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京大理学部特色入試体験記
今回は11/16,17にあった京大理学部の特色入試を受けたことについて色々書こうと思います。今後受ける人の参考に少しでもなれば幸いです!
書類選考前後
自分は元々特色は受けないと考えていました。理由としては単純にその難易度が自分のレベルに比べて高すぎるからですね(泣)。でもチャレンジはしてみたいと思って受けることにしました。書類選考は相当なことがない限り落ちないらしいので、進路担当の先生等にいくらか査読をしてもらったうえで気軽に出すことができました。それからはゆるく過去問を解いたり整数問題botの問題を解くなどして筆記の対策を行いました。また、2024年度の問題に関しては自分の先輩(@pinepine_math)が現場で実際に解いた問題だったので軽く添削をしてもらいました。経験者が身近にいるだけでもだいぶアドバンテージになると思います!他には試験の一週間前に試しに科学大(旧東工大)本レの数学を受けて自分の実力を確かめたりしました(結果が返ってくるのは試験後ですが…)。
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実際は採点ミスがあったため返ってきたのは合格発表後に
11/15(筆記試験前日)
いつも通り学校に行ってました。ここで何を血迷ったか自分は4限目の自習中に入試前日にも関わらずポケポケをインストールしました。普通ならありえないことです。そしてなんやかんややっていくとイマーシブのピカチュウとミュウツーをその日に入手。これは運の波がきているのでは?と思い始める。放課後は少し学校に残った後、帰宅。家で夕飯を食べてから宿泊場所に向かいました。はやく起きるためにこの日ははやめ(23:00)に就寝。
11/16(筆記試験)
無事予定してた時間(6:00)に起床。これだけでもひとまず安心。宿泊場所に向かう途中で買ったパンを食べて少しゆっくりしてから宿泊場所をあとにしました。自分の宿泊場所は京都駅の前のところだったので、そこからバスにのって会場まで行きました(京都駅はバス停が多いので京都駅から向かう人はどのバス停から乗るのか前日に見ておくことをオススメします)。現場についてみるとかなり殺伐とした雰囲気…。今から殺し合いでも始まるのか…?ってぐらいに。自分は気を休めるためにポケポケをやっていました。そこで会場に入るおよそ5分前にパックを引いたところ、なんとレアパックを当ててしまいました。
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運を使い果たしてしまった気がしてまあまあ怖かったです。少し待った後、会場に入れるようになったので入りました。会場に入ってからはまあまあ行動が制限されるので注意してください。試験ではラベルを外したペットボトル飲料を机上に置いてすきなときに飲んでもいいというルールがあり、自分も机上に昨日買ったお茶を1本置いておきました。周りを見ると中には4本ぐらい置いてる人もいました(4時間でそんなに飲むことあるのか…?)。ある程度時間が立つと問題用紙と解答用紙が配られました(有名な話ですが解答用紙は冊子状になっているので、全体としてはかなりの枚数あります)。そして9時になり、ついに試験が始まりました!(以後、試験内容のネタバレを含みます)
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まず第1問に目を通す。式がかなり複雑そう…。バラして考えるべきだと思い、$${a_n=\displaystyle\frac{1}{nf\left(\sqrt[n]{x}\right)}}$$として$${\displaystyle\lim_{n \to \infty} a_n}$$を一旦考えることに。少し悩むもこれがうまくいき、おそらく完答。
次に第2問を見る。頑張れば$${p_n}$$の漸化式が立てれそう?まあまあ考えると見事に立てることに成功。そこから帰納法でいこうと思ったが不等式評価がなかなかうまくいかない…。今考えればここで時間を使いすぎたのが一番よくなかったと思う。第3問や第4問を往復しながら考え、最後は少し怪しい議論になりながらも一応記述は完了。多分今回の4問の中では一番難しい気がする。
第3問は今考えたらめちゃくちゃ簡単なのに試験中は全く考えられなかった。これといった収穫はほとんどなし…。
第4問はぱっと見いける(1)だけ解き、(2)は白紙のままで試験終了…。
結果的に感触としては良くて1完2半1微。w2(@W2TZMS_supewa)を見つけたので感触を聞いてみると2完2半と回答。Xを見ても簡単だったと言ってる人が一定数いたので落ちたと確信しました。混んだバスに乗り(運転手の態度悪かった)、京都駅でラーメン(富山ブラック)を食べて家に帰りました。帰ってからは落ちてると思い込んでたので面接対策をせず自分のことをやってました。今思えば少しでも合格してることを信じてなんかしらやっとけばよかったと思う。そして21時前ごろ、予定の22時より前に筆記の合格発表がありました。どうせダメだろと思いながら確認しました。しかしそこに書いてあったのはなんと合格の二文字。なんと筆記試験を通過しました!めっちゃうれしかった。しかし1分ほどたって自分は冷静になって気づきます。
明日の用意なんもしてないぞ…?
普通に想定してなくて面接の準備もしてないし、ホテルも1泊分しかとっていません。しかも自分は受験番号が前半のほうなので午前の部でした。急いで準備をします。まずは報告書に書いたことの確認をしました(去年タイプの対策。これからの面接はこっちがメインになると思われます)。その後は今日解いた問題の復習をしました(~一昨年タイプの対策)。第3問は解くことができ、第4問もなんとなく把握(後々考えるとこれは嘘議論だった模様)。しかし第2問は完全にはつかめずに0時に…。睡眠は確保すべきなのでここで就寝。なかなか寝れなかった。
11/17(面接)
前日と同じく6:00に起床。家で朝ご飯を食べて京都駅へ。昨日と同じようにバスに乗っていく。ついてみたらやっぱり昨日よりは人数が圧倒的に少なくなっていました。会場の中に入ると前回と違う部屋(控え室)に案内され、そのドアの前には机の位置に対応した受験番号が書いてました。これを見て実際に自分がこの場に残れていることを改めて実感。待ち時間は適当に確認作業や数学をして、いよいよ自分の番が来ました。いざ部屋に入ってみるとそこには教授5人と昨日やった試験の問題用紙、そして黒板がありました。一昨年までのように試験問題について聞かれるのか、去年のように報告書に書いたことについて聞かれるのか…。結果は去年と同じような形式でした。じゃあなんで問題用紙置いてんねん!って話ですね、自分もそう思います。まあそれはいいとしてまずは報告書に書いた内容について答えました。自分の場合は主に黒板を使ってオイラー線に関するいろいろを説明しました。その後、話は大学数学になり、イプシロンデルタ論法を説明することになりました。しかしここで自分は頭が真っ白になり、うまく説明することができませんでした…。そのことを引きずりながら他の質問(物理等)に答え、口頭試問は終了。明らかにダメだったとは思いましたが同時にいい経験になったとも思いました。終わってからはまた京都駅でラーメン(博多とんこつ)を食べて帰宅しました。
~合格発表
面接が終わってからは少し気持ちが落ち着かないときもある2週間でした。落ちているとはわかっていながらも結果はやはり気になります。そして12/4 12:00、学校で自習中に友達に囲まれながらその結果を見ました。書いてあった文字は不合格。やっぱダメだったか…と少し悔しさを覚えました。でも筆記試験を通ったことはみんなすごいと言ってくれて、少し自信になったと思います。ひとまずはこの結果を受け止め、次につなぐことができるよう頑張ろうと思いました。
特色だめでした!
— Kta (@Kta_math) December 4, 2024
一般頑張ります! pic.twitter.com/bgUszJhUsd
あとがき
最終的には不合格という結果に終わりましたが、自分がこうやって頑張ることができたのは周りの人の応援や支えがあったからだと思います。その人たちに感謝してこの体験記を締めくくりたいと思います。ここまで読んでくださった方、ありがとうございました!!