東大数学突破のための勉強法とは その1

数学の勉強流派には大きく2パターンあって
①解法暗記タイプ
②粘ってとことん考えるタイプ(以下”とことん思考型”とする)
があると考えている。

どちらの勉強法を推奨するかは塾や予備校、あるいは講師によっても異なる。東大や超難関大学の数学を突破するために、いずれの勉強法が有効なのか。
私は②の”とことん思考型”の勉強法をゴリ押しする数学塾に通っていたことがあり、東大入試のような思考力を問う問題と戦うには答えが出るまでとことん考えなければならない、と思い込んでいた(洗脳させられていた)。
確かに東大合格者の中にも「一日中、時には数日間に渡って考えて解き方が思いつく。それを繰り返している内にどんどん解けるようになる。」といったことを語る人たちは少なくないし、それができる人は”とことん思考する”勉強法を続けるべきだと思う。だが、考えても考えても何も出てこない状態であるからといって、「自分は馬鹿なんだ。数学が全然できない。東大なんて無理だ」と考える必要は一切ない。①の解法暗記型の勉強をした上で成果が出ない時はじめて悩むべきことであるのだ。

私が②のとことん思考型の塾に通っていた時、私はテキストに載っている発展問題などをじっくり考えていた。でもいいアイデアが思いつくことはなく、どの問題も山の麓で終わってしまっていた。それでも高1まではまずまずの成績だったが(とは言っても仮面時よりは低い)、高2ではガクンと下がってしまい、高3になって東大の過去問を解こうとしても酷い出来だった。

そんな状態の私でも仮面時には東大数学が合格点レベルまでは解けるようになり、実際の入試でもそこそこ取れるようになったわけだから、決して②の”とことん思考型”をする必要はないのだ。

2つの数学勉強法を俯瞰的に視ると
・驚異的に数学ができるポテンシャルがある人は”とことん思考型”が向いている
・とことん思考してみてアイデアがほとんど思いつかないなら”とことん思考型”の勉強はやめて”解法暗記型”に切り替える

ということである。

ところで”解法暗記型”はよくネット上で推奨されていて有名だと思うが、東大入試突破のためには”解法暗記型”をただこなすだけでは太刀打ちできない。東大数学を打破するための”解法暗記”について別記事で書いていく。

結果的に東大に受かり数学の点数も合格者平均以上取れた今だからこそわかるが、東大に受かるためにとても賢い人たちがする勉強法を採るのが正解とは限らない。勉強しているのに成果が出ないなら、なるべく早く勉強法を一考してみることが本当に大切である。



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