘に通じるところを感じた。というかこれが東村アキコの持ち味なんだろうな。
きっと著者本人もたくさんの「たら」「れば」「から」を抱えて生きてきているから、漫画に現れるこれらの感情に説得力があるし、読者からも共感を得ることが出来るのだろう。そういう読者から送られる悩みだから、重みが違う。
今回挑戦した2作品がどちらも良かったので、是非他のものも読んでみたいと思う。とりあえずは海月姫かな。
明日も頑張ろう。たくさんの「から」を見つけられるように。
見事な土曜と無残な日曜に捧ぐ。
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