2017-2018 3大F
昨年末から今年にかけて見た映画の中で
印象的だった F word の使い手を挙げておきたい
『ジャコメッティ 最後の肖像』
不勉強にも彫刻のイメージしかなかったジャコメッティの
遺作肖像画の伝記映画。
基本激似。
ポートレイトを描きながら、誰にも理解できないタイミングで
納得し、キレるジャコメッティは芸術家たるものかく在るべしそのもの。
予告ではカットされているが、劇中、英語、仏語、伊語が入り乱れる中、
自身の筆運びが気にいらないジャコメッティの
ファカー!
が聞ける。
次は日本から。
日本でもエフワードの使い手が現れたことを嬉しく思う。
綿矢りさ原作小説の映画化でいわゆる若者言葉が台詞のほとんど。
その間や言い回しがデフォルメされすぎてしまったら、
寒さこの上ないことになる。それが松岡茉優に関しては無かった。
それだけでも相当な綱渡りを渡りきっていて、素晴らしかった。
動画の「…はっ?…えっはっ?」のような畳み掛けも見事。
で肝心のエフワードが本編中。うわ言として連呼される。
イライラしながら、
ファック、ファック、ファック、ファック、ファック、ファック、ファック、ファック、ファック、ファック、ファック、ファック、ファック、ファック、ファック、ファック、ファック、ファック、ファック、ファック、ファック…
THE松岡茉優 ショーのこの映画の中での日常の体現として
ファックの連呼がとても良く吐かれていた。
最後、これはF wordに限らず、言っちゃダメよwordが流暢に紡がれるのだが
『スリービルボード』のおっかさんの警官に向けた
ヘイ!ファキ!
と、2:14からのレポーターに向けた捨て台詞は
真似したいフレーズオブザイヤー2017-2018でした。
他にも劇中、娘を亡くした怒れる母親が紡ぐ台詞は
どれも母国語だったら大人が全員顔をしかめるエグさと強みを
もったもので映画としても、とても良かった。
ではまた。
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追記。
SHAPE OF WATER
素晴らしい、エフユーシーケー頂きました。ありがとうございます。
真っ当な、余りにも真っ当な映画でした。
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