備忘録的七段合格記(リメイク版)
はじめに
※本記事はKBM新歓ブログリレー7日目の記事です。
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こんにちは、最近弐寺ことbeatmania IIDXに大ハマリ中のKBM2年・てぃーです。
さる2023年4月24日、ようやっと七段に合格することが出来たので、思い出し的な感じでここまでの歩みを振り返りつつ、七段挑戦に際して自分が試行錯誤したポイントをまとめてみました。
[実はこの記事、5月頭くらいに書いたものの加筆修正版なので、再公開に際して今の自分の所感を大カッコ?で囲って添えていこうかなと思います。弐寺に興味ある人はもちろん、ノーツ毎の認識とか結構音ゲー全般に応用が効く攻略があるので出来れば皆に読んで欲しい!]
それでは、れっつらごー
弐寺歴
自分が弐寺を触り始めたのは前作のbeatmania IIDX29 CASTHOURで、当初は訳の分からない運指で訳の分からない譜面が捌けたらカッコええやろな(本当に?)みたいな気持ちで始めました。始めましたが…まぁその頃自分はチュウニズムに狂ってたんで殆ど触りませんでしたとさ(多分30クレくらい)
その後本格的に始めようと思ったのは今作の30 RESIDENTで、KBDの同期と遊びに行った3/2に梨丸とYumaがやってるのを見て戻ってきました。その後2pとか1048式とか手首皿とかキービーム調節とかいろいろ教えて貰って8~10のイージーを点けながらゆっくりと頑張り、今に至ります
自分ウニでもそうだったんですけどまぁ本当に段位とか称号が大好きで、弐寺においても段位所持に対する憧れが強かったです。KBDの人たち訳分からんくらい上手いし…で、今はもとさんと一緒に地力上げを頑張りながら上の段位を目指してる感じになります
七段より前の段位合格日はこんな感じです;
四段:4/6
五段:4/6
六段:4/14
選ばれてる曲が普通に難しくてどの段位も結構苦しかったですw
六段は4曲目のHurry Hurryが人外…絶対適正に押させる譜面じゃない。同日に受かったもとさんから刺激を貰ってそのまま突き抜けました
で、無謀にも合格1週間後に七段をやってみたんですが、何故か4曲目まで行けちゃったんですよね
4曲目のTHE SAFARIが超絶問題児くんなことにより2pミラー(1p正規)での挑戦は断念を余儀なくされたので、ここから正規との戦いが幕を開けます。そんなわけで、この記事では自分が七段の正規配置で特に意識した/意識の仕方を教えてもらったことを1曲ずつメモとして残しておこうと思います。挑戦中・受験を考えている人は是非読んでみて下さい!
※当方2p・1048式・手首皿プレイヤーです!
別の運指の人はそこまで参考にならないかもしれませんがご了承下さい
1.BroGamer(SPH)
1曲目はUSAOのBroGamer。初めて触った時の感想は皿絡み有り得ん!!!!!でしたが、やっていくうちに皿複合入門としてめっちゃ良い練習譜面だということに気付きました。楽しいからやってみてね 皿絡み以外は七段挑戦する人だったらあんまし問題ないと思います、そんなBroGamerの主な難所はこちら
1.急な無理複合
当たり前のように5番(左から3番目の白鍵のことです)を押させながら皿が降ってくるという鬼畜っぷり。右手人差し指で押しながら別のリズムで皿回すとかムズすぎなので自分は左手で5番を出張しました 段位だったら微ズレは全然無視していいと思います
2.同時押し+皿
この曲では多分最難所 とはいえ右手の鍵盤と同時に皿を押し引きするだけなので慣れれば精度も取りやすいし大した脅威にはならないかも?
大事なのは皿と同時に右手に来るノーツが無い場合(例:50小節目の頭、5~7番に鍵盤が降ってこないとき)とそれ以外を区別して認識できるようになることですかね。皿に集中するあまり右手の鍵盤や同時押しを全部抜かすようなヘマはしないようにしましょう(n敗)
[↑マジでこの意識大事でした。①皿と同時に鍵盤を押す②皿の直前/直後に押す③皿だけを回すという3つの動作をしっかり区別して認識/処理が出来るようになると皿絡み譜面はだいたい安定させられます。まぁそれ抜きにしても皿って、難しい]
3.サビ
自分はサビがいっちゃんムズかったです。
ミラーかければ一発ではあるものの、先述のTHE SAFARIは2pミラーでプレイすると"瞬"で落ちるので段位では仕方なく正規配置を押すことに…左手薬→中→薬+人とか綺麗に押せる訳がない
まあ落ちる心配は無いんですが、ラストへのモチベを下げられる厄介な部分です 曲が良いので無問題
…とまぁ書いてはみたものの、七段に挑む人であれば割と耐えられる譜面なんじゃないでしょうか。このあとに潜む難曲・entelecheiaに向けてゲージと士気を最大まで高めておきましょう。あとは他のUSAO曲を聴けばおk
[try againとかオススメです。是非]
2.entelecheia(SPH)
個人的には最難関だったentelecheia。序盤の階段メイン+後半の同時押し+階段複合という二段構えでゲージをゴリゴリと削られ、七段の中ではかなりの鬼門としてプレイヤーに立ちはだかります。認識を諦めてはいけない
全体難ではありますが、その中でも特にコケやすいと感じたポイントは以下の通りです。この曲の説明が一番長くなりそう
[コイツに関しては下手な11より全然難しい気がする 気張りましょう ちなみに九段のラスト・Todestriebはこの譜面の超強化版なので今のうち音取りの特徴とか覚えておくのが吉(まだ地力不足で押せないけど)]
1.長い同時押し
大前提として、この曲の難しさはシンプルに高BPMであること。上の画像みたいに冷静に見れば全然押せそうな配置でも、ひとたびBPMが上がるだけで押し分けがハイパー難しくなります。(あと1048だと1,2番同時押しからの3番がキツい)
コツは縦連になっているノーツを特に強めに認識することです。焦りがちな曲ほど冷静に見分けましょう。
2.軸押し
続いて軸押し8分地帯です。この地帯自体は有効な対策が思いつかないので頑張って耐えましょう(強いて言うなら軸になってるノーツを適当に押さないこと)
何がムズいかって、これの直前に延々と乱打を叩かされてからこの地帯に入らされるんですよね…入りの同時押しをバチっと決めてあとは気合いで乗り切りましょう
3.爆速16分階段+etc.
最難所候補。これが42小節みたいな階段+左手同時押しだけだったらまだ良かったんですが、43小節目で右手の階段形が崩されてからの45小節での左手の負荷増加、47小節からは同時押しの増加という充実っぷり。更に赤丸で囲った部分で大量の1鍵縦連を捌かせながらの配置となっており、まあまずこれを無傷で突破するのは七段挑戦段階では相当キツいと思います(合格して1週間後に模擬試験でやってみましたがここだけは全然無理でした)。攻略としては偶数小節でシンプルな階段になることを覚えておき、あとは同時押しのリズムを染み込ませてしっかり押しておけばここでゲージを落とすことは避けられるでしょう。
THE SAFARIに手を焼いてる際に某梨丸に教えてもらったのですが、同時押しを逃さない意識はゲージを保つ上でとんっっっっっっっっでもない助力になるので、試しに同時押しに強めの認識を向けてみることをお勧めします。
[↑これすぎ ただどうしても押せない場合に限ります、下手に同時押しだけ見ても間に挟まってるノーツに判定吸われたりする上に力んじゃうので一見無理配置でもとりあえず押す努力はしましょう]
4.サビ(前半)
短すぎる休憩地帯の後はいよいよサビに突入していきます。相当キツい配置となっているのでまずはyoutubeで低速かけるなどして音取りを覚えましょう。
とはいえ、前半8小節はこの後に向けた準備運動のようなものと考えたほうが良いかもしれないです。というのも、それくらいの意識でないとこの後降ってくる強化地帯で集中が維持できなくなる可能性があるので…集中出来てても難しいんですけどね
さて、ここでも同時押しの認識が物を言います。正規配置ではかなり左手に負荷が偏っているので、1+3同時押し→2番や1+3+4同時押しの練習をしておくと左手が自然に動いてくれるでしょう。形を覚えておけばある程度楽に戦える…かも。問題はその次からです。
5.サビ(後半)
緊張も含めるとここがエンテレケイア最難関になります。ですが、落ち着いて理解すれば間違いなく抜けることが出来るので諦めずに見ていきましょう。
基本的には先程の前半8小節からの強化が施された形になっています。音取りを見てみると、
前半: ○ー○ー|○○ー○|○ー○○|○○○ー
後半: ○ー○ー|○○○○|○ー○○|○○○ー
ここで〇が音取りがされている場所です。リズム面では音取りが1個増えたというだけなのでそこまで難易度が上がるわけではないです。
ただ、前半部分に比べ同時押しの頻度がかなり上がります。最初は追い付けずにハマってしまったり、押し分けが難しくて巻き込んだりすることもあるでしょう。速いし。
ここで鍵になるのがまたしても同時押しの認識です。画像赤丸で囲った部分の黒鍵同時押しに注目して下さい。おそらくBAD/POORハマりしてしまう原因はこの同時押しの認識が出来ていないか、その直後の白鍵同時押しを先に押してしまうことなのではないかと思っています。そのような原因が考えられる方は、一度赤・青で囲った区切り方で認識してみて下さい。自分はこの黒鍵を認識出来たことで段位ゲージが一気に安定しました。
改善出来なさそうであれば最悪赤丸部分、および青丸部分の最初と最後の同時押しだけ取って、道中のトリル部分は流し目に見ちゃってもどうにかなると思います。ただ音ゲー全般で言えると思うのですが、誤魔化しは往々にして地力を削ぐ要素になるので、晴れて段位を合格した後は是非ガチ押しにも挑戦してみて下さい。
さて、サビには1048式では無理ゲーみたいなラス殺しが付属しています。それがこちら;
直前でガチ押しを推奨した身でこんなこと言って申し訳ないですが、僕はここ無理でした。ガチ押しきつかったら3鍵同時押しと見做して餡蜜しましょう
今無理して押そうとするより、地力付けてから戦いに行った方がいい。多分。
さあ、やっとの思いでエンテレケイアを抜けることが出来ました!
皿絡み、鍵盤曲に続く3曲目・Flash Back 90'sは一体どんな傾向なのか…その答えは皿絡みの再来です。
3.Flash Back 90's(SPA)
前曲よりかはすこーしだけ易しめな3曲目・Flash Back 90's。コツさえ掴んでしまえばここで落ちることはなくなると思うので、サラっと意識ポイントをお教えします。来るあの曲に備えてなるべくここで温存しておきましょう…
1.全体
冒頭で述べた通り、この曲は全体的に皿絡みが目立ちます。そんなこの曲で自分が気付かないうちに陥っていたのが、"皿と鍵盤が同時に降ってきていないのに皿を回す際に鍵盤を巻き込んで早BADを出してしまう"というミスです。というか1曲目のBro Gamerと合わせて皿複合やりすぎると、同時に回しながら押すよりも皿と鍵盤がずれてる方が難しく感じる…かも。
画像みたいな地帯では、自分は皿を引きで取ることで解決しました。お試しあれ
2.皿複合マシマシ地帯
初挑戦の時はここで全てを見失ってゲーセンから身投げしました。
とはいえ、"最初に2枚連皿(?)が来る"こと、"最初以降は全部鍵盤と同時に皿を押し引きする"ことを覚えておけばゲージが大きく削られることはまず無いと思います。
[当時書き忘れてたんですが、全部押し皿(皿を奥に押すように回す)でも拾うことは出来ます。ただ1回押す度にちゃんと皿を止めないと次に押したとき判定してくれないので注意]
3.ちょっと忙しい鍵盤+皿
シンプルに片手負荷が高い地帯。皿のリズムと鍵盤・皿同時押しのタイミングをしっかり見てから挑みましょう。普通に鍵盤が難しいので、皿を横目に見ながらしっかり隣接ノーツを押し分けることに注力したほうがダメージは避けやすいと思います。
4.サビ~最後
相当な難所。折角貯めたゲージを撒き散らさないよう着実に捌いていきましょう。最初4小節は左手の階段をめーーっちゃゆっくりめに押すことを意識、70小節から先は右手の白鍵同時押しと左手のくの字階段(72-73小節に存在)に認識を向けましょう。ミスが多くても絶対に適当に押さないように。
78小節目から最後までは割と押しやすい配置が来てくれるので、少しでも傷を癒しておきましょう。
さあ、いよいよ最後の戦い。曲自体は短いので上手く耐えれば合格です。
4.THE SAFARI(SPH)
最後の番人・THE SAFARIのお出ましです。難所は皆さんご存知、1p正規に襲い掛かる67(2pミラーだと12)トリル。
ただ逆に言えば、その地帯さえどうにか耐えられるようになればゲージ推移を安定させられるようになると思います。段位認定で4曲目まで辿り着けるようになった人は一度STANDARDで練習するのもアリです。[やめましょう。]
覚悟はいいか?俺は出来てる
1.テレテレテッテッ
いわゆるサファリ難民を生み出しているのがこのテレテレテッテッ地帯。画像は自分が挑戦した正規譜面の画像なのですが、1pの正規だと67(中+薬指)トリル+押しにくすぎる同時押しがガンガン降ってくるという鬼畜っぷり。1pの方はTHE SAFARIだけのためにミラーを強いられることになります…酷い!同様の理由で2pは正規が"比較的"当たり気味です。
この地帯でコンボを繋ぐのは相当上手くならないと無理(要出典)なので、ある程度認識を簡略化させてダメージを軽減することが重要です。そして、やはりこの曲でも同時押しの認識が命綱になります。白で囲った部分、つまりテレテレテッテッ地帯の「テッテッ」の部分の同時押しを死ぬ気で取りましょう。これが1つ目のポイントです。
2つ目は「テレテレ」の部分、例のトリルが鎮座しているやつですね。ここまで67トリルが厄介なことを強調しまくってた訳なんですが、なんとこの部分のコツはこのトリルに認識を向けすぎない=左手の鍵盤に集中することに尽きます。というのも、右手が担う5,6,7鍵って67トリル以外特に降ってこないんですよね。なので、右手は76767が来るんだな~くらいの認識に留め、色々形が変わる左手の鍵盤を意識するようにしましょう。
さて3つ目ですが、テレテレテッテッ地帯とは呼ばれているものの、21・22・26小節の終わり際(紫で囲った場所)ではテレテレテッテレみたいに最後に1音増えていますよね。これ真面目に押してると段位の緊張と密度の影響で後半バテるので、自分は紫の部分を同時押しで餡蜜しました。音で表すと通常テレテレテッテレテとなっているところをテレテレテッテッテにしちゃうってことですね…伝わる?
以上が序盤の攻略です。サファリは4曲目の緊張・疲弊に被せて永遠に難所が降ってくるのがキツいので、序盤は少しでも腕の力を抜いて叩きましょう。ゲージが減っても焦らずに。
2.中盤
最初のテレテレを抜けた先の中盤にはちょいムズな皿絡みが降ってきます。個人的に左右どっちの手で押すのか混乱しがちだったので、しっかり1~4番と5~7番の間のボーダーを認識しておきましょう。特に赤丸の部分の同時押しが押せればどうにかなります。
3.テレテレ・リターンズ
終盤で先ず注意しなければならないのが3番の縦連です。
さきほど説明した序盤を改めて見てみると、
1,3,4番で小階段みたいなのを押させてからテレテレ、という構造をしています。一方で終盤の配置がこれ。
テレテレに入る前の配置が大きく変化していることが分かると思います。終盤は赤で囲った3番の縦連が混じるよ~!というのを覚えておくとよいでしょう。
あとは緊張との勝負です。先述した同時押しの認識を画像青の部分でも発揮させ、削られるゲージから目線を逸らしてノーツをガン見しながら諦めずに叩き続ければ、苦境の先にきっとウィニングランを迎えることが出来るでしょう。
おわりに
…さて、如何だったでしょうか。六段も大概でしたが、七段の曲は全部が全部難しいうえ目立った対策譜面が存在しないので、個人的にはどういった風に地力上げをしてから臨めばいいのか一番見失いやすい段位だったように感じました。自分の意識が有用かはなんとも分かりませんが、少しでもこの記事が七段挑戦者達の助力になれれば幸いです。
諦めずに力を付ければ必ず合格出来ます。自分を信じて!
KBM14th 学部2年 てぃー
なう(2023/05/01 23:40:45)
加筆(2023/05/23 12:11:25)
追記:2023年4月30日、なんと八段に合格しちゃいました。七段を抜けられる地力があれば意外とすぐそこなのでお楽しみに!
ではこれにて。
追記の追記:九段ムズすぎる!ということで今日も魂の地力上げ