『お耳に合いましたら。』を観る。


 ワクチン接種の副反応で一生布団にふしたこの日曜、Amazon primeで配信されている、乃木坂時代からの推しである伊藤万理華さん主演の「お耳に合いましたら」と言うドラマを見た。チェーン店のご飯(通称:チェン飯)とラジオが好きな主人公・高村美園の生活を、主人公が配信するポッドキャストを軸に描かれていくんだけど、まあ良い。美園を始め登場する面々の憎めなさと、美園が配信するポッドキャスト「お耳に合いましたら」のまっすぐな言葉たちと、登場するチェン飯の魅力的なことと言いましたら………飯テロ。さすがは黄金の定食有するテレ東ドラマ……。OPもEDも、世界観全てが可愛いのですよ〜

 音楽とたどる記憶ってよく言われるし、聴いた瞬間に蘇る記憶があったりするんですけど、食とたどる記憶、それもチェーン店の、あ〜良いもの見たなって。ついつい筆をとっちゃったのよ。はてブロほどのかしこまったことはないので、ゆるっとnoteに投げてみます。

 お耳に合いましたら、は、チェン飯大好きな美園が「好きなものを好きと思いっきり言いたい」がために始めたポッドキャスト、「好きなものを好きと言わないと心が死んでしまうから」と我々オタクの肝にグサグサに刺さるお言葉をくれたドラマです。毎話毎話、チェン飯と共に紐解かれる記憶たちが暖かくて切なくてどうしようもなくてとても良いんですよねぇ。夜中に静かに飲みながらみたい良さでしたが、ワクチンに臥した私はポカリスウェットをお供に拝見しました(どうでもいい)大好きなチェン飯のこと、会社で出会った素敵な仲間のこと、恋人と別れたこと、親友だった人と仲違いしたままの過去、親との記憶、青春のこと、顔を目の前にしたら恥ずかしくて言えないことも、お耳なら言える、まっすぐな美園のまっすぐなお言葉が、テレビではなく、ポッドキャストを通して真っ直ぐ耳に届く、疲れたアラサーの心に沁みます。登場人物みんなが、まっすぐに自分の好きを信じている、憎めなくて愛らしくていや〜〜良い。同僚の有紗と佐々木と過ごす時間が、大人の青春で、あんまりにも眩しくて楽しそうで、羨ましくなっちゃったりしたな。

 第一話のチェン飯は松屋の牛丼。カレー牛。地元に松屋ってなかったので、初めて食べたのは高校の友人と練馬駅前で食べたやつだった気がする。外食をしない家庭だったので、初めてチェーン店を牛丼を食べたのはたしか愛知で働いてるときだったかな。昼夜ない仕事で、夜中に弱冠20も前半の女が、すき家の牛丼を食べる光景。あまりにしんどくてめちゃくちゃに孤独を感じていたあの頃の思い出と共に、ちょっと胃がキュンとする気持ち。

 就活してた頃、初めて降りる駅で食べたドトールのミラノサンドに入ってたピンクパッパーの味。なんだか独特の辛味が美味しいとも不味いとも言えず、ドトールでバイトしてた友人に「これなに?」って聞いてしまった。

 大学の時、サークルのみんなとバスを途中下車して食べたサイゼリアのミラノドリアの味。あの一皿でいかにお腹をいっぱいにするかと言うことを考えながら一口一口ゆっくり食べたなあ〜。

 マクドナルドを見ると、昔家から徒歩圏内のスーパーにあったのを思い出す。記憶にもない頃に、店舗は撤退してしまったのだけど、広いフロアにマクドナルドと申し訳程度に置かれたゲームセンターのゲーム機たちの景色、なんでかずっと残ってるんだよなあ。

 家から徒歩圏内にモスバーガーが開店した時の衝撃と言ったら。あのモスバーガーも近頃閉めてしまったみたいだけど。いつ行っても空いてて静かで、紅茶一杯で何時間も粘ったなあ。群馬から地元に帰った時、あのモスバーガーで地元の親友に会って「佐藤勝利くんってかっこいいよね」のひと会話から、親友ふたりがあれよあれよとジャニヲタになっていったの、今思い出しても面白い。

 高校生の頃、正直近くもない距離を歩いて行ったガスト、ポテトフライ一皿で何時間も時間を溶かして。お酒もないのに、大人になったみたいな気持ちでいろんなことを語り尽くしたの、今思えばそれもまあ青春だったよね。結局親に迎えに来てもらわなければそこから帰れなかったんだから、まだまだ青い高校生だったんだけど。

 そういえば一生憧れたまままだ食べてないものがある、ココスの包み焼きハンバーグ。刷り込まれるほどみたドラえもんが登場するあのCM、アルミホイルを破って登場するほこほこのハンバーグ、子供だった私に、魔法みたいな食べ物に見えてた。結局食べないまま大人になってしまって、いつか食べてみたいなあ。

 原宿の表参道近くにあったジョナサンのこと、なんばでたべたサブウェイやファーストキッチンのこと、夜行バスを降りた先で食べた朝マックのこと、、どこにでもあるチェーン店なのに、ひとつひとつちゃんと記憶が残っているからすごい。

 まだまだ厳しい禍の中で、食べることでこそ豊かに元気になる心を実感しているので、今回のお耳、ハマりドラマでとても良かった。推しである万理華さんの声が可愛くて透き通っていて愛らしくて、すっかり癒されたな〜

 なんか結局何が言いたいかわからなくなってしまったけど、とにかく良かったと言う気持ちを最前面に吐き出してしまいたかっただけのnote。そうでないと私の心のときめきが、世の中に解き放たれないまま死んでしまうので。と言う、今回のドラマが教えてくれたことを最後に結び。Amazonprimeで配信してますので、なにナチュ関連で登録されてるフォロワー様各位は是非。

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