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Vol20.冬がはじまるよ

8mを超え、なんとか砂礫層まで到達。

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上がってくる土を見ると水が出てきそうな気配がする。

雪に閉ざされる前に汲み出しをしてみたい。

ということで鞘管を処理する。4mまで直径10cmのVU100管が埋まっており、その中に8mまで直径7.5cmのVU75が入っている。

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鞘管を処理したら、ここに水を吸い上げるパイプをセットする。

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ん?繋がってるのが前にみた川本のポンプじゃないって?

前に用意した川本のポンプは綺麗な井戸水をくみ上げるポンプ。蛇口をひねると圧力でON/OFFできたり非常に便利なのだが、使える水が清水のみで、砂などが入ってしまうと故障する非常にデリケートなやつなのだ。

ここに見えてるやつは工進の清水用ポンプ。清水用だが多少の砂は問題なく排出してくれる。稼働は電源のON/OFのみで水量の調節はできないが真空ポンプの限界である地下8m位から使える協力なやつだ。

このポンプは通常は2サイクルまたは4サイクルエンジンを積んだエンジンポンプが主流だ。しかし、ここは大都会で隣地まで数mのため大音量のエンジンをぶん回す訳にはいかない。

工進の凄いのはラインナップにAC100で動く電動タイプも揃えているのだ。工進といえばポンプ、ポンプと言えば工進。

これもヤフオクで買った。普通の人はエンジンタイプを買うのでほぼ新品に近いレベルが競争無く手に入った。

さて、汲み出しの結果は。

水は透明。カナケも少し和らいだような気が。しかし水量は30リットルも出るかどうか・・。

砂層から水を得る場合、鞘管を密封してポンプで真空にすることで周囲の水を吸引してくるらしいと聞いたので、期待したのだがダメだった。

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うーん、砂礫層に到達したといっても9m近く厚さがあるところの上部だけなのでもっと掘らないとダメか。

この汲み出し確認をした日は年の瀬の12月12日。もう外気温は10℃を切るようになっていた。

この年の根雪(雪が降って春まで溶けなくなる状態)はやや遅めだったので、この日まで作業することができた。

そして、ついにタイムリミットはやってきた。

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井戸堀りは春までお預け。

日々禁断症状に苦しみながら春を待つことになった。

(Vol21に続く)

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