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1歳の子が自分と同じくらいのお人形を抱きしめたときのお話
赤ちゃんネンネ人形は、身長が50cmある、新生児とほぼ同じ大きさのお人形。おもちゃというより、メモリアル的な意味合いが強い存在になるだろうなと思いながら制作した。お子さんやお孫さんが大きくなった時、赤ちゃんの時に来ていた服を着せて飾ってもらえればいいかなっていう感じ。
小さい子どもが遊ぶには、ちょっと大きい。幼児さんがごっこ遊びする時、もう少し小さくないとおしめとかお世話がしづらい。
けれど、私の予想に反して、このお人形、子どもたちが大好きなのだ。よく抱きしめて顔をくっつけて嬉しそうに笑っている。寝てるのに、何か食べさせてあげようとするし。
1才7ヶ月になる双子の男の子のお話。
ある時、弟が兄をぽかっと叩いてしまった。まあ、よくあることだけど。弟にしたら、理由があったと思うけど「叩くのはだめだよ」といつもになく真顔で弟に言った。
すると弟はちょっと不機嫌な、というか、気まずそうな悲しい顔をしたかと思うと、ネンネ人形のあるところへトコトコ歩いて行って、まず一つつかんで、兄に渡した。そしてもう一つをつかむと、今度は自分でぎゅっと抱きしめたのだ。しばらく抱きしめながら遊んでいた。気持ちが落ち着くと、お人形はその辺にポイってされてたけど。
お人形を抱きしめた時、どんな気持ちだったんだろう。どうしてお人形を兄にも渡したんだろうな。
お人形の力ってすごいなあ、って改めて思った、というお話。
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