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【受験生活開始】フランスの修士進学へやり切ろう自分

2021年の大学入学時に「自分が再び受験生になる」なんて思ってもいませんでした。

自分は勉強というものが嫌いで、すぐに働きたいと思ってる性分で…

ただ、ここ数年いただいた刺激をもとに修士課程に進むことを決めました。

詳しく言うとフランスのグランゼコールの修士課程への進学を目指すことに決めました。入学は2025年9月。

自分の尊敬する方がこう言っていました。

自分の取組みを大々的に公表することで、自分に責任感が芽生え、物事の継続に繋がる

したがって、この受験合格の目標を達成すべく、自らの決意をnoteで記しておきたいと思います。

受験合格後の僕へ💪

この文を振り返って修士進学を決めた自分の気持ちを思い出して下さい!



1. なぜ修士課程に進学するのか


①「欧州でビジネスをするならグランゼコール」

2022年の8月から1年間、私はフランスのビジネススクールに交換留学していました。

僕は"Master in Management Year 2"という名のクラスに所属することになり

「俺まだ学士課程なのに、修士クラスに入るの?」と不安を覚えていました。

しかし後に知ることになるのはフランス出身者の多いクラスメイト達はまだ学士すら取得しておらず、日本で言うところの大学2年目であったことです。

ではなぜコース名にMaster(修士)とついているの?

勘の鋭い方はそう思われたと思います。

実はこの”Master in Management”というコースはフランスで名の通った一つのコース名なのです。

幸いにも、僕が留学していたEM Normandie business schoolはフランスのエリート養成機関と呼ばれる「グランゼコール」に属しており、

Master in managementは、グランゼコールに属すビジネススクールが提供する有名な5年制のコース名だったのです。

このコースは5年で一気に修士号を取得できるコースとなり、フランス国内ではプレミアムなコースです。

したがってYear 2の僕のクラスメイト達は、実質学士2年目の学年だったということです。

さて、日本であまり知られていないグランゼコールという存在を説明します。

と言っても長くなるので、大学との違いをまとめた簡易図を作ってみました。


大学とグランゼコールの違い


このグランゼコール卒の肩書は、フランス国内ではとてつもないようです。

管理職以上に行くにはそもそも、修士卒(大学で取得できるものも含む)が必要要件なことも多いらしいのですが

グランゼコール卒となると、卒業後にいきなり管理職からスタートすることも少なくないとのことです。

それほど信頼と実績に溢れたグランゼコール。

ちなみに現フランス大統領マクロンも、LVMH CEOのベルナール・アルノーも、日本と所以のある元日産のカルロス・ゴーンもみんなグランゼコール卒です。

フランスの巨大ラグジュアリー企業のCEOもほぼ全員がグランゼコール卒。

また、友人によるとそんなグランゼコールは欧州全域でその肩書のインパクトがあるらしく

「マスターを取りたいなら、フランスのグランゼコールに入れ!」

「欧州で就職や起業をしたいなら、学校ごとのネットワークがあるからグランゼコールに入っておけば安心。」

とアドバイスをもらい帰国しました。

彼らのグランゼコールと修士へのこだわりを見ていると、日本ではそこまでな修士号の存在も気になり始めてくるものです。

帰国して1年経った今。

僕は世界でキャリアを築くべく、風土的にも肌に合うフランスという国で、グランゼコールの修士号を取得したいと心から思うようになりました。

政治や工学などの学校があるグランゼコールの中でも、僕は現在ビジネススクールの進学を視野に準備を進めています。

コースはもちろん留学時代と同じ、Master in Managementコース(通称MiM)のYear 4からの入学を目指して準備中です。

1人の日本人が信頼のもと世界でキャリアを築くためにも、修士号を取得するのは近道だと感じました。


②「大学教授になりたいなら、修士号は取っておくべき」


僕は体が動き、まだまだいけると確信している間は、海外で働き続けたいと考えています。

そして個人的には「大学教授のキャリアを始めたいと感じたとき」に日本に帰りたいという夢があります。

そもそも僕がおっさんになる頃は、大学教育そのものがどうなっているかも読めないですが。。

それはさておき、大学教授になりたいというプランをお世話になっている教授に話した時に、このようなアドバイスを貰いました。

「実業界からアカデミアに入るには目に見える肩書と実績が必要。おすすめは修士号を取っておくこと。もう一つは自分著の本を出版しておくこと。」

このアドバイスは実業界からアカデミアの道に入った教授からの言葉でした。

説得力もあり、すごく心に刺さりました。

将来の大学教授になりたいという夢を踏まえて、修士号の必要性を感じ進学しようと決めました。


③「今は産業革命中」


2022年の冬から、産業革命が起きていると僕は感じています。

AIによる産業革命です。

おそらく数十年後の歴史の教科書を見れば、2024年はもう産業革命の渦中であることが書かれていることだろうと思います。

僕は留学から帰国して約1年間、新卒切符を使うか修士課程に進むか本気で迷っていました。

しかしAIの進化が修士進学という決断を後押ししてくれたように感じています。

自分は趣味としても、働いている企業での業務の中でも、日常的にAIツールに触れる機会が多くあります。

この一年で感じたのは、

使っているAIツールが1ヵ月ペースで大幅に進化し、UIやプロダクトデザインも大きく変わっていったと言うことです。

AIツールに便利な機能が毎月追加されていくのは嬉しかったのですが、UIが頻繁に変更されたり、無料で使えていたものが有料になったりと…

正直かなりAIツールに振り回された1年でした。今も尚、その傾向は続いているように思えます。

これではAIを完全に活用した状態で、起業をすることは直近ではまだまだ無理だなと感じました。

恋愛のごとく、頻繁に振り回されるのもストレスです。

そこで修士課程に進み、学生生活に+2~3年する。

そうすることで、急激に動いているAI市場の成熟をある程度待つことができるかなと考えました。

AI市場が成熟していけば、AIツールを上手に活用するビジネスパーソンやスタートアップがスピード感を持って急成長し、

ゲームチェンジが頻繁に起きていく世界になるとも考えています。

巷では、OpenAIが既にAIの10倍の精度を誇るAGIの開発プロジェクトをガンガン進めているという話もあり、数年後の世界は本当に読めません。

他国で、多国籍の友人と自分の好きなビジネスの勉強を一緒にしながら、世界を傍観する時間を意図的に追加したいなと思いました。


④「欧州でスタートアップを始める」


最後の修士進学を決めたワケ。

そしてなぜフランスか。

そもそも僕はフランスの修士2年目で起業することを予定しており、準備をしています。

フランスのグランゼコールは、日本の大学とは比にならない規模で、学校発のスタートアップ創出に注力しています。

学内スタートアップを始めるための授業もあり、スタートアップを立ち上げることで単位が出る授業もあるほどです。

学内にインキュベーターを持っているのがスタンダードで、オフィスの提供をしてくれることに加え、欧州全域に進出するための支援を施してくれます。

更にフランスでビジネスをしたい日本人にも追い風が吹いています。

2023年のG7広島にて、日本とフランス間でスタートアップの協力を強化するという取り決めがなされました。

岸田文雄首相は19日午前、主要7カ国首脳会議(G7サミット)を前に広島市でフランスのマクロン大統領と会談した。5年間で100人の日本の起業家をフランスに派遣するなどスタートアップの分野で協力を進めると確認した。

日経新聞より

「これはもう俺はフランス政府から、フランスに帰ってこいと招かれている!」と感じました(笑)

自分の前に運が流れてきている今、あとは受験勉強し、それを努力で掴むしかないと感じました。


2. これからの受験準備

かなり長文を書いていますが…。出願は今年の1月のRound2の時期を予定しています。

・GMAT 700点以上
・IELTS 6.5以上
・エッセイ
・モチベーションレター
・教授からの推薦状
・GPA3.0近く

以上の要件を揃えるべく、勉学を中心として準備しています。

2か月前くらいから本格的に受験勉強に着手したものの、毎日机に向かう地味な生活に味気なさも感じています(笑)

一番の難関はGMAT 700点以上です。。
今年からデータ分析のセクションも追加されたため、試行錯誤の中で取り組んでいます。

未知な単語に出会い、無力感を味わうことも多いですが、知っている単語が増えていくのも、世界に一歩ずつ近づいている感覚で嬉しいです。

この受験を通して大きく成長できることにもワクワクしています。

起業したり、就職を決めたりと大きな決断を下している周囲の仲間からも刺激を貰いながら、来年の今頃は渡航準備に精を出している自分を想像し、

2024年しっかりと勉学に向かおうと思います。

以上、自分の尻に火をつけるための決意文でした。

これからも月1ペースで受験記を書いていこうと思います。



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