日本発のブラスバンド曲がこれからもっと増えるかも?> 作曲の会 「Shining」✗ペンギンファミリーコラボコンサート 第 17 回作品展*(Vol. 3) (2024.12.7 @ まろにえホール)
ハッピーペンギンブラスやエンペラーペンギンブラスの演奏はこれまでも何度か聴かせていただいていますが、今回は通常の演奏会とは異なり、新進気鋭の作曲家による最新作を発表する「作品展」でした。つまりプログラム全曲世界初演!!
当日演奏された曲はどれも面白い作品ばかりでしたが、特に後藤元信さんの「星影ひとつ」はについては、自分の所属バンドでもやってみたいと思いました。美しい曲でしたし演奏も良かった(特にソプラノコルネットソロ)。
相澤圭吾さんの「焔色反応」は特殊奏法全開の面白い曲でしたが、こういう曲はフルスコアを見てもどういう音になるのか想像しにくいと思うので、初演指揮者の天野先生は大変だっただろうと想像します。自分たちが演奏してもこの曲の面白さを引き出せるとは到底思えず、やはりエンペラー・ペンギン・ブラスで聴いたから面白かったんだろうと思いました。
近藤碧さんの「楽響」(らっきょう)は冒頭の Euphonium が素晴らしくて、最初の 2 小節くらいで完全に耳を持っていかれた感じがありました。曲も面白くて、欧州のバンドが興味を持ってくれそうな感じがしましたが、どうでしょうか。いずれ、これらの曲がいろいろなところで演奏されるようになったら、「オレこの曲の世界初演聴いたぜ」って自慢したいので、いろいろプロモーションして広めてほしいと思います(もちろん、本当に自慢できるのは初演で演奏した皆さんですが)。
なお当日の録画の一部が両バンドの公式アカウントから公開されているので、だいたいどのような曲だったのか、以下のリンク先からお聴きいただければと思います。
これらの作品の楽譜が出版されるかどうかは分かりませんが、このような形でブラスバンドのレパートリーが広がるのは大変ありがたいことですし、今後もブラスバンドに興味を持っていただける作曲家が増えることを期待したいと思います。
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