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「私たち学生の“つながり”ってどう変化していくのだろう」 ~コロナ禍で考える信頼関係について~②

 前回のレポからの続き記事です!こちらを先にご覧ください→「私たち学生の“つながり”ってどう変化していくのだろう」 ~コロナ禍で考える信頼関係について~①|京SUN見聞録|note(https://note.com/ksu_machiya/n/n63f33d3048d8)

 今回は、ワークショップを踏まえ、私が予想する「学生同士の今後のつながり」について述べていきます。

 ワークショップの中で気になるキーワードが出てきていました。それが「ウィークタイズ」という単語です。別名「弱い紐帯」とも呼ばれ、私の所属する現代社会学部では一年生の時に履修する「社会学入門」で学習しました。

弱い紐帯は、関係の深い強い紐帯(ストロングタイズ)よりも関係の浅い紐帯のほうが有益な情報が得られる可能性があるという傾向を持っています。強い紐帯で得られる情報は似た人が集まっていることから同じような情報を持つ一方で、弱い紐帯では自分と異質な人が多く含まれるために自分の日常では得られない情報を持つ傾向があります。私たち学生が身近に持つ「ウィークタイズ」の関係性の具体的な例としては「親戚の叔父、叔母」や「近所に住む人」などが挙げられます。

つまり、前回のワークショップの際に仰っていた「SNSを利用して雑談をする関係性」がウィークタイズであり、私が昨年直面したゼミメンバーとの関係は所謂逆の「ストロングタイズ」なのだと思われます。今まで意識してきませんでしたが、人との関係性にも種類があり、異なった特性を持っているのです。そして私は今回のお話を通じて、「ウィークタイズ」という関係性が、今後私たち大学生同士においても影響をもたらし始めるのではないかと思い至りました。

現在の状況から考えるに、今後もしばらくコロナ禍は続くでしょう。また、私個人の考えとして以前のように毎日大学生同士が対面で会う機会は、重要視されなくなるのではと思っています。そこで、現在大学生がSNS上で利用しているタグの一つである「春から○○生」を例に挙げてみます。このタグは、コロナ禍以前から使われてはいたものの、当時は実際に学校で会うと相手の印象がネット上と変わることで、結局そのつながりは消えていってしまうことも多いものでした。しかし、今後の大学生が“会う機会が少ないまま”という状況ならば、「春から○○生」で出会った者同士でウィークタイズの関係性を保持することも可能になるのではないでしょうか。

また、大学生がオンラインでの活動を主流に切り替えて、つながりをつくる時代になっていくのならば、従来よりも他大学の学生や、学生団体、企業などと学生という立場を活かしたつながりが広く形成できる可能性が高まっていくのではないかとも思います。

 振り返ってみると、従来の学生にとっての関係性はほとんど「ストロングタイズ」に分類されるものだったように感じます。例を挙げるならば、「いつも同じ授業を取っている友だち」「サークルの友だち」などです。コロナ禍が私たち学生にとってこれまで重視してきた「つながり」や「信頼関係」が指すものの転換期となるのかもしれないと、私は思っています。