2022/07/14:1学期終わった振り返り
2022年7月14日 15:40
解剖辛かった
まず言えるのがこれ。
これまでもブログでたくさん書いてきたけど、やはり人体解剖実習は辛かった。
最初ご遺体を前に全員で黙祷した時から戦いが始まった。
実習が全部終わって、最初のように全員で黙祷した時はこれまでの色々な思いが走馬灯のように脳裏を駆け巡りました。班員との相性、体力の消耗、口頭試問前の緊張感、最後に器具を洗っているときの「ひとまず今日は終わった」という達成感、また始まる時のちょっとした落胆と新しい学びへの期待。色々な感情を経験した。
途中つらくなって班員の子に相談したり、助けられたり。
鼠径管を剖出する夢を見て本当に布団の横に正座したり(夢遊病?)。
体力の限界を感じたのは初めてだった。しかも授業で。
学年全員が無事に終われたことが奇跡的だと思った。
全国の医学生、医者がこの実習をやっていたと考えると、医者はすごいと思った(そこ?)。
精神的にも成長したように思う。
班員の子は解剖中に別れたりそっちも辛かったみたいだけど、全力でやってくれたので感謝しかない。
しかし、臓器をリアルにみられたことは本当によかった。
一番覚えているのは子宮である。毎月困らせてくるあの奴と思って見てみたが、思った以上にサイズが大きかった。リアル〜。
がんの怖さも知った。後腹膜器官が癌になると取り除くのが大変なのだ。
この辺でも、知識って武器だなと思った。幸せに老衰したいねって班のメンバーで言い合った。
解剖終了時、先生が「もう一度振り返ってください」と。
そこで、最初と同じ問いがあった。「もしあなたの親や家族が献体になりたいと言ったら、これまでみてきた解剖実習の実情を踏まえて、あなたはどのように言いますか?」
最初は、絶対嫌だと思ったが、解剖途中、賛成かなと思った時期もあった。しかし最終的には、終わって嬉しいと言う気持ちになる解剖であったので、やはりおすすめできないと言うのが正直な感想だ。
ストーリー的には「賛成する」に変わった、と言うのがいいのだろう。
でも今の私は賛成はできない。
これからもっと医学を学んでいくうちに変わるかもしれない。正解はないけど、たまにこの問いを振り返りたいな。
あっという間のような長かったような
4月第1週から授業開始し、5月GW終わるまではずっとオンライン。
画面の前に座り続ける毎日。
精神疲れた!
GW明けからは午前自宅でオンライン、午後から解剖実習。
6月中旬からは全部対面!
最初は、全部対面だと体力が死ぬのでは?と思った。
それはちょっとだけ正解で、最初の4、5週は週末は完全に寝込んで、昼は昼寝のために寮に帰ってきた。
でも、6週目くらいになると昼ごはんを友達と食べるようになったり、週末も人と会えたり、余力が出てきた。
4週目が一番つらく、先が長すぎると思った。
でも、最後の2週(8、9週あたり)は結構早く終わった。
何事も、折り返しまでが辛いんだな!
その人の真価は、辛い時、困った時に現れるのだ。
K-POPと趣味に助けられた
週末、土曜日の午前は完全youtube timeとtimeということにしていた。
5月からモネクにもハマり、ますますけーぽ沼にドボン。
ちなみに今週末はアチズのライブ。
けーぽの時間は完全なリフレッシュ時間だった!
youtubeテレビを買ってくれた親に大感謝だ!
体力つけたい
切実。
他の学士(男子)は年上でも昼と夜のどっちも人と遊んだりしているが、私は無理!
土日のどっちかはゆっくりしないと本当に無理!
この前は週末どっちも人と会ってしまって、次の日月曜日の実習早退した。
切実に体力欲しい。最初よりはついたけどね。
人間関係の振り返り
昼ごはんを友達を食べるようになってから、女友達が増えて楽しくなった。やっぱ同性の友達しか勝たん。好きだよ!たくさん会おうね!
寮の子たちとも仲良くなってきたかも。好き。
寮に住んでよかった
解剖終わって9時半に帰ってくる時とか(一番遅い時)、もし一人暮らしだったらご飯抜くか適当なものを気持ち悪くなるまで食べるかのどっちかになったと思う。過食よね(経験あり)。
しかしこちらでは、寮で優しい寮母さんがご飯作って待っててくれて、おしゃべりして話を聞いてくれたから、ストレスもそこまで溜めずに過ごせた。荷物も受け取っておいてくれる。
寮生活は、お風呂の時間が被ってお風呂入れなかったり、学校から微妙に遠かったりと不便なところもあるけど、私にとってはベストな選択肢だった。
家に帰って、他の人の空気があるだけで安心できる。
いまだに夜は緊張して2時とかに起きる時があるけど、それでも安心して過ごせる。感謝しかない!
巡り合わせ
この前、彼と近くの公園にふらっと行ってみた。そしたら、dejavuだった!
5年前に家族旅行で訪れていた公園だったのだ!
写真を撮った場所にも行ってみた。同じ眺めが広がっていた。
不思議な気持ちになった。
当時の私は18歳で大学1年生、文系人類学専攻することになる人間。現在の私、23歳で大学2年生、医学部2年生。普通想像できない。しかも隣には落ち着く人。
運命?と思った。この場所に引き寄せられたのかな?普段スピリチュアルなことは信じないけど、何かあるのかな?と思ってしまった。
将来について考えたこと
今の所、将来の具体的なプランはわからない。入ってみたものの、総合診療のブラックさについてのイメージくらいしか湧かないのだ。解剖に必死すぎて。
まとめ
去年の3月は、進路について悩んでストレス溜めて、先の見えない不安に苛まれていた。
それを忘れそうになるくらい、1年ちょっとで全く変貌した私の生活。
編入試験勉強スタートの3月から8ヶ月間で合格まで行くなんてまさか思わなかったし、編入先で色々な人に出会ったり。
人生何があるかわからない。失敗することが怖くて挑戦しないのはやめてみよう。もし挑戦を許す環境が与えられているなら、応援してくれる人が周りにいるなら、それは与えられたチャンスだ。思い切ってやってみよう。
全ては巡り合わせとタイミング、それに運と環境。
それらがあることに感謝して、自分に与えられたチャンスを困っている人のために使えるように努力することがNoblesse obligeだと思うようになった。
これまで学んできたこと、忘れてしまいそうなので復習しっかりやりたい。学びにしたい!
医学の知識は武器だ。周りの人を救える武器になる。自分も守れる。世界も救えるポテンシャルがある。実学は強い。もっと知識をものにしたい。学ぶのが楽しい。時間と集中力が無限にあれば、いくらでも勉強できるな。
学生時代に両立できるのは何個、ってあった気がする。
勉強、部活、恋愛のうち一つだっけ?
部活はわからないけど、残りの二つは両立させるつもり。
望んだものは手に入れたい。
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