#395【仲介料の両手取引で大きな利益を?】
「 両手取引 」という言葉を
ご存じでしょうか?
一般的には
不動産仲介会社が
買主と売主の両方から
仲介手数料を
もらうことをいいます。
不動産の仲介手数料は
法定上限として
3%+6万円と決められて
いますが
両手取引の場合は
両方から手数料が取れるので
片方から手数料をとる
「 片手取引 」の場合の
2倍の手数料をえられる
ことになります。
同じ労力と手間なのに
単純に利益が2倍というのは
大変、おいしい話ですよね?
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同じような両手取引では
会社の株式譲渡の仲介をする
M&A会社でも行われます。
M&Aとは
会社の社長に
後継ぎがいなかったり
他の事業をするため
などの目的で
株式を他社に譲渡したり
合併することをいいます。
その紹介や仲介では
M&A専門会社が
入ることが多く
ここでも不動産仲介同様に
買い手と売り手の両方から
仲介料や手数料をもらう
両手取引が中心となります。
しかも
株式譲渡の場合には
ピンキリとはいえ
数千万から数億円の
取り引きになることが多く
その手数料も
5~10%が目安となるので
同じく数千万円に
なることがあるのです。
それを
両方からいただくのですから
合わせて〇億円になることも。
これって
凄いことですよね。
日本国内では
高齢化が進んでいて
全国の社長の平均年齢も
年々高くなってきています。
最近は、不況倒産よりも
後継者がいないことでの
廃業が増えてきているのです。
となると
せっかく育ててきた会社を
廃業するくらいなら
他社に売却して
その代金として
株式譲渡益を得ようとするのは
当然の流れとなるでしょう。
もちろん
M&A仲介会社は
それなりの数が
存在しています。
歴史のある大手仲介会社も
けっこうありますので
誰でも簡単に参入して
売上や利益を稼げるわけでは
ありません。
しかし
両手取引できるメリットや
今後も続くであろう
経営者の高齢化を考えると
まだまだ市場の価値は
大きなものがあります。
億単位の取引は
大手には敵わないでしょうが
中小零細企業向けの
M&Aに特化して
手数料を細かく稼ぐのも
アリだと思います。
さらには
M&A仲介会社の社員の給料は
取り引き額におうじた歩合制や
インセンティブ制が多いので
両手取引制度とあわせて
「 稼げるモチベーション 」
が向上するのです。
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不動産業界も、空家対策や
都心部の土地の高騰などが
あるいっぽう
建築資材費の高騰や
コロナ禍の影響など
マイナス要素もあります。
ただ、両手取引できる
メリットは、やはり
大きいものがあります。
最近では
慢性的な人不足から
人材紹介業も
ニーズが高くなっています。
この仲介手数料の仕組みを
うまく利用した業種には
今後も注目していきたいですね。