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アルティメット人狼選手権決勝ONLINE

※ネタバレを含みます※








「今までで最高の人狼ゲームでした」


2021年。令和3年9月5日。

早朝。

前日無理矢理早く寝たこともあり、早々に起床。
食パンを頬張り、外に出た。
天気は晴れ。空を眺めながら散歩。BGMは自分を奮い立たせてくれる数々の名曲達。程よく汗をかき、体調は抜群。

余裕を持ってパソコン、ウェブカメラ用のスマートフォンを設置し、準備万端。
bachoのライブ映像をYouTubeで観賞し、更に気分は高揚。
這ってでもいいからにじり寄っで行くような、今日を、明日を、あさってを。

程よい緊張感。不思議な感覚。
決勝に出場していたるいくんが言っていた「緊張というよりははなんかフワッとしている」が正しい表現かも。

10時にZoomの部屋で集合。
主催の阿部さん、審査員の方々、運営の浦さんアリサさんから説明、マイクテスト等があった。
時間が少しあったのでみんなで談笑。
緊張して無口になっている人もいれば普段のようにガヤやツッコミで盛り上げてくれる人もいた。
全体的にいい空気だったように思う。

11時、放送開始。
人狼ゲームを始まる前に出場者を4人ずつ紹介。
1人ずつ一言挨拶をした。それなりに緊張した。

今日の出場者は26人。
13人に分かれ、昼の部・夜の部でそれぞれ2戦ずつ。
自分は昼の部。いよいよ始まる。

まずは役職配布。この時出場メンバーは全員画面オフにしている。
引いた役職は「人狼」。
やっぱり俺キてないか?この大舞台で人狼を引けるのはマジで運がいい。
基本的に人狼ゲームの主役は人狼だと思っている。
面白いゲームメイクをしてやる。めちゃくちゃ気合が入った。

それなりに緊張はしていたが、それよりも楽しみ&わくわくが止まらなかった。
「やってやるぜ!」みたいな変な前のめりな感じでもなく、とにかくいい人狼ゲームを作ろう、そんな気持ちだった。

ゲームの前に自己紹介が始まる。役職配布はもう既に済んでいるので、この自己紹介も人間か人狼かどうかの議論の要素になる。
自己紹介は少し長くなったが、どれも削れなかった。これでも削った方だ。
空に行っちまったアイツの話も、今まで出会った仲間の話も、60,000円の話も、全て話さなきゃいけないことだった。

初日。人狼仲間Heyちゃんの決死の村(狼)の大三角形作戦をぶっこむも、わりと人狼の誰かが死にかねない議論。
初日終盤に予言者に3人が名乗り出て、狂人と狼ちゃいろの決選投票。
狼に8票入り、狂人に投票したのは人狼のしのとHeyちゃんと人間のみ。辛い。
ここで決めたこと。霊媒師として名乗り出ること。
霊媒師が襲撃で抜けようが抜けまいがちゃいろの人間結果を持って霊媒師coする。
俺が今までやってきた人狼はそういう人狼だ。仲間を最後まで守り抜く。

2日目。狂人くおんさんが霊媒師けーすけに人狼というスーパープレイ。
けーすけの霊媒coに即対抗。民意本物っぽく見られていた予言者メガネを盤面上人狼にして真っ向勝負。
俺とけーすけの決選投票になんとかけーすけ処刑。
正直この日は勝てないなと思っていた。俺が偽物で見られていた感覚があったから。議論中は。投票に入ると意外と信じてくれた人間がいた。まだ戦える。

3日目。狂人くおんさんが人間Johnに黒出し。強すぎる。しかし、メガネがHeyちゃんを占って人狼。人狼が全員見つかる。
しかも、この日はJohn君が人間らしいという声が多く、くおんさん処刑。
ただ、結構しの霊媒ちゃいろ予言を追ってメガネ偽を追ってくれる人が増えた。
ここからメガネがギアを上げる。メガネからすれば俺は真っ向勝負を挑んてきた人狼。Heyちゃんが作った狼の大三角形。そんな俺たちを最大限に称えつつロジックとパッションで立ち向かってくる。やっぱりメガネはすごい。生粋のエンターテイナーだ。ますます燃えてきた。
3日目夜の襲撃。この辺から絶対に勝ちたいなと思うようになってきた。
勝ち負け以上にみんなで楽しく、見てる人も楽しく、を考えていつも人狼ゲームをしてきたけど、吊られてしまった仲間の思い、どっしり構えて向き合ってくれるメガネを見て、絶対に勝ちたいと思った。勝つことが最高のエンタメだとは思ったことはないけど、勝ちたいと思っちゃったんだよな。初めての感覚だった。

4日目。メガネVSしの。とにかく楽しかった。推理をした。本物の霊媒師として。不思議な気分だった。ゲームの中に憑依しているというか、入り込んでいた。魅せる人狼としては良くないかもしれない。振り返ると余裕もなかったような気がする。
それでも、楽しんでいた。今この瞬間を。
今までの人狼人生で1番楽しい瞬間の連続。今までの人狼人生で1番いいプレイができている感覚もあった。
メガネとの決選投票時の弁明。舞台上でも言った通り、1番緊張したし、1番気持ちがこもった。空回りもしてた気がする。でもそれでよかったと思う。気持ちだけだった。
なぜメガネが吊れたのかわからない。それだけメガネは強敵であり、エンターテイナーだった。人狼として面白いゲームメイクをした自負はあったけど、ゲームを更に盛り上げてくれたのはやっぱりメガネだったと思う。

5日目。5人盤面。人間が1票でも人間に投票してくれたら勝てる。自分達を信じてくれていた小梅さんが襲撃されたことを武器にして粘ったけど、しの処刑。でも偽だと思われて処刑された雰囲気はゼロだった。悔しかったけど、納得はした。ここまで生きられるとも思ってなかったから。いいゲームになってよかった。そんな気持ちだった。


2戦目人狼に投票して初夜トンされたとか、もっと言えたことがあったとか、もっと議論を盛り上げる事ができたとか、メイソンが当日Twitterで呟いてくれた「絶対に序盤に死ぬな。投票も襲撃もさせない魅力のある発言や振る舞いを。」を全くもって実践できなかったこととか、細かい後悔は正直ある。おそらく日が経つ毎にもっと増えてくると思う。
でも、それでよくて、全力で楽しめたことはもちろん、その他に生まれてくるたくさんの後悔がきっと今日のゲームをずっと忘れさせてくれないし、未来にきっと繋がる。繋げようと頑張る事ができる。もっともっと人狼ゲームを楽しむことができる。楽しむために、楽しませるためにはどうしたらいいのか考える事ができる。考え続けようと思う。どんな人狼ゲームをしたいのか、どんなプレイヤーになりたいのか。時代は変わるし、人狼ゲームもきっと変わり続けるし、目指したいものも変わるかもしれない。
それでも自分にしかない何かをしっかり持ち、それをもっともっと育てていきたい。みんなのいいところをどんどん吸収したい。尊敬する人の言葉を受け止めて、少しずつ栄養素にしていきたい。

「今までで1番最高の人狼ゲームでした」

あの舞台でそう思えたことが本当に嬉しい。
みんなとあの日のことを語り合いたいです。

視聴してくれた方、応援してくれた方、本当にありがとうございました!
そして、メガネとたぐっちょ本当におめでとう!
ずっと応援してます。

僕はもう少しだけ旅を続けます。
楽しいと思うことを日々全力で楽しみます。
これからも一緒に僕と遊びましょう!

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