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2022年J1第17節 ジュビロ磐田-サガン鳥栖 マッチプレビュー
これまでの振り返り(マッチレビュー)を主に書いてきました。今回、初めてですがプレビューを書いてみます。
今節は磐田にとってはヤマハスタジアム通算200勝がかかるメモリアルゲームとなります。
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サガン鳥栖ってどんなチーム?
まずは相手を知ろうということで、鳥栖について。
同じローカルクラブと言って差し支えないとは思います。クラブのルーツはPJMフューチャーズということで、静岡なのですよね。アビスパ福岡(藤枝ブルックス)と同様に疑似静岡ダービーなのです。
伊藤彰監督も渋谷コーチも古巣対戦となります。負けられないでしょう!
2004年のサガン鳥栖の3-5-2システムのトップ下を担ったのは伊藤彰です✨
J2時代は経営危機がありながらもJ1昇格してからは一度も降格していない。
降格無しということで、非常に安定している様に見えますが、債務超過の状況が続いており経営状態は苦しい事情を抱えています。
メインスポンサーが撤退するも、新たに参入があったり、(しかも何度も!驚)
絶対的な守護神が退団したのに、代表クラスのGKが瞬く間に加入したり、
フェルナンド・トーレスへの巨額の投資により、経営バランスが崩れ、多大な赤字によるライセンスの懸念をコロナ禍の特例で逃れ、かわすなど、
文字通り奇跡のチームという印象を筆者は持ってます。一時は赤字が20億というとんでもない状況だったのですから。
シンプルに言うと「お金がない」
じゃあどうする?というところで、強化面で非常に優れたクラブだと思います。天晴れ。
まず挙げられるのが、最早J最強とも言えるのではないかと思われるアカデミーを持っています。
竹原前社長がフェルナンド・トーレス獲得の裏で撒いた種が花開いてる状況かと思います。
磐田関連だと、現在北九州にレンタル移籍している藤川が鳥栖アカデミー出身ですね。
その良質なアカデミーからの選手供給で、安く有望で、既にチームスタイルを知っている選手をスカッドに加えることが出来ます。
そして披露するフットボールスタイルのモダン化が2つ目の強味。
前監督のキムミョンヒさんの就任以降、インテンシティを基礎にハイプレスを志向し、ポジショナルな配置を敷きながらビルドアップを行う現代的なチームに変貌しました。
このサッカーが新しいサガン鳥栖のスタイルとなり、今季もそれが継続されています。
毎年、多くの主力選手を他クラブへ、または海外へ送り出しますが、代わりに加入する選手も活躍、成長して巣立っていく。凄まじい循環が近年見られています。
資金面で苦しいので、移籍金が発生する場合は直ぐ様に換金化、選手が移籍してしまうの鳥栖サポーターから見ると辛いかと思いますが、それもクラブが持続していくには必要なことです。それだけの負債ということでもあります。
今季も多数の選手を放出しましたが、スタイルの大枠は不変。他クラブに移った選手もほとんどが主力として先発を張っています。「ここにも鳥栖、ここにも鳥栖」そんな感じで鳥栖出身の選手が散らばっていますね。
スタイルが定まったことで、スタイルに合致する若くて活きの良い選手を集めるリクルーティング、選手の目利きも見事だと思います。
「鳥栖なら上手くなれる」こういう評判は日本サッカーの中では定評が確立されたのではないか?と思います。
ステップアップを目指す大学生ルーキーや、J2の有力選手が鳥栖に集まってきています。
磐田は伊藤彰監督の志向するスタイルとスカッド(登録メンバー)のタイプ、これまでの歴史や土壌に不一致が大きく、15位と沈んでいると見ていますが、鳥栖はそういう面では正反対のクラブではないかと思います。
今季の鳥栖は前政権からのスタイルの繋がりのある川井監督の招聘で、昨季までのサッカーをさらにブラッシュアップさせています。
これだけ主力が抜けても8位というのは素晴らしいと思います。
もちろん負債は褒められたものではないですし、キムミョンヒさんの件も真っ黒ですが、やっぱり日本人のメンタリティーとしては、素直に素晴らしいなと称えたい、今季のここまでの鳥栖のパフォーマンスだと思っています👏
対する磐田の伊藤彰監督も川井監督に負けていない知将であると信じています。勝機はあるはずです。
↓の記事の方がより鳥栖について分かりやすくオススメです。是非ともチェックを!!相手を知るとサッカーがより楽しくなります。
先発予想
ジュビロ磐田
どうせなら外れる予想をしてみますw
全試合先発の遠藤の相棒には天皇杯でアピールしたであろうドゥドゥを予想。
鈴木雄斗を最終ラインに下げて、吉長真優を先発に。より4バック(3.5バック)気味の組み合わせに。これは跳ね返すことより、ボールを握ること、プレスをかわすことが、鳥栖相手には必要に思ったからです。
ベンチにはジャーメインが戻ってくるのではないかと思います。
中断期間があったのですから、後半戦へ向けて先発を弄りやすいタイミングではあると思います。
サガン鳥栖
こちらは手堅い予想に。こちらも得点力不足の懸念の1TOPに誰が入るかが注目です。私的にフィットすると最も恐ろしいのではないかと思っている垣田をあえて先発予想にしてみました。
コレたぶん全部外れますね 笑
鳥栖の1TOPは宮代でしょうか?彼は大きくはないですがポストも上手いです。
磐田保持×鳥栖非保持
鳥栖は前述のハイインテンシティでハイプレスをかけてきます。ボールを失っても即時奪還、カウンタープレス志向。
このやり方を支えてる運動量は凄まじく、今季これまででリーグトップの走行距離を誇ります。
磐田の弱点とも噛み合ってしまうところではあります。磐田は特にスプリント数が非常に乏しい。
年齢層が高いところも鳥栖とは真逆のスカッドになると言えます。きちんとやり方、ハイインテンシティに合う選手を揃えているのが鳥栖になります。
鳥栖は基本的に攻守ともに相手陣地で常に試合展開をしたいチームです。
「テンポを出して、相手がついて来られないような状態にしたい。もし磐田さんがテンポを落としてゲームを進めようとすれば、我々のテンポに持っていくことが一番重要」
↑川井監督の弁ですが相手陣地で常に高いインテンシティを発揮して試合展開をしたいとイコールで、捉えています。
まるで弱点がないようですが、最終ラインの個の1対1の能力は高くはないと思っています。
ファンソッコ、田代、ジエゴもJ1トップのセンターバックとはお世辞にも言えないと思います。ここに資金難の影響が出ていると思います。
求める選手の種類はバッチリでも質に関してはやはり予算があれば、もっと良い選手を獲れたり、残せていたのはあると思います。
ファビアン・ゴンザレス(以下ラッソ)ならパワーで優位に立てると思いますし、杉本も歯が立たないという程ではないと思います。
鳥栖は守備に関しては後ろの個の対人の不安を前の圧力で上手く隠しているのです。
ですので鳥栖の基本陣形は3バックですが、なるべく5バックにならない様にしたい。引かないのが鳥栖の理想です。彼らは3-4-3のまま守備をしたい。
鳥栖を5バックにさせるのは磐田が前進する必要があり、磐田としては押し込む展開が理想の展開ではあります。
鳥栖の強烈なハイプレスをかわして、幅を広く使いながらビルドアップを行いプレスを掻い潜れるかがポイントです。
ハイプレスに耐えれず、蹴ってしまうと田代やファンソッコの思う壺です。すなわち高さによる回収。90度のハイボールには強さがあります。(ラッソなら、そこも凌駕してくれますとは思います💪)
磐田1TOPやシャドーが鳥栖の最終ラインとボランチの間やボランチの脇のハーフスペースで起点を作れれば後退させることが出来ると思います。
昨年の鳥栖のプレスは中切りで外で圧縮してボールを獲る仕組みでしたが、今季は外切りでインサイドのデュエル対決に持ち込む志向があると思います。
例えばグラッサ(左CB)から松本(左WB)へのルートを遮る様に鳥栖の右シャドーはコースを切って内側でのガシャンと強度勝負に誘導してくると思われます。
磐田の中盤センターは攻守の入れ替わるデュエルで小泉、福田に負けないことです。
押し込めれば、神セーブさんのプレビューにも挙げられてる様にクロスというのは、前述の個のところで優位に立てる可能性があります。ウイングバックの飯野、岩﨑も高さという武器は持っていません。
3バックの脇を取って積極的にクロスを上げていきましょう!!
両サイドを担う松本昌也も吉長真優も鈴木雄斗も逆サイドからのボールに飛び込んでいくと、ゴールに繋がる可能性は高くなると思います。
磐田非保持×鳥栖保持
鳥栖のビルドアップは動的にポジションを整理することにより、サッカーにおける3つの優位性を活かしてきます。これは昨年から大枠は変わっていません。
左サイドはジエゴがサイドバック化して岩崎がウイング化けするなど、相手を見ながら、ぐるぐると旋回していきます。
左利きのジエゴは角度を作ることが非常に上手く、スムーズにボールを前進させていくキーマンです。
対して、逆に右サイドのファンソッコは立ち位置は内側に自重し、飯野単独の突破からのクロスにある程度、任せており、飯野はウイングバックらしいアップダウンを見せ、可変性は薄くなります。アイソレーションを作る場面もあり、飯野の抜くドリブルには余程、信頼があるのでしょう。
飯野の1対1は封鎖する必要があり、磐田の先発左WBのコミットになります。おそらくは松本になりますが、ここの対峙は要注目です。
鳥栖の保持の最も特殊なポイントはゴールキーパーの朴がビルドアップに参加してくることです。
まさに11人目のフィールドプレーヤーとして機能し、良質なフィードを届けます。
時よりハーフウェーライン近くの高い位置でも朴が最終ラインに入り4-4-3の様な陣形をとることがあります。今季序盤のJリーグの話題でもありましたね。
磐田は朴まで、プレッシングをかける、追いかける必要はありません。朴が引き付けて、その数的優位性を使って前進していくのが鳥栖の狙いだからです。
幸い、鳥栖のセンターバックは運ぶドリブル、コンドゥクシオンが上手いタイプではなく、早めにリリースしていくプレーヤーばかりです。
センターバックが運ぶのが秀でてないので、朴を使って引き付ける、そこから相手の間に立つ選手、位置的優位性を使いながら前進していきます。
ですので、磐田は5-4-1でセットして鳥栖の最終ラインのビルドアップに対して動かず睨み合うという展開は増やしたいのではないかと予想します。引くというよりは牽制するセット。なるべくゆっくりな試合に出来れば磐田のペースといって良いと思います。
それでも地力のインテンシティに差がある分、どこか間を突破され、ボールを前進されるのは残念ながら、想定はされます。
そうやってゾーン3(ピッチを3分割したときの最後の1/3)までにスムーズに到達することが出来るのが鳥栖のビルドアップの強味になります。
しかし、鳥栖は、その最後の1/3にやや課題を抱えています。ここも最終ラインと似ていますが、絶対的なストライカーが居ない、定まっていないのが現状です。酒井や林、山下はもう居ないのです。
鳥栖は前の個人能力の不足を、後ろの数的優位性の貯金を使うことで上手く隠しているチームだと思います。
前進して最後はクロスで仕留めるのですが、高さのある垣田が思ったよりフィットしていないのは誤算かもしれません。
その為、小野や宮代を最前線で使っているというのが、現状です。
クロスに対して、数でエリア内で圧倒する、飛び込んでいくことで、リアル9番の不在を隠します。
直近の試合では、ハイクロスよりも、グラウンダークロスやポケットからのショートクロスで得点を取る比率が上がっています。
総じて言えるのは、両BOX内に近い選手、センターバック、センターフォワードに質的に高い選手がもっと居れば、より順位は上だったのではないかと思います。
ですが、資金難もクラブとしての実力。鳥栖は、あと数年の債務超過解消まで辛抱ではないでしょうか。
磐田としては、CBが跳ね返す我慢の時間帯が増えるでしょうが、三浦を中心に耐えたいところです。
今季の鳥栖は、自分たちのゲームモデル×相手のスカウティング=ゲームプランを作っていく計算式の上で、自分たちのゲームモデルの構成比が高くなっています。
前述の通り、ゆっくりなテンポで老獪な試合が出来れば勝機は必ずあるはず。
課題になっているインテンシティ、強度で負けないこと!ここがやっぱり一番大事です。
セットプレー
セットプレーに関しては鳥栖は堀米のキックが脅威となりますが、途中出場のクリーンな状態でプレスキックが得意なヴェテランが投入される傾向が高く、終盤のセットプレーには要警戒です。セットプレーを与えないことです。
藤田のキックにも、私たちが良く知っている森谷のキックも種類は違いますが、高い質があります。
ターゲットはJ2でもやはり脅威となった田代に要警戒です。
また、ジエゴにはロングスローもあります。
終盤の劇的なセットプレーのゴールが多いのは気を付けたいです。
終わりに
初めてプレビューを書いてみました。
結局また長くなりました 笑
J2で評価の高かった伊藤彰さんと川井さんが対決するのは、2020年のJ2を見ていた僕らとしても感慨深いものがあります。
そしてどっちもイケメンや←
それにしても、うちもこんなグッズ作りませんか?
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— サガン鳥栖公式 (@saganofficial17) May 24, 2022
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磐田の中の人お願いします❗️
伊藤彰監督グッズ増産お願いします🙇♂️
勝ってヤマハ200勝!彰&渋谷の古巣への恩返しといきましょう‼️
ありがとうございました🙏🙏🙏