Vol27.一気に3.3mまで堀り進む
「大きく掘り、貯水できる井戸」2号井戸の目標である。
表土が1m位続き、そこから粘土層が50cm程続く。
粘土層を抜けると砂層に到達。海の匂いがする砂が掘れた。
砂層の出現とともに水がたまり始める。砂層は掘りやすくどんどん砂が上がってくる。
30cm位の砂層を抜けると、そこから再び粘土層になる。粘土層を掘っていると次第に柔らかくなりシルト質な地層が登場する。
あっという間に3m30cmまで到達。1号井戸掘ったノウハウと地層が把握できているおかげで非常に効率的に掘り進むことができる。
見ると吸い込まれそうな深さになってきた。
貯水量もかなり増えているのだが、一晩おいて貯まった水をみると。
鉄バクテリアによって分解された鉄が浮いている・・・。これは明らかにカナケが強そうな水だ。
1.5m掘って砂層が出現し、そこから水が湧き出し始めたことを想像すると、その砂層から水が出ており、その水は鉄分を多く含むということなのだろう。
とすると、この水が井戸に流入しないようにして、それより下の滞水層から水を取ることができればカナケの少ない井戸にすることができるのではないか。
ということで、第二帯水層を求めてもう少し掘り下げてみることにした。
(Vol.28に続く)