2012年12月12日 遠い志  ~ 日本論 ~/12月15日 遠い志 1 (12月15日 修正・補足)

■2012年12月12日 遠い志  ~ 日本論 ~

(本田圭佑マネージャーブログでコメント)

「高い志と戦う心に」

 俺は本田君のような若者を歓迎する。

「世界には日本のようなアイドルは存在しない。哲学のある政治家が真のヒーローとして尊敬されるべきだ。」

 という言葉を聞いて、日本も終わりではないと思った。

 今や日本では政治家も、芸能・音楽も国民に媚びているだけだ。

 本田君は今、日本と大変難しい関係の国でプレーしている。

 信じてもらえないかもだが、俺が本田君の言うヒーローになる。

 本田君の高い志と戦う心は日本の若者の手本だ。


 


 どこを向いてもアイドル、アイドル、アイドル。

 音楽が市場と女に媚びているように、この国では政治家もまた、国民に媚びている。

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(2012年9月6日 日刊スポーツ)

「欧州には日本のようなアイドルはいない。哲学のある政治家が真のヒーローとして尊敬されるべきだ。」(サッカー日本代表 本田圭佑 2012年9月6日 日刊スポーツ)


 アジアンポップの隆盛というか、ぶっちゃけて言えば「東アジア世界の劣等性」というか、そろそろ日本人も気づいたほうがいいのかもしれない。


 たとえば韓流であるとか、そういったアイドル文化のみを排他的に支えているのは、昨日批判した日本の女に因るところが大きい。


 たとえばベッキーなんか日本では大人気だが、アメリカにいけばその辺にごろごろいる。


 他の国ではかわいい女なんて当たり前にいるんだ。

 今でこそ確かに(全く道徳的ではない)かわいい子が増えたが、昔は日本もかわいい子が少なくて(CSで昔の「元気が出るテレビ」の客席の女の子たちを見れば一目瞭然だが)、日本のアニメ文化も、そういう美しい女性に対する憧憬があったはずだ。少なくとも、海外では女のかわいさをリアルに強調する日本のようなアニメは発展しなかった

 ひょっとこ・和尚さんのような顔立ちの富野由悠季が「Zガンダム」という欧米の美しい顔立ちのキャラクターの群像の作品を作り上げる…。それがオタク文化の先駆けとなった。


 でも海外では当たり前のようにいるから、そんなアニメにしなくてもいいし、取り立ててアイドルなんかもいらないんだ。


 要は日本人は見た目だけにこだわった、人間性を見る目がない全く悲しい民族なんだ


 今はAKBの影響で、バーッと日本中の女子高校生の性格がかわいくなったが、そういった女性の持つ、見知らぬ個性を認めない排他的な保守性が、蚊ほどの洞察力も持たない無知が、そもそもこの国を低俗にしてきたのだ。


 要するに政治家もメディアも無思想になり、主体性を持たなくなった


 当然道徳的なメッセージなんてない。


 日本の若い女性は、やはりどう見ても、道徳的価値観が皆無であるなら、「悪魔のとりついた、ただの肉のかたまり」である。

 道徳がないゆえ、自分の子供を殺してから、初めて社会によってしつけられるという始末である。


 


 テレビをつければ「アイドル、アイドル、アイドル…」

 政権を握るであろう自民党には「世襲、世襲、世襲…」

 オウム真理教・麻原彰晃の「修行するぞ、修行するぞ、修行するぞ」と同じで、女子供を中心とした日本国民の大多数が完璧にメディアと自民党に洗脳されている。


 まともで済む人なんて一人も見当たらない。みんな、人としての平衡感覚が損なわれている。

 アイドルも世襲も、哲学を初めとする人文諸学では完全にNGだ。

 本田君の言うように、欧州には日本のアイドルのようなのはいない。

 逆にこれらを肯定するバカ哲学者がいるならぜひ見てみたい。


 私がアイドルを否定する記事を書いたら、若い女性から「自分を否定された」というコメントが来たが、私の真意は逆だ。


 アイドルを否定することによってあなたがたを肯定したいんだ。業界人に選ばれて商業ベースに乗れば、あなただって簡単にアイドルなんかになれるんだ。

 要は努力したら公正に評価される社会でなければならない。

 すべての哲学者が私に賛同すると思うが、この国が完全におかしいんだ。

 こんな目も当てられない現状の日本で私が政治にたずさわれるなら、たとえばパキスタンで迫害を受けているマララさんのような若い女子学生を日本に留学させ、学ばせる。

 70~80年代生まれの日本の女とは完全に「衣食足りて礼節知らず」の愚かな国だが、パキスタン女性にとっての人権とインフラは整っている。

 いわば「逆パキスタン女性=日本人女性」の国に、勉強したくてもできないパキスタン女性を無条件で迎える(完全に入れ替えてもいいくらい)。


 正直、私は私と私の友の存在を否定し、コミュニケーションから排除してきた私と同世代から80年代生まれくらいのこの国の女たち(もちろん、そういう排他的で男の足元を見ることだけが取り柄の女とはかわいい女に限られるが、私と全く同世代の木嶋佳苗や上田美由紀の例もある…)のために生きるよりは、ずっとはるかにパキスタン女性のために生きたい。


 そういう人道的な「チェンジ」が必要な時期に来ているのかもしれない。

 かの国では天使が銃で頭を撃たれているのに、この国では有名俳優と離婚した○元のように(「私は月に109万円必要な女」と言って)、しつけられない道徳のカケラもない悪魔がセレブパーティーを開いてのうのうと栄える…。


 私のアイドルはパキスタンのマララでいい。

 EUにも投書して彼女にノーベル平和賞を譲るように言ってみたい。

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(12月13日・14日の日刊スポーツより)


 美元(みをん)だけかと思いきゃ、元人気グラビアアイドルが銭ゲバの輩の片棒を担いで、詐欺の広告塔をやる。

 実際には競り落としてないのに、ブログで「格安で競り落とした」と嘘をつき、自分たちはブログ1記事だけで競り落としてない商品と30万もらって、自分たちの影響力を使って人をだます―。

 私もヤフオクをやっているから、入札するだけでお金を取られ、しかも落札できないシステムなんて悪質すぎるし、こんなの他人事(ひとごと)ではない。

 彼女たちは知らなかったというが、さすがにそれはないと思うし、通用しないと思う。

 でもやっぱり芸能人だから許されるのか?

 振り込め詐欺なら、何も知らずに主犯から頼まれてお金を受け取りに行っただけで当然逮捕される。

 それに比べれば彼女たちの記事は完全に確信犯だ―。


 雅子さんに嫉妬しているというだけで、日本の根底を覆す「皇太子廃嫡運動」を起こしたデヴィ夫人のブログにも同じ詐欺を広告する記事がある。


 「この国のかく醜くもなりぬれば捧げし命ただただ惜しまるる」


 石原慎太郎が引用した戦争未亡人の歌


 石原君の思いは必ず受け継がれる。


 日本国民もそこまで愚かではない。


 私は心より応援する。


 但し、そういう思いを私は10年は前から抱いて生きてきたが…。


「山口多聞、わが友、米国を震撼させた航空のエリート、人殺し多聞丸よ。

貴様の魂は未だミッドウェーの大海原の底の底に眠っている。


天下分け目のミッドウェー。偉大で気高き日本海軍軍人たちよ。

靖国で昇殿参拝したとて、貴様らの尊い魂はやはり遠い海の底にあるのだ―。」

 


 クレクレ厨だけの政治と芸能と音楽。


 そんなエゴはもうたくさんだ。

 


  

 すでに我が団塊ジュニア世代における出生数の史上最低の減少によって、日本の社会保障制度は完全に崩壊し、高齢者3経費の消費税増税による国民への負担を余儀なくされ、それでもまかないきれない―。


 3.11の震災・原発事故により、資源のない日本の経済成長の源だった原発の道が国内の世論によって完全に絶たれ(日本人の誰もが認めようとはしないが)GDPを指標とする拡張主義経済の道は完全についえた―。


 北朝鮮を先鋒、ロシアを後ろ盾に置く人類史上最強最悪の軍事独裁国家中国共産党の力がさらに肥大化し、近年の著しい経済発展によって蓄えた軍事エネルギーを蕩尽させようと、今日のこの日も日本の尖閣諸島周辺の領海を侵犯し続けている―。


 だのに、世間は色めきたっている。

 三島の親友石原(80)が国政を目指し、同じく親友の美輪(78)が紅白に出る。

 まさに高齢化社会を象徴する出来事である。

 彼ら二人はこの凋落した日本の最終局面に偉大な彩りを与えてくれるだろう―。

 しかし、「時代を作るのは老人ではない」という富野由悠季の言葉がなんとも皮肉に聞こえる―。    


 ただ、39の私が80の老人に未来の行く末を託すなんて、と。

 道徳や哲学にうとく、しかも(私と同じで)自信過剰・唯我独尊で他人の言に聞く耳を持たぬ彼に、という忸怩たる思いはある―。

  ここで述べた私の志は遠い。



 せいぜいが反吐の出るナントカ太蔵のような一タレント止まり。

 

 日本の政治は、芸能は、国民性は変わるはずもない。


 それら有力者の下で生きる民草にとっては、私の言葉など寓話の世界に等しい。

 だが、それを踏まえて尚、あの手この手を使って、ただ一つの胆力を、いわば己が拳一つを以って、存在感を、影響力を得、戦っていこうとすることこそが、私の志だ。日本のすべての女に嫌われても尚、たたむことのない志だ。


 私の持つこの理性の炎とは、ヘーゲルの言う人間の歴史そのものであるから。



■2012年12月15日 遠い志 1 (12月15日 修正・補足)

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(2012年12月12日朝日新聞 朝刊より)


 自らのサンデルの特集ですら、すでに大好評の彼の道徳に対して極めて懐疑的な見解を出していた朝日が道徳を一面に書くことは極めて珍しい。


 私が鬼のように出してきた投書の中で、返事があったのは、自民党の重鎮である伊吹文明文科大臣(2006)と、上田清司埼玉県知事の(2004)の二人だった。


 逆に民主時代の労組の文科大臣には全くなしのつぶてだった。


 残念ながら人気者の石原慎太郎も。

でも2006年当時の教育再生会議には、ヤンキー先生とワタミの二枚看板がいて、無名の私の人文諸学に則った理性よりも(もちろん、投書だけで参加させてもらってない)、彼らのような、1億分の1の「ヒューマニズム」が注目される形となり、学校教育法改正を経た中学の自治による「いじめ加害生徒出席停止案」への道筋も無視されて、標語だけで散会した。そして、5年後再び周知の通りいじめ自殺問題が再燃した―。


 そういう意味で、自民は確かに既存の政党の中では、道徳教育に前向きだが、今日の日本の社会衰退の有様を見れば焼け石に水である。

 …というのも、自殺、少子化、幼児虐待、モンスターペアレント、女主導の援助交際など、社会教育こそが急務であり、青少年よりも、まず成人を道徳教育しなければならないためだ。

 今日の女子高校生とは、道徳的ではないものの、AKBなどの影響によって社会における※1「関係の宝」の役割を取り戻しており、90年代生まれの女性~女子高校生よりも、※2よそよそしさの70年代生まれ(主に少子化の核)やガサツさ・横暴さの80年代生まれ(主に幼児虐待の核)の女を徹底的に訓育しなければ意味がない。学校だけの道徳教育はまさに、ガン細胞を無視して、比較的健康な細胞を取り除くようなものである。


※1「女は関係の宝」 → 文化人類学者 レヴィ = ストロース

※2「70年代生まれの女のよそよそしさ、80年代生まれの女のガサツさ」 → 社会学者 宮台 真司 

「社会の比較的弱い成員たちを教育して理性的行為の…水準にまで高めるためには、彼らが…無分別な行為を為すのを待って、…その後にこの行為を理由として法律上…の刑罰を加えるという方法以外には、方法がないかのように論ずることには、賛成することができない。」(J.S.ミル著 塩尻・木村 訳 「自由論」より。


 ミルの「自由」のみを強調した宮台真司もこのテーゼ即ち道徳を無視したが故に、振り込め詐欺や幼児虐待などの今日の社会衰退がある。


 テレクラマニアの宮台真司など、道徳的価値観の欠落した「オレ流世代」が今日の社会衰退を助長した…。)

「自殺は、もはや昔ほどわれわれに抵抗を感じさせないので、われわれは、それをふえるがままに放置している。しかし、法律的条項をもうけることによっては、どのみち人びとの道徳的感受性をめざめさせることはできないだろう。」(デュルケイム(社会学の第一人者)著 宮島喬 訳 「自殺論」より)


「道徳教育を否定する民主党は即刻解党せよ!」

 目障りだ!

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 ×の部分は失われた出生数、「幻の第三団塊世代」であり、団塊ジュニア(第2次ベビーブーム生)が出産的適齢期を迎えているにも関わらず、なんと全く逆に過去最低の出生数を記録している。明治時代も含めて完全に過去最低である…。

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 日本のすべての優秀な政治家も官僚も全く予見できなかったこの数字は、少子化による国力低下は元より、日本の社会保障制度の完全崩壊と、「日本の滅亡」を意味している。


 X JAPAN流に言えばまさに「破滅に向かって」だ。俺なんか30回くらい告白して一度もうまくいかなかったね。周りにも結婚してるやつはいない。


 ゆとり世代の2000年くらいから今の高校生に「同じクラスの女子生徒と話はおろかあいさつもできなかった」なんて言っても信じてくれないだろうし、そのツラさはわからないだろう。

 でも、現実に我々の世代はそうだったし、その世代の女がおとなしかっただけだと思われるかもしれないが、当時の私は若かったから、ガンガン話しかけたが、普通に普通の子に話しかけただけで「付き合ってもいないのに」とドン引きされたね。クラス全員がそんな感じだったから。文化祭も体育祭も一切出なかった。一日中一人でZ会(通信添削)をやっていたよ。東京六大学に入ってここ(札幌)から逃げ出そうと思ってね。

 もちろん、同じクラスの男子生徒も女子には全く相手にしてもらえなかったよ。


 卒業アルバムには一緒に仲良くピースして写ってるけど、高2、高3と二年も一切話ができなかった女が卒業アルバムの写真を撮る時だけ笑って写ってるんだぜ。その写真に入ってる男子生徒とは一切しゃべらなかったくせに。

 俺は抵抗の意味で、卒業式当日に、空手の達人の年老いた国語教師の担任の前でゴミ箱に卒業アルバムを捨てたんだ。怒られたけど、彼も分かってはいたんだ。このクラスの女生徒がよそよそしいってことを。


 でも大学に入ったって状況はそんなに変わらなかったし、卒業してからも生きるモチベーションが何もなくなってしまったんだ。ダメ連の神長さんみたいに彼女がいても、無気力になったっていう人もいたけど、自分は彼女がいたことがないからわからない。


 それから、俺が復讐の意味で同窓会の幹事をやって、普通にストーカーに思われたり、そのクラスにいた子が大学時代に同じゼミの男全員と関係を持ったなんて話を聞くと、途轍もなく虚しくなる。三ヵ月後の平日の夜の同窓会の連絡なのに、「その日は用事があるんでー」と断られたりする。でも、電話でその女と話すだけで奇跡であり、復讐なんだ。高校の2年間では一切口も聞けなかったんだから。


 そして、上京して、大学のインカレサークル、風俗、テレクラ、キャバクラ、出会い系とボッタくられ、スッポかされて30代になって、2000年になって、男子高校生が太もも丸出しのミニスカートの女子高校生を自転車の後ろに乗せているのを見るとホントに虚しくなってくるね。

 札幌がフィンランドのように寒い地方で男女のコミュニケーション能力がつたないのかもしれないが、実際東京でも同じだよ。

 昔流行ったバンドのライブに行くと、明らかに服のセンスが古い、俺と同世代の女の子が死ぬほどいたけど、根暗というか、仲間内としか話さないというか…。コミュニケーション能力が著しく低い。見ただけで分かる。


 もういい年なのに一体いつまで一人身でいるんだ ? と。ただ、こちらの人は札幌に比べれば明らかに人が良さそうだったけど。


 とりあえずは、札幌の女のように排他的に「無視する」という空気ではなかった。こちらが話しかければ「はい。なんでしょう。」という感じで。こちらの人は「ただ奥手」というだけで、自分を視界の中には入れてくれていた。 

 男なら、40年かかってもなしのつぶてだが、逆に俺が島崎和歌子だったら、好意ある男に色目を使うだけでいいのでただの1秒で事足りる。しかも、戦時のベビーブームに比べても社会環境は最も整っているのだ。

 40を迎えた魅力のあった彼女たちとは、唯物主義の団塊世代のオヤジに一切しつけられなかった、子を産まぬ産業廃棄物、うんこ製造人間なんだ。

 「女は働く時代」と反論するかもしれない。でもビートたけしはそういう女に対してはことさら厳しい。

「キャリアウーマンたってさ、そこいらのキャリアウーマンなんて、ただ名前だけだもの。…やらされてることは事務所や会社の使い走りだとかね。いい年をしてそんなことをやってるようなのが、…自分で自分をキャリアウーマンって言ってるだけだもの。このあいだもさ、オイラの知っている女のヤツが、…わかったようなことを言うから、オイラ、…怒鳴ってやったんだ。バカな女のヤツらはわかっちゃいない。晩婚でもいいとかさ、高齢出産もいいかもしれないとか、意味もねえのに、…」(ビートたけし著 「女は死ななきゃ治らない」より)


(社会衰退日本における効果的な道徳教育のため、来たる選挙の後に発足される新しい政権の文科大臣宛てに、本日の記事の内容を送信、投書する予定です。)


 残念ながら日本国民の関心は景気一辺倒てあるが、これも我々アラフォー世代が結婚できない少子化と直結しているのである。



 なにしろ、男が一人で国内旅行して、買い物するわけないんだから。


 私の場合、カネがなくて、ほぼ貯金なので、外食はほとんどしない。

 だけど、昔、帰国子女の同級生と就職活動してたとき、見栄を張って、なんでもオゴってた。その後言葉尻一つで一方的に関係を切られてしまったけど(今の若い子では絶対にありえない)。


 結婚して、子供ができて、家族ができて、車を買ったらなおさらだろう。


 結婚して、車を買ったり、物件を買ったりする時点で景気に大きく影響する。


 たかが道徳とナメてはいけない。


 一方、成長戦略として期待されてる岩手県の宮古市のような木クズを水素に変える再生可能エネルギーも、具体的に実用化するには莫大な費用がかかる。

 自民党の金融緩和の魔法にすがる、目先しか見えない大半の日本人の国民性を私は深く危惧する。

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 グラフの青い部分の若年層が、赤い老年層の部分の年金をずっと支えていかなければならない。もちろん、現役世代全体でだが、将来はこの若年以降が子を産まなかった我々第二団塊世代を支えていくことになる…。

 しかもノルウェーのような北欧の福祉国家では、日本のように全く少子化ではないにも関わらず、120円のペットボトルの飲み物が、高い消費税がかかって当たり前のように450円もするのだ。

 もうこれはとんでもなく絶望的な状況なのである…。


 アラフォーには、レヴィ=ストロースいわく「関係の宝」となる女がほとんどいなかった。しつけられず、排他的となり、また、道徳教育が皆無であったがために。

 あるいは光GENJI(以降SMAPに続く)のようなメガヒットアイドルの影響もあるだろう。 


 これが致命的なことに、日本のバカ官僚やバカ政治家、バカ知識人の誰も気づいてないことがまさに致命的なんだ。

 ただ、抽象的に、クレクレ厨のように、「景気を良くしろ、景気を良くしろ」と言ってもねぇ。


 そんなの無理だよ。


 そんなアホらしい争点の選挙にオレは行かない。

 


■2012年12月02日

「さよなら、消費社会―カルチャー・ジャマーの挑戦」大月書店


 格差社会アメリカにおける「オキュパイ」(ウォール街占拠)の原動力となった、日本通の社会活動家カレ・ラースンの主著。 2012年元旦の大手紙でも特集が組まれたほど。


 日本社会の特にテレビ・民放の垂れ流しやCMの弊害に通じるものがある。


 日本を正しい方向に持っていくには、荒唐無稽な宮台氏の主張よりも、「テレビの影響力は危険」とする彼の箴言に耳を傾ける以外ない。


 時代を象徴する本にも関わらず、どこでも売っているわけではない…。私自身は新宿の高島屋の紀伊国屋まで行かなければならなかった。


 GDPを未来永劫無限に増やし続けていかなければならないという、レヴィ=ストロースの「終わりなきゲーム」、いわゆる世界の拡張主義経済に「待った」をかける大著。


 わかりやすく言えば「法人(企業)が主役か? 人間が主役か?」。


 この選挙でも経済のみにしか関心を持たない日本人にとっても会心の著と言えるだろう。


 どのみち、政治ごときで経済が大きく好転した試しなんてないんだから…。


 大学時代、商学部でマーケティングを専攻していた私が、今脱マーケティングのこの本に辿りつくとは、なんとも皮肉な話だ。マイケル・サンデルと同じくくらい注目に値すると思う。

 哲学に関する叙述は拙劣だが、取り上げる話題が新しいので、現代人にとってもかなり価値のある本だ。


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