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インドのUPIを口座連携なしで作った話

UPI。インドが誇るQR決裁サービス。しかしインド国内の銀行口座との紐付けが必須で、外国人旅行者はその恩恵に預かれなかった。

外国人旅行者がUPIを使えるようになったらしい。2024年前半、そんな話を目にした。確かに公式サイト(↓)にも書かれている。だがデリー空港の両替屋で聞いて回っても、ほとんどの人はその存在すら知らなかった。

2024年9月、外国人旅行者用のUPIアプリがリリースされるとの報道。その名も「ナマスペイ」。早速、試してみた。登録を申請して、あとは本人確認のために代理店から連絡待ち。その後、何の連絡も来なかった。

他にも同様のシステムがあると知った。cheqというアプリだ。すでに使ってみた方の報告がネットに出ている。

cheqの登録方法や使い方については、「印度神」氏の下記のnoteで解説されている。まさに神。なお2024年10月現在、登録料は999ルピーに値上げされている。

アプリ上で登録手続きしてから、本人確認は自宅に来てもらう or 代理店に出向く。デリーには3箇所設定されている代理店の1つ、ネループレイスの両替屋に赴いた。雑居ビルの4F(日本式で言う5階)。パスポートを見せて(eビザの場合は申請書類も必要かも)、いくつか書類に記入するだけ。1時間すれば使えるようになる、と言われたが実際は30分程度でアクティベーションが完了し、UPIを使えるようになった。

ここの5階。
ビル内の様子。

UPIへの入金は、他のUPIなどからもできるが、このアプリを使う人はクレジットカード1択だろう。使えるカードは外国発行のみで、ブランドはVISA、マスター、ディスカバー。3%程度の手数料がかかる。

早速、ネループレイスのすき家で試してみた。cheqのアプリでPayTMのQRコードを読み込み、支払い成功。

すき家、ネループレイス店。レジ前に並んでいるのは宅配サービスのドライバーたち。

「UPI、初めてなんだ。えへへ」

この日本人を見て、すき家の店員は何を思っただろうか。

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