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井戸を掘るなら水の湧くまで掘れ

これは、北の大地で2年にわたり井戸を手掘りする変人の記録である。

井戸を掘ってみて

「大地との会話」「人生に迷ったら井戸を掘れ」

であると言いたい。

井戸堀は単なる穴掘りではない。さまざまな価値を与えてくれる。

井戸を掘ると、まず身体を動すので健康になる。テレワークによる運動不足解消にぴったりだ。

そして掘っている間はスマホも触れないのでデジタルデトックスになる。暇さえあればスマホでツイッターを開いてしまうことを防ぐことができる。また、淡々と同じ作業を繰り返すのである種の瞑想状態ができあがり、精神統一が図られる。山に登ったりマラソンしたりといった行為と類似するものが自宅にいながら得られるのである。

また、井戸堀は人生の縮図であり、ビジネス社会で活きるうえでも重要な経験にもなると感じる。

掘ってみるまで分からないが掘る前に分かることがある。欲張って深く掘れば良い水が出るとも限らない。でももっと掘ってみたら大当たりを引くかも知れない。堀が進まない時は水の湧く、成果のでる直前である。

といったように、自然という自分ではどうにもならない相手にいかに成果を得るかという点で、人生の縮図であり、ビジネス社会で活きるうえでも重要な経験にもなる。

身体に良いことだけではない、井戸堀りをする場合は土木工事や配管の知識や道具の扱い方を学ぶことができる。配管の知識は水漏れした洗濯機を直すことにも役立つ(実際に直した)。

また、地層を学ぶことになり地層からその地域の歴史を知ることができる。なぜその地域に街ができたのか、なぜ地名がそう呼ばれるようになったのか。これは地層と水が深く関係していたりする。

井戸を掘ることで地層が分かり地層がわかり、地層が分かることでその地域の歴史が分かる。その地域の歴史が分かればその地域に愛着が沸く。これぞ地域住民による地域発展の力を得る鍵ではないか。

これらのことは井戸堀り出なくても学ぶことはできるが、井戸堀りも単なる穴掘りではなく、さまざまな事を学ぶきっかけになるのである。

しかし一方で、井戸掘りには魔物が潜んでいる。

一度始めたらやめられない。

タイトルに「水が湧くまで掘れ」とあるが、なければならないのではない。水が湧いたとしても次の井戸を求めて掘りはじめるのだ。

それが井戸掘道。

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あなたはその道に進む覚悟はあるのか?

それでも興味があるというあなたに、この記録ををお伝えする。

変人の奇行を面白おかしく読みたい方は「井戸掘りの記録編」を、そんなのいいから井戸掘りのノウハウを知りたいという方は「井戸掘りのノウハウ」編をご覧いただきたい。


井戸堀りの記録編

2020年8月

Vol1. 井戸堀りへの目覚め

Vol2. ここをキャンプ池とする!

Vol3. 滲む絵よりも井戸水を(井戸堀り方法)

Vol4. 井戸掘る前に墓穴を掘るな(井戸の規制と許可)

Vol5. 掘り始め(下穴を掘る)

Vol6.鞘管をつくる①

Vol7.鞘管を作る②

Vol8.井戸掘りスタート

・Vol9.3mへ到達

井戸堀りのノウハウ編

(準備編)

・堀りかたの選択

・必要な道具

・掘らないと分からないが掘る前にわかることもある

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