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#赤木さんを忘れない が始まってからのこと

死亡による労務災害が認定されるということは遺族の心もとない足元を少しでも確かなものにするものだ。真実に近づけるものであるし、前に進む支えにもなる認定通知書。再審請求、再再審請求…と続くと心が折れそうになるから認定通知書の内容はひび割れだらけの勇気の回復に繋がる。だから公務災害認定をしておいて黒塗りの認定通知書など今まであったのだろうか?と思うし、もし、あったとしたら遺族はどうやって納得をしたのだろうか……と謎ばかり深まった。本当に解せないし、赤木さんご夫妻にとっては非情極まりないことだと思った。

そこから離れられなくなった上に森友問題がよくわからない私はネットで情報を得ようとした。関連すると思われる動画検索をしているうちに国会が見られることがわかった。衆参両議院各委員会のインターネット審議中継というものがあることを知ったし、こんなこともネットで見られるんだ!と驚いたのが野党合同ヒアリングだった。私、しつこいかな…と思うほどだったが、一部を切り取られた動画も含めフルバージョンのものを拾えるだけ拾って見た。長年放置してあったTwitterのチェックも欠かさなくなった。

境治さんと相澤冬樹さんの『メディア酔談』も毎回見るようになった。もちろん相澤さんの週刊文春記事も読んだ。

正直なところ私の情報処理能力はパンク寸前になっていたのだが……

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だんだん整理されてくる

国会答弁もヒアリングでの官僚たちの答弁も大変にイライラさせられるものだが、私って知らないことが多いな、と痛感した。

決して称賛の意味ではないけれども「官僚ってすごいな」と感心することは多かった。私にもよく分かる野党議員の質疑に反して官僚答弁は私には分かりにくい。あれはどういった訓練を積めば出来るのだろうか。そこはYesかNoで答えなくてはならないだろう、という場面でもどちらとも答えてはならないという判断をしているのか答えない時もある。「いずれに致しましても」「繰り返しになりますけれども」「まさに」「個別案件につきましては回答を控えさせていただきます」などなどを使い、表情もほとんど変わらない。頷くか頷かないかも咄嗟の判断で決めているように見える。ほんとうにビックリする「そこ、頷きもしないんだ…」とか、聞いていると「え?今質問されたことに答えてないよね」とかもしょっちゅうあるが、このざわつく場面にこそ真相が隠されているのだろうと思うようになった。

すべきこととすべきではないこと

「いずれにしても」自分ではとれない(とりたくない)責任に関わるのだろうことは、野党議員のどんな追求にも屈さない官僚たち。一面ではすごく優秀なんだ……と思うけれども、彼らには見失っていることがある。「それはすべきことをし、すべきでないことをしない…」ということの真理だと思う。

赤木さんは誇りをもって「すべきことをして」仕事をされ「すべきでないことをしない」という信念を曲げざるを得ない状況に追い込まれ苦悩し、徐々に蝕まれていく精神のバランスを崩されたのだ。

赤木さんを孤立させ、苦しませたものは「すべきこと」と「すべきでないこと」このことを赤木さんと真逆に働かせた歪んだ信念だと思うし罪ぶかいことだと私は思う。











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