「カッコいい」自転車、ロードマン〜「なつかし断捨離日記」
みなさん、こんにちは。
ケイズハウスのなかの人です。
ケイズハウスは、実家じまい(相続)や
マンスリーマンションを得意とする不動産会社です。
古ぼけてしまった大切な実家。
まるでタイムスリップしてしまったかのような子供部屋。
親と子の未来を見据えた断捨離は、宝物と感動でいっぱい。
このコラムでは、昭和の昔、こどもたちには「ちょっとだけ手の出しにくかった」ベストセラー商品の当時の価格や時代背景を探りながら、その魅力を語っていきたいと思います。
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補助輪付きの幼児用自転車から補助輪を取り去る。父親の支える手から飛び放たれ、僕らはやっと「一人前の子供」になった。そして、思春期を迎える頃、そこにはさらなる飛躍が用意されていた。それは、「カッコいい」自転車、ロードマン(ブリヂストンサイクル)でした。
ロードマンは1974年の発売で、定価は4万9800円。
消費者物価指数の比較から現代の価格に直すと約10万円です。
現在の100万円近くもする高級ロードバイクに比べるとかわいい数字ですが、ロードマンはあくまでも子供用です(厳密には、あらゆる世代を対象としたロードバイクの入門モデルですが、少年用スポーツサイクルという市場を意識して開発されました)。
モノ余りの昨今に比べ、相対的に当時の自転車は高価格でした。
74年の自転車価格の相場観は、2万円台の後半から3万円のあたり。そうしたなかでも、件のロードマンは、とてもじゃないがおいそれと買ってくれとせがめる金額ではありませんでした。
そんなわけで、登下校の道先で自転車屋のショーウインドーに飾られたこのマシーンに垂涎の眼差しを向けていた小中学生も多くいたことでしょう。
私は当時、中学生でしたが、実際のところ、ロードマンを持っているのは学年で数人だったような印象があります。
日本初のドロップハンドルに込められたオトナな気分。
少年マンガ誌の広告の中で輝いていた憧れの世界。
いかに(おとなとしてかっこよく)「むけていくか」。
ロードマンは、全国の中2たちをいたく思い悩ませた、屈指の名器の歴史なのです。
では、また、次回をお楽しみに。
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