X-T4は「Wtulens」で「写ルンです」になれるのか。
X-T4と写ルンです
こんにちは、くさなぎです。
「X-T4」と「写ルンです」の明確な違い。
それはデジタルカメラかフィルムカメラかという事。
どこまで写ルンですに寄せられるかをチャレンジした企画になります。
前置き
ここ数年、フィルムカメラの質感に寄せるべく
数多のカメラマンがチャレンジしています。
自分もそのうちの一人です。
FUJIFILMのカメラには「フィルムシミュレーション」という
フィルムの色を再現できる機能が搭載されています。
2019年、FUJIFILMが発売した「X-Pro3」から
クラシックネガと呼ばれるフィルムシミュレーションが登場します。そのお陰でなんちゃってフィルム遊びが更にできるようになりました。
使用機材
FUJIFILM X-T4
GIZMON Wtulens 17mm F16
XF-C マウントアダプター
FUJIFILM EF-X8(クリップオンフラッシュ)
今回はFUJIFILM X-T4を使用します。
このカメラは、2020年に発売されたX-Tシリーズ初の5軸手振れ補正搭載のモデルになります。2620万画素のフラッグシップモデルです。もちろん、前述のフィルムシミュレーションも搭載しています。
フラッシュは、FUJIFILMが発売する「EF-X8」という光量の低いクリップオンフラッシュを使用しています。
Wtulensとはそもそも何か。
Utulensを聞いたことある方はいますか?
Wtulensは、そのUtulensをワイドレンズにした特殊レンズです。
今回はこのレンズをXマウントに変換して使用します。
Wtulensはレンズを2枚重ねにしたかなりシンプルなレンズで、現代の光学性能モリモリレンズからすれば、相対するレンズですね。
UtulensやWtulensは、GIZMONのHPにて購入できます。値段も手ごろなので試しに買ってみても楽しいレンズだと思います!
※購入する際はお手持ちのレンズマウントをご確認の上、ご購入下さい。
今回はそんな写ルンです出身のレンズを活用して、より写ルンですの質感に近い写りを目指します。
写ルンですのスペックを見てみる。
撮影に入る前に、写ルンですのスペックを確認します。
使用フィルム(デジタルではセンサーサイズ):35mmフィルム
解放F値:F10
焦点距離:32mm
シャッタースピード:1/140秒
ISO 400
F値はF10に設定されており「パンフォーカス効果」を狙っていますね。
パンフォーカスは、近景~遠景までピントが合った写真のことを言います。
面倒なフォーカス操作をしなくても大体ピントが合うという事です。
なおWtulensに関してはF16になります。レンズ光学上、広角なのである程度はピントは合いやすいです。
写ルンですの焦点距離は約32mmです。なお、Wtulensは17mmなので、
センサーサイズがAPS-CのX-T4では、1.5倍にクロップされて約26mm相当になります。写ルンですより広角になりますが、ご愛敬です。
いざ、実写へ。
撮影設定は以下の通りです。
1.画質設定
ISO:400(たまに800)
シャッタースピード:Auto
露出補正:+0.3
フィルムシミュレーション:クラシックネガ
グレインエフェクト:効果「弱」・粒子「大」
カラークローム・エフェクト:強
カラークローム・ブルー:弱
ホワイトバランス:5400K 、B+3
ダイナミックレンジ:AUTO
トーンカーブ:ハイライト+1.5|シャドー+0.5
カラー:+2
シャープネス+3
明瞭度:-1
2.撮影設定
フォーカスモード:マニュアル
測光:中央部重点測光
ブレ防止モード:常時
いかがでしょうか?
雰囲気はかなりありますよね。
レンズのおかげで、はっきり描写できるところもあればハイライトが滲んでいたり、フィルムシミュレーションやカラークロームエフェクトのおかげで、色の雰囲気もかなり近いと感じます。
改善するとすれば、
・フィルムらしい粒子感の追加
・デジタルらしいシャープネスを減らす
・ISO AUTOで400-800にする
でしょうか。人物にも試してみたいですね。
今後もちょこちょこなんちゃって写ルンですの再現を
していこうと思っています。