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カメラの整理
ひょんなことでカメラの整理をした。
最初に写真をやろうと思ったきっかけは20代の頃起こった阪神大震災だ。
その頃あたしは東京で暮らしていて、何なら当日は社員旅行で新潟にいた。
あれよあれよとニュースで情報が入ってくるのだが、家族とは連絡が取れない。
やっと繋がったのは3日後、友人だった。
その後、家族にも連絡が取れ、無事を確認できた。
里帰りは3ヶ月後まで出来なかった。
里帰りして思ったことは、かつて過ごした地元がどんどん変わっていくということ。震源地ではなかったが、やはり変わらざるをえない。
ちなみに震源地にあった母校の校舎は潰れて移転した。
変わっていく街をせめて写真で残したい、そう思った。
当時片想いしてた子が、美大の予備校に行ってて、趣味でカメラをやってたのよね。あたしらが外でバスケやってるとこの写真を白黒で撮ってて、それがえっらい刺さったのもあったのよ。
で、写真を撮りたいと思ったのだ。
当時貧乏すぎて風呂無しのアパートに住んでたんやけど、なけなしの4万円を握って上野の中古カメラ屋に向かった。
「4万円で買えるカメラをください」
そんなザックリな注文に店主が出してきてくれたのは、機種は忘れたけどキャノンの何某かとミノルタのα5xiでした。レンズはシグマの50ミリがついてたかな。
直感でミノルタを選びました。
でもなんせ何もわからんのに形から入ったもんやから、なーーんも使い方わからへん(笑)
絞り?シャッタースピード?露出?現像?ハテナが飛び交うよね。
で、当時リサイクルショップで働いてたんやけど、そこのお客さんがやっぱり趣味でカメラやってることを知って教えてもらい、やっと絞り、シャッタースピード、露出などの言葉を理解した。
当時はあちこち写真屋があったもので、45分でスピード現像をうたってる店とかなんぼでもあった。
でも結局、きちんと基礎のできている写真館でやってもらう方がいいと気づいたのは数年後やったけどな。
最初はだって、想像してたようなボケのある写真が撮られへんかってん。
素人さんがハマる最初の難関な気がする。
池袋の展望台から夜景を撮ろうと、何回も登ったり降りたりを繰り返した。
街中の風景を撮るのに、歩き回った。
愛車のバイクをあらゆる角度から撮った。
そして望遠レンズを買った(笑)
でも結局カメラってさ、本体も大事やけど、結局レンズやなって気づいた。
そして転がり落ちていくのよ、いわゆるレンズ沼って奴にね。
よし、この話は次回に続けよう。