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Vol18.井戸底に消ゆ

7m50cmまで順調に掘り進み、砂礫層まであと50cm少々。ゴールが見えてきたところで欲張ったのが行けなかった。

井戸堀り器の接続をおろそかにして鞘管の中に入れてしまっていた。

井戸堀り器で底をほぐすといやに感覚が軽い・・?いやな予感をして持ち手を引き上げる。妙な軽さだ。

井戸堀り器が・・・ない。

井戸堀の重大インシデント。それは道具を井戸の中に落としてしまうことである。拾うのが困難な上に邪魔になり諦めて掘ることもままならなくなる。

最悪、掘った井戸を廃棄しなければなくなる。

地下7.5mでの出来事。何が起きているかはっきりとは分からない。パイプを入れ感触を確かて想像するに、鞘管の先端には掘った泥が残っており、井戸堀器はその泥の中に沈んでいるぽい。

直径7.5cmのパイプの底の泥の中に直径6cmの井戸堀り器が埋まっている状況。

救出のため磁石作戦や針金作戦なども試すが成果無し。泥に埋まっているため、かなりの力で引き上げる必要がありそうだ。

そこでホームセンターで材料を仕入れ井戸堀り器の救出道具を作成。

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井戸堀り器のパイプに引っかけて引き上げる作戦だ。

これが功を奏し、落下から3日後に無事救出することができた!

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取れたときは心の底からホッとした。

回収器も落ちたら悲惨なのでビニール紐をつけたが、以後は井戸堀り器にも救出用のロープを必ずつけることにした。

さて、いよいよ8mの砂礫層に向かう。

(Vol19に続く)

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