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風水とは、人間とその生活環境との関係を示した思想である。

土地の吉凶を占うことを地相占いというが、風水は中国で行われていたあらゆる地相占いの要素を取り込んで発展し、住居、仕事場、村、都市、宮殿、寺院、墓地の地相や家相を判断するのに利用されている。その根本には、道教や儒教の思想がある。

『風水』という言葉が使われるようになる前は、『堪輿(かんよ)』と呼ばれていた。「堪」は天、ひいては高い場所を表し、「輿」は地、あるいは低い土地を表している。

古代中国の思想では、人間は天と地の中間にいる存在であり、その2つの力のバランスを取ることができれば栄えると言われていた。

そのため堪輿を行う者は、儀式を通して天の霊と地の霊に働きかけた。彼らはいわば、占星術、建築、経済、地理、水文学、造園、地相、家相、医学、社会学、構造工学、都市計画の専門家であった。
もう一つ風水に関する言葉に、『相地』という語がある。
これは、狩猟や農業、旅行、戦争、あるいは住居や都市の建築・建設において、土地の良し悪しを評価することを指している。

古代中国の大半の都市は、川の近くの小高い場所に位置していた。そのような場所であれば、魚や水を容易に手に入れられるうえ、洪水の危険もない。古代の中国人は、相地を日常的に行うことで、人間が住むのに最適の場所を選別していたのである。

こうした行為が、後の風水の基本原理となったのである。

風水は、地学であると同時に、摩訶不思議な伝統でもあり、景観芸術でもあったとされている。

私はこれらの多くを学び、皆で集える究極のイヤシロチ・ドームハウス建築を目指している。

是非、応援して頂けたら嬉しく思う。

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