西穂高岳(初冬期)
先日、西穂高岳に行ってきました。
行程は初日に西穂高山荘で一泊し、次の日に西穂高岳の方面に向かい、行けるところまで行って下山するという予定でした。
早朝に家を出て車で新穂高ロープウェイに向かいます。
途中、松本駅近くの喫茶店によってモーニングをしていきました。トーストとコーヒーおいしかったです。
お昼前に新穂高ロープウェイ駅に着くと、曇り時々雨という天候と、本格的な冬山シーズン前ということもあり、人はかなりまばらでした。
事前情報では若干の積雪はあるもののチェーンスパイクもしくは何もつけなくても登れる程度だと想定していました。
ロープウェイを一度乗り換え、降りると少し積雪していました。駅の近辺は人が多いためかすでに踏み固められておりツルツルと滑るような硬い雪になっていました。
駅から少し歩くと登山口があり、登山口を抜けると徐々に雪道になってきました。
30分ほど歩くと、もはや完全に雪道で、何もつけずにあるくと足を取られてしまい歩きにくいほどでした。
坂道も増えていよいよチェーンスパイクでもつけるかと思って歩いていると山荘に到着しました。
山荘に到着してからも天気は回復せず、いよいよあたりが真っ白になってきたので、山荘内で大人しくしていました。
しばらくすると、夜ご飯の時間になり、向かうと、ハンバーグとクリームコロッケ、けんちん汁などなど、とても美味しい夜ご飯を食べることができました。
ご飯を食べると本当にもう何もやることがないので、20時前にはすでに布団の中にいました。
そして、こういうところではよくあることですが、他の人のいびきがうるさく何度も起きました。
翌朝、朝焼けを期待して早起きしましたが、まだ曇っており朝焼けも全く見えずでした。
夜ご飯に引き続き朝ご飯もとてもおいしかったです。
西穂高岳までには3つのピークがあり、西穂山荘からだと丸山、西穂独標、ピラミッドピークという順です。それらを超えると西穂高山頂です。
想定以上の積雪と自分のスキルを考えると行けても西穂独標までだろうと思いました。
そうなると、時間的にはかなり余裕ができるので、天気が良くなるまで山荘で待機してから出発することにしました。
7時を過ぎると急に晴れ始めて急いで準備をしました。出発したのは8時ごろだったと思います。
登り始めると、初めてブロッケン現象を見ることができました。
自分の影が映っている写真は撮れなかったのですが、円環の虹は撮ることができました。
それから少し歩くとすぐに丸山に到着しました。
遠くにも雪山が綺麗に見えます。
下の写真の右がの黒いコブのようなところが独標で、左側の尖ったところがピラミッドピークです。
この時は手前の独標まで行くつもりでした。
しかし、道は新雪と岩が混じっており、踏み固められていないがゆえに、踏み込んだ勢いで雪が崩れて滑落してしまうのではと怖さを感じるようになりました。
結局、滑落した時のためのピッケルを持っていなかったので無理をせず、独標手前で引き返すことにしました。
独標にも登らなかったので、10時過ぎには山荘に戻ってきていました。
たいして疲れていないのに、ラーメンを食べて、下山しました。
雪山は命の危険を本当に感じます。
これからも油断せずに、無理せずに楽しみたいと思います。