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xf18mm f2 は自分の足で何でも撮れる万能パンケーキ

 xf 18mm f2 r という富士フイルムXマウントレンズを知っているだろうか。
 恐らくこのレンズを知っている人にとってはxf 27mm f2.8と比べて「じゃない方レンズ」というイメージを持っていると思う。
 確かに比べると古いし、分厚く、全群繰り出し式でAF遅い、AFうるさい、換算27mmという中途半端な画角。多くの人が27mm(換算40mm)を買ったほうが幸せになれることはまちがいないだろう。

 しかし私は2024年にあえてこのレンズを買ったし、推したい。このレンズしか持っていない愛らしさがあるのだ。


換算27mmは意外と使いやすかったりする
+最短撮影距離が結構短い

 このレンズは換算27mmなわけだが、これはいわゆる「iPhone画角」である。スマホと同じ画角で撮れるため感覚的にはカメラを持っていない人でも使いやすい。自撮りだってできる。
 カメラに触る、カメラで写真を撮る楽しさを感じていくのに、いつも慣れ親しんだ画角で撮れるのは意外とメリットではないだろうか。

 2つ目の最短撮影距離はかなりメリットである。18cmまで寄れるのだが、かなり寄れるなという印象を強く感じる。これによって主題をしっかり目立たせたり、ボケ感を活かした写真をつくることもできる。
 

葉っぱ達で前景、後景。結構ボケる

 

彼岸花

どちらもjpg撮って出し。
寄って取れるしF値も2.0まで下げれるため、かなりボケる。


 もちろん広角らしい雰囲気の写真も撮れる

 このような感じで自分の足とアイデア次第で撮りたいものは大体とれる。どうやってこれを取ろうか、どう動こうかと考えながら写真を撮るのは非常にワクワクするのだ。

光の捉え方が非常にいい

この写真を見てほしい

解像感があるわけではないが、その場を映し出す「雰囲気」がある。おそらく色や光の掴み方が最高にうまいのだろう。これは神レンズといわれるxf35mm f1.4然り、初期のフジノンレンズが持つレンズ哲学のように感じる。

 別に私が写真が上手いわけでも無いが、なんかエモい感じの写真になる。これは写真の楽しさに直結する大切な要素だ。何度だってシャッターが切りたくなるレンズなのだ。


結局見た目が最高

 これはボディによると思うがX-Eシリーズには最高に合う

 27mmと比べると完璧なパンケーキとは言えないが18mmもかなり見た目がいい。持ち出しやすさに直結するためコンパクトさと軽さは正義である。

 最高のスナップシューターを作り出してくれるレンズだ。


最後に、買うかどうかはデメリットも見てから決めてほしい

 いいところばかりを述べてきたがこのレンズが人気ではないのにはもちろん理由がある。ほぼ最初に述べたものであるが... 
 
 古い(最新レンズのパキッとした光画素機で使えるような解像感はない。周辺の甘さは物凄く指摘されている。)
 動画では使えない(af音がかなり大きく動画にしっかり音が乗るレベル、画角がかなり変わるためグワングワンする)
 耐久性はたぶんない(防塵防滴は無いから、チリ、ホコリ、水滴は厳禁。全群繰り出しの為モーターや基盤にかかる負担は大きいはず)

 要は写真メインでとにかく写真を「楽しみたい」という人にドンピシャで合うレンズである。

 コンパクトなのでこのレンズとカメラをいつもバッグに入れて通勤、通学の途中にでも写真を楽しんでみてほしい。

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