ぽんぽんぺいんなう
総合的に痛くて、総合的に参っていて、八方塞がりで濡れたぐちゃぐちゃの汚い路地を踏み締めて雨に打たれ、狭く苦しい梅雨の中に囚われています。スラム、ここにいて、私は気持ちいいの?窓ガラスを割る誰か、音がする、硝子が耳に入り、ぱっと鮮血が散って、雑な音…歪なつくり…酷いノイズ…魘された私はこの夏の夢が永遠を誘っていることから、逃げたくてたまらない。手を伸ばして、先を見据えて?すると、ああ、視神経はハッキングされて、あの落雷、夏とアカシジアのみが私の体液となっていた。揺れる映像、揺れる体、そのままに私はどうにもならないからどうにもならないからと叫んで壁をガリガリとナイフで削っていた。鋭利さはここにあると。清潔はここにはないと。ただ、突きつめた先に盲目、そう、全てが。
/Blindness
/精神的不調
寒さが足りない?寒さは必要とされていない。荒削りな夏を、また求めている。吐く息を白くする必要性の前に、私は、まだ、まだ、未練たらしく、あの奇妙な境界性パーソナリティの夏に溺れている。愛とは違うデキ、そんな粗末な出来。乱雑な夏を、今はただ愛したいと。
/終点 お降りの際
それでも、冬はやってくる。小さく、ぽつり、白く、点と点とで繋がらないように。
ぽつり、ぽつり。吐き出すコトバの力を僕は信じてみようと思う。そこに君が来てくれるんだと、そういった小さな思いも、期待も、丸めて心の底から、黒の冷たい夜に流れてきたのだ。
/隔離病棟
俺いつかあの町に行くんだ。こんなとこ絶対に辞めてやる
言霊が存在するのなら、喉を触り、舌を動かして、こう言う。 絶対に、あの病床へ寝転がって、朽ちかけの天井に死の根を生やすと。……彼の方は、綺麗なだけのあそこに、なにをどうして欲しいやら。さっぱりわからずとも、我々は命を、魂の輸送を、それだけ、その仕事だけが、生きている意味。
ざくろを踏み潰したとて 怨むなよ
私のいない部屋は 君の侵入を許した?
夢だ、夢だ。夢だ、夢だ。
2020年11/22(日) 03:12