鬼滅の刃が教えてくれたこと

こんにちは。
最近息子(一歳三ヶ月)が力を付けてきて、抱っこすると思い切りビンタされます。
痛いからやめてほしいと思いつつも成長した我が子に感心しているという複雑な感情の木下です。

さて、今日のテーマは「鬼滅の刃が教えてくれたこと」です。
ちなみに、ストーリー的な要素(主人公の発言や姿がうんたらかんたら・・・など)の話ではなく、映画鬼滅の刃が爆裂ヒットしたことから学ぶということです。ややこしくてすみません。
それでは参りましょう。

そもそも、なぜ鬼滅の刃ブームが起きたのか

今やほとんどの子どもたちが見ていると言っても過言ではないアニメ鬼滅の刃。
元々は少年ジャンプで連載されていた漫画が2019年4月からアニメ放送されどんどんと知名度を上げてきました。

漫画の頃から知名度はあったものの、ここまで爆発的にヒットしたのには理由があって、それは「コロナ自粛」がきっかけになったと考えます。

2020年4月、新学期早々からコロナウィルス感染拡大に伴い、全国の学校が休校措置をとりました。その間子どもたちはというと、学校から出された課題もそこそこにお家で退屈な時間を過ごしていたと思います。

そんな退屈なおうち時間の救世主が「Amazon prime」だったのです。

毎日子どもの世話が大変な親たちがなんとか子どもを落ち着かせるべく手立てを考えたときに、手短で簡単だったのがこのAmazon primeです。
月額500円で様々な映画、アニメを見られるんですからこれは使わない手はないですよね。今や一家に一台タブレットがあるのは当たり前ですし、Netflixに繋がるテレビなども販売されていて映像コンテンツのサブスクは一般家庭に広く普及されていると言っていいと思います。
実際、懇談会で多くの保護者がAmazon primeに救われたとおっしゃっていました。

このおうち時間改め、Amazon prime Timeで鬼滅の刃が小中学生に驚異的に拡散されていったと考えられます。

映画鬼滅の刃の興行収入があれだけ伸びたワケ

とはいえ、これだけで映画鬼滅の刃が歴代の興行収入ランキングをごぼう抜きしていったと考えるには無理がありますよね。
でもあれだけヒットした(している)のにはわけがあると思います。

まずは、圧倒的なクオリティです。
テレビ放送されたアニメでもそうでしたが、映像の迫力がハンパじゃなく、うちの小さなテレビで見ても感動するレベルでした。
主人公の炭治郎がヒノカミ神楽を使って(?)鬼をやっつけるところは鳥肌ものでした。
こんな感動的な映像を映画館のビッグスクリーンで見たいと思う人は沢山いると思います。

そしてもう一つ。
今回の映画は新しいストーリーではなく、アニメストーリーの延長をテーマにしたということです。延長というのは、もうすでに漫画で連載されているストーリーの部分ということです。

ここでストップ。
もうすでに漫画で連載された内容が分かっていることを映画化したって、漫画を持ってる人は映画で改めて見なくたっていいんじゃないの?と思いますよね?
でも違うんです。もうすでに漫画で連載された内容だからこそあれだけの多くの人を呼ぶことができたのです。

人は「確実な満足感」に向けて行動する

先述しましたが、鬼滅の刃のアニメの映像とはとてもクオリティが高く迫力満点です。
つまり、アニメには漫画にはない価値(映像)が確かにあって、はっきりと区別されます。

だからこそ、漫画でストーリーを知っていても映画で見たいと思えるのですが、ここにさらなるエッセンスが加わります。もう物語を知っているということです。

これは、漫画ですごく盛り上がって感動したシーンを映画館で見ることが保証されているということです。映画館に向かう人はそれが見たくて足を運ぶわけです。
知っているからこそ、見たいと思うわけですね。煉獄さんが鬼をザクザク切って、強敵相手に死闘を繰り広げることを知っていて、それを映画の臨場感で見たいと思うわけです。

でも考えてみれば、他のことで考えると当たり前だということに気づきます。
例えば、休日のお昼ご飯何にしようか、と迷った時に、いつも行っている大好きなラーメン屋に行きますよね。
それか、食べログで高評価なお店を選んでみるか。
よく分からないお店にすっと入ることってごく稀でやっぱりおいしいことが少しでも保証されてるお店に行きたい。

つまり、人はより確実に満足感を得られる方へ行動するわけです。(ごく当たり前の話をしていますが・・。)
ともすれば、オリジナルストーリーをセールスポイントにおくこともできたかもしれません。ですが、鬼滅の刃の映画はこれを逆手にとったからこそあれだけの伸びを見せたといえるんじゃないかと考えます。

鬼滅の刃から学ぶこと

今回の映画鬼滅の刃の爆発的猛ヒットからはいくつかのことが学べると思います。
まずは、クオリティを高めることが土台になるということです。
アニメのあの映像技術、細かなところまでしっかり作り込まれたストーリー(設定)などこだわりをもって作られた作品は魅力的であるということ。(言わずもがなですが)

もう一つは物事の価値を細分化し、正しい選択肢を選んでいくということです。
相手にとってどのような価値があるかということを正しく見極める力が大切だと感じました。




知っている方もいるかと思いますが、映画公開直前に土曜プレミアムで映画の内容までのストーリーを地上波で放送したことや、入場者特典として書き下ろし漫画をつけたこと(ロングヒットしているので途中からイラストカードになった)も集客のための手立てとして挙げられ、この辺も分析できそうですが今日はここまで。

またお付き合いください。

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