なにかしらの終わり
むせたら心臓も出る気がして口を覆うが、次は腕が切り落とされるかもしれないので宇宙を漂ってるのだ。
・転・
「毎日ここで自殺ごっこしてるんだよ。からだで感じる空気が死ねって言ってるみたいで気持ちいんだ、ほら」
口角は上がっていたけど目は笑っていなかった
首が曲がるほどの憂鬱も噛んでしまえばあとは飲み込むだけなのである
不良が夜に溶ける憂鬱に言葉を付けて愛していたのなら
僕はその言葉を踏みにじって茶化すんだろうな
少なくとも不良には
僕がそのように見えているはずだ
・転・
わからないままでいいと思っていたし、わからないやつらしか居ないと思っていた
だけど探したら案外近くにいたものかもしれない
前を見るのが怖いって、言い訳にすぎないんだよね
どうしていつも映し出す写真には16階のつまさきと切り裂く風があるのだろう
夢を見なくてもイイなら、それが一番だ。
夢を見ている間は、高らかに笑えるね。それがほんとの俺じゃないとしても。
・転・
心臓を一突き
こめかみがはじけて、バン
脇腹にぶすり
頭から落ちる、ぐしゃり
時計は平常に昼を教えている
眠気が大好き、肌がぞくぞくする
・転・
終わった
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