Vol26.2号井戸の採掘に着手
9.2m掘った井戸の結果は、
・カナケはかなり良くなったがまだ結構ある
・水量は30リットル程度で枯れる
という状況だった。
当初の目的である畑の水やりには利用できるようになったが、今ひとつ不完全燃焼である。
カナケのない水・枯れることの無い水量・・・。
井戸は掘ればそれが得られると思ったがそうではなかった。これを求めるのであれば水道を使った方が遙かに安く効率的だ。水道の凄さに感謝の気持ちが沸く。
しかし、ここで終わるのは寂しい。もう少し良くすることができるはず。
そう思ってこれまでの井戸堀りから振り返ってみた。
・ウチの地層は少なくとも9mまでは湧水量が少ない
・上の層の方がカナケが酷い
大きくはこの2点が問題点である。
とすると、湧水量が少なく使える水が限られる。これらの問題に対しては、
①湧水量が増えカナケの無い滞水層を求めて9m以下に掘り進む。
②井戸径を広げて貯水量を増やして使える水の量を増やす。カナケはくみ上げ後に除鉄装置を設置する
という解決策が考えられる。
今ある道具で試せそうなのは②である。ということで。
これまで掘った井戸を1号井戸と命名し、その隣に井戸径の大きい2号井戸を掘ることにした。
穴は掘れば掘るほど狭まっていくのでなるべく大きめに掘る。また、スコップで掘れる深さを増やすため穴の横も掘り下げて人が入れるように堀り進む。
1号井戸の採掘で地層やどこまで掘ると水が出るかと言うことは把握している。
カナケの多い第一帯水層より下、第二帯水層まで掘り下げ、第一帯水層の水を遮ることで貯水量が多くカナケの少ない水が得られるのではというのが2号井戸採掘の仮説である。
ということで、次回からは2号井戸の採掘についてレポートしていく。
(Vol27に続く)