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愛のパレード

初めて参加した【東京レインボープライド2022】の感想を率直に描写すると、それは、"お祭騒ぎ" だった。

3日間の会期のうち、参加したのはパレードが行われる最終日のみだったけれど、それだけでも、さんざめく雨の中、会場と参加者の熱気がじんじんと感じられる。

パレード集団に向かって沿道からエールを送る

もしかすると、【TRP2022】をLGBTQ+・SOGI啓発の場としてのみ捉えている人からは、お叱りを受ける表現かもしれない。
でも、実際の様子はというと、愛で溢れていて、安心で満ちていて、右を向いても左を向いても仲間でいっぱいなお祭り騒ぎだった。

ちょっとひょんだけれど、小さい頃のお祭りの日を思い出した。

レインボーフラッグを掲げ駆け足で行進する

たくさんの提灯が夜道を照らし、いつもは寝る時間、学校の友だちと飽くるまで縁日を巡る。
クラスの同級生の子や、スポーツ少年団のお母さんやお父さん、進学先で離れ離れになった旧友、思いもしなかった人との出会いが、どういう訳だか、一度は起こる。そしてさらにどういう訳だか、露店のおじさんやお姉さん、そこでバッタリ出会う人、みんながみんな、なんだかとっても幸せそうだった。

熱気に満ちた会場

一度会えば、わっと頬が緩み、必要以上に大きな声を上げてしまいたくなる。勢いに任せるばっかりに、ちょっと、何を話せば良いのか分からなくなることもあったけれど、それも一つのお祭り騒ぎの副作用だと思い過ごせる。

パレードでぎゅうぎゅう詰めの中レインボーの傘を掲げる

TRP2022というお祭りで何を感じたかというと、LGBTQ+・SOGIについての高尚な議論なんかじゃなく、実感することは、そういう小さい頃に楽しんだお祭りと一緒だったんだってこと。

あえてこうした風景をフィルムカメラで収めてみたからこそ、ノスタルジックな感情が呼び起こされたのかもしれない。ともあれともあれ、素敵な休日だったなぁ。


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